爪噛みは自傷行為に繋がる!?発達障害と爪噛みの関係 3つのステップで克服

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またまたはじまってしまいました。

hidakaの爪噛み。

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hidakaの手が目に入り、爪・・・最近切っていないなぁ・・・と気がつき、「爪、伸びてきたかな??」と、手を取ろうとしたとき、白い爪先が見えず、指先が丸く出た手先、ガタガタになった爪が目に入りました。

私の手を振りほどき、ボロボロになった爪をぐーの手で隠しているhidaka。

なるべく優しい声で「みせてね。」と手を取ると

「ママ、怒らないでね・・・。」と、目尻を垂らし、手をパーにしました。

 

「・・・あぁ。また始まってしまったのか・・・。」と、落胆の気持ちを、表情では隠す事ができませんでした。

はぁ。。。わかっているのです。

何かのサインに違いない事を。

 

爪噛みは自傷行為に繋がる!?発達障害と爪噛みの関係 3つのステップで克服

 

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自傷行為

意図的に自らの身体を傷つけたり、毒物を摂取する事であり、致死性が低い点で自殺とは異なる。脳の器質的障害が原因とされる自閉症にも自傷と呼ばれる行動障害があり、自分の手を噛む、壁や床に頭を打ち付ける、自分の顔を叩くなどの行動が見られることがある。

悲しみや怒り、孤独感や劣等感などの感情により衝動を抑えきれない状態に陥った時、または呼吸困難、頭痛、吐き気など精神的ストレスによる症状が同時に襲ってきた時、それを抑えるために自らを傷つけてしまうと一般的にはいわれている。

孤独感や空虚感を紛らわすための「自己の再確認」や「ストレス解消」といった、生きる願望が屈折した形になって現れる行為である。

(引用:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典)

子どもの爪噛み

子どもの爪噛みは、4~5歳の学童期に見られる事が多く、「神経性習癖」と呼ばれたり、専門的には「咬爪症」という名前もあります。

病気で通院して治すというよりは、爪を噛む事自体を我慢すれば治るもので、単純な癖という扱いのようです。

爪噛みが癖になる子の特徴として、神経質・緊張しやすい・敏感・活発というように、情緒や社会性の未熟さが見られる子が多いです。

また、親から与えられる環境が影響のこともあり、親の過干渉や放任・緊張状態が続く、厳しいしつけ・下の子が産まれたことからくる親の愛情不足など、親からの情緒的な安定が見られない場合にも、同様に爪を噛む癖が、定着するということもあります。

発達障害と爪噛みの関係

発達障害の傾向を持つ子どもは、社会生活の中で直面するストレスを、上手に処理することができず、緊張・過度なストレス・脳の覚醒というような、不快な感覚を紛らわせるためや、自己刺激として、“爪噛み”という行為が、癖になってしまうことがよくあるようです。

“爪噛み”というのは、自分を落ち着かせる為に行うというのが、発達障害と爪噛みの関係では、色が濃いようですが、一部、落ち着かせる方法としての“爪噛み”ではなく、余暇の過ごし方に難がある、つまり他にすることがなく手もちぶたさの時に、いわゆる“暇つぶし”に、“爪噛み”をするという子もいるようです。

発達障害の傾向を抱えている子どもの場合、安易に“爪噛みの癖”を矯正をすると、それまで“爪噛み”によって、緊張を緩和していたり、ストレスを発散させていたり、余暇の過ごし方が不十分で、“爪噛み”により、気を紛らわせていたとしたら・・・

“爪噛み”よりも大きな「不適応行動」が起こる可能性があることを、意識する必要があります。

予測のつかない事や新しいことに不安を覚えることが多い、発達障害グレーゾーンの子・発達に心配のある子・育てにくい子。

環境から受けるストレスも、定型の発達の子に比べると、大きい事がよくあります。

 

発達障害の傾向を抱える子ども“爪噛み”を3つのステップで克服

1.原因を探る

どういう時に“爪噛み”をするのか、何の行為の代わりに“爪噛み”をしているのか。それは、何かを我慢しているときなのか、他にすることがなく、暇つぶしとしての行為なのか。

何が原因で、“爪噛み”をしているかによって、その対応方法は全く違うのです。

その原因は複数あるかもしれません。

“爪噛み”を始めた子どもは、何か“もやもや”と内に秘め、その気持ちを表に出す事ができず、自分の身をガジガジと削っているのです。

今回“爪噛み”の再発に直面し、私は以前よりも慎重にhidakaの気持ちに寄り添いました。

きっと、春を目前に迎え、漠然とした進級への不安もあるのかもしれません。その気持ちをもっともっと、私たち親に理解してほしく、優しく抱きしめ、応援してほしいという思いも少なからずあるのでしょう。

ただ、それだけではないような気も、またするのです。

以前は見えていなかったものが見えてきました。

それは、hidakaの成長と共に、余裕が生まれてきたからこそ、直面している原因です。

それは、“余暇の過ごし方の難”です。

hidakaは自宅にいるときは、一切“爪噛み”をしません。

幼稚園の先生に聞いてみると、先生の話しを聞いている時や、お友達と遊んでいるときは、“爪噛み”の癖は見られないということでした。

hidakaの“爪噛み”は、先生の話しのちょっとした間や、何かを待っているときに、口に手が入っているのをちょこちょこ見かけるということでした。

2.原因を取り除く

原因は、その子それぞれ、思い当たるものは、もしかすると複数、出てくるのではないでしょうか?

緊張や過度なストレスのように、避けられない社会の環境が原因だった場合にも、私たちがやってあげられることはあるのです。

それは、緊張に負けない強い心を作ることだったり、ストレスの緩和ができるような環境を整えてあげることだったり。

多くを一変には改善の方向に、持っていくことは難しいと感じるかもしれません。

ですが、丁寧に関わり、出来る事から環境を整え、親子の時間やコミュニケーションを大切にしていくことでも、緊張やストレスに負けない気持ちづくり、身体づくりをしていくことができます。

それは、“爪噛み”の癖にも大いに影響があるのです。

3.原因が取り除けない場合、“代替え行動”を提案する

例えば、ボーっとしてしまう自分を、覚醒させるために、“爪噛み”を刺激として利用している場合はどうでしょうか?ボーっとしてしまうという気質は、取り除けるのでしょうか?

ボーっとしてしまうというのは、発達障害のADHD不注意優勢型の特徴になります。

これは、生まれつきのその子の特性で、意識して直るものではないのです。

原因を取り除くことが難しい場合には、別な“害のない行動”で代替えできないかというのを、考え提案してあげるというのも、私たちができることです。

hidakaの場合は、自閉症の特性である、“余暇の過ごし方”という部分に少し難があるようで、自由遊びのときや、自宅で何して遊ぼう?という時には、自由に自分の好きな遊びを選択できるのですが、幼稚園で黙って並んで待つときや、座って待つという、手元に何も遊びを持ってこれない時、周囲のお友達とコミュニケーションをして関わるというのが、未熟なhidakaは、手持ちぶたさになり、暇つぶしに手先の爪を噛んで揃えるということを、やっているようでした。

きっときっかけは、何もすることがなく、手元を見たら、爪が少し伸びていたのが気になったというものだったのかもしれません。白い部分をカリカリしていたら、亀裂が入り、むいてみたら、キレイにできた!という達成感というのがあったのかもしれません。

hidakaには、爪がガタガタになると、病気になるということを伝えました。

そして合わせて、“爪を噛む”“爪をむく”という暇つぶしの代わりに、何の問題にもならない、幼稚園で待っている間や、先生が話しているお話とお話の間にしても、印象が悪くならない(と思われる)“指回し体操”を、提案してみました。

 

まとめ

・・・実は、正直“指回し体操”、少し冗談半分で提案をしたのです。

hidakaと「“爪噛み”の代わりに何する?」と話していたときに、たまに大人の男性で、暇つぶしに“指回し体操”している少しミステリアスな人いるかも!?と、映像が浮かんだのです。

hidakaは、少し変わった雰囲気があるので、その雰囲気から閃いたのかもしれません。

そして、純粋に、hidakaがまだ短い指で“指回し体操”やったら・・・「可愛いな・・・♡」と思ったのです。

実際に私がやってみせて、「爪噛みたくなったら、指を両手それぞれくっつけて、くるくるするんだよ。おもしろいでしょ?できるかな?」と提案してみました。

hidakaは・・・「えーむずかしい。。。」と乗り気ではありませんでした。

私はちょっと得意になり、「みてみて~♪」とひとり楽しそうにやってみせました。

hidakaの反応はいまいち。「いまいちだったか・・・。別な代替え方法を考えよう・・・。」と、心で思いつつ、「やってみてね。」と軽く流し、話しを終えました。

次の日には、私は自分がそんな提案をしたことも忘れ、夕方のテレビの時間になりました。

すると、hidakaから、「今日、爪噛まないで、指まわししたよー♡」と報告があったのです!

私は、とてもビックリしました。

昨日の反応を見ると、とてもじゃないけれど、響いている感じはしなかったからです。

私の知らないところで、hidakaも自分の癖と闘っていて、その“解決法を知りたい”と思っていたんだ・・・ということを感じました。

 

hidaka。もうすぐ6歳です。

日々成長を重ね、自分の苦手な事も、少しずつ意識してくる頃になってきたのでしょうか。

でも、共に“どうしていったらよいのか?”を考えていく事も、出来るようになってきております。

 

発達障害の傾向を抱える子の“爪噛みの癖”克服の、参考になれば幸いです。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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