言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳6カ月 言葉

hidaka 3歳|2016/09/13 posted.
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ご訪問いただきありがとうございます。

 

言葉はとても大切なものです。

 

私は人と接する仕事をしていたので、言葉の持つ力を知っていました。言葉にはパワーがあります。言葉を達者に使えるというのはひとつの特技になります。

ただ欲求を伝えたり、返事をしたり、感覚を伝えるという手段としてのものだけではないのです。

気持ちを伝えたり、励ましたり、共感したり。

人を動かすこともできます。人の気持ちを動かすこともできます。

言葉には魂がある。

言葉だけではないのかもしれません。でも言葉を上手に扱える人はやっぱり生きやすいのです。

 

言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳6カ月 言葉

 

3歳6カ月を迎えたhidaka。少し認識が広がったようです。

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▼「ぱぱ どこ?」

夕方一緒にごはんを食べていると、何やらハッとした様子。椅子から降り、hidakaがカーテンを開けて外をみました。「ぱぱ どこ?」

あれ?パパが食卓テーブルにいない。どこにいったんだろう?と気がついたのです。

3歳6カ月を迎えはじめて聞かれました。パパは今までhidakaにとっては“いる。”という認識しかなかったのでしょう。それがパパは自分と同じように別な時間を生きているということに気がついたのです!

すばらしい。

感動を抑え淡々と「仕事だよー。」と言いました。

シゴトという単語に思いを馳せ「・・・」で返ってくると思ったのですが、この日は一味違いました。

ぱぱ メールきた?

!!!おーーーー!!!

いつも夕ご飯過ぎに「今から帰るよー」とメールがくるのです。それをみてhidakaに「パパ帰ってくるってメールきたよ。」と伝えておりました。

いつも反応はないのです。hidakaはよくわからなかったり、のみこめなかった時に何かは考えているようですが「・・・」という返しをよくしておりました。

私も慣れっこで何かを考えているようだったら適切な返しを特に教えていませんでした。それに固定してしまうのは嫌だったからです。

でもこんなに早くオリジナルの返しをしてくれるとは。感動。。

さすがにちょっと興奮して「メールまだきてないねー。もう少しかね。一緒に待ってようね♡」と喜ぶのでした。

 

▼「ありがとうございましゅ」

hidakaは少し子供らしくない不思議な雰囲気があります。服装は私の趣味で少し大人っぽい恰好をさせていました。ある日公園でいつものように遊んでいたら、中学生くらいの女子数人が珍しく公園に集まってきました。

おしゃべりを楽しんでいた女の子のひとりがhidakaをみて。

「あの子可愛くない?」

と言ってくれました。

すると数人の女子が「キャー♡何かイケメーン♪一緒に遊ぼう!」と。

私に「お母さん一緒に遊んでいいですか?」と言ってくれ20分くらい遊んでくれました。

hidakaしばしのモテ期です。これ一回きりでしたが(笑)

hidakaも照れながら遊んでもらっていました。

小さくても男子なんですね。いつもの宇宙語や拙い言葉は全く発せずクールに遊んでおりました。

そして女の子たちはこれから違うところに行くらしく、hidakaに「ばいばーい♡」と言ってくれていました。

どうするのかな?と女の子たちにお礼を言いつつ見ていると・・・

ありがとうございましゅ」と(笑)

女の子たちはそのクールな面からそんな言葉が返ってくる事を想像していなかったみたいで

「まじかわいい♡♡♡」と喜んでくれました。

この頃、私も気持ち的に息詰まったりすることもありました。

先が見えないトンネルをどこに出るのかもわからず光を求めて進んでいたのです。

周囲とは比べない孤独な育児。

夫はいつも応援してくれていましたが療育も児童館もお友達活動も幼稚園活動もすべてひとりで挑まなくてはいけないのです。

こんな些細なことですが、自分が大切に育てている子どもを「かわいい」と言ってもらえる事はとても嬉しかったです。励ましてもらいました。

 

▼「ひだか あんぱんまんようちえん かよいたい!」

プレ幼稚園にはそのhidakaの発達の心配によりタイプの違う幼稚園に2つ通っておりました。

hidakaに「春になったら幼稚園通うんだよー。楽しみだね♡」と話していると・・・

急に「ひだか あんぱんまんようちえん かよいたい!」と言うではありませんか!!!

“アンパンマンようちえん”園庭に大きなアンパンマンの遊具があって、お友達がそう呼んでいたので私たちも便乗してそう呼んでいたのです。

実際今通っている幼稚園ですが、この頃からhidakaはえらく気にいっておりました。通いたいという気持ちが高まり言葉にしたのでしょう。

→幼稚園選びについての人気ページです。

発達障害グレーゾーンの子の幼稚園選び 幼稚園選びは何を基準にしていますか?受け入れてくれるだけではなくよくみてほしいところ5つ

 

▼「すわって!」

この頃よく私たち夫婦に指示していました。

ここにすわってボクに注目して!」という意味です。

3歳を迎えた時のあの寂しい関わりが嘘のようです。

▼「みて!」

自分の見ているもの・興味のあるものに注目して共感してほしいのです。これも3歳6カ月頃目立っていました。「みて!52467!」という「みて+数字」が多かったことも記憶しています・・・(苦笑)

▼「おはな きれいねー いいにおい」

私がお花が大好きなので、よく注目しておりました。それによってhidakaもお花が大好きです。

おはな きれいねー いいにおい」・・・素敵なセリフです。

・・・そうです。セリフのように言うのです。キレイに咲いたお花を目の前にすると大根役者が登場です。

▼「なぁに?」

「ねぇねぇひだか?」と言うと「なぁに?」と返してくれます。

でもその後の問いかけや話には「・・・」と反応なし。

「なぁに?」というのはその後の問いかけや話しに注目する言葉なのですが、ここでも違和感を感じる言葉の使い方がありました。

でも返事があるのが嬉しくて「ねぇねぇひだか?」とよく聞いていました。

▼定着する言葉

毎日決まって聞く事は意味もわかり内容と一致する応えがあるように。

朝起きて私「ごはん何食べる?」→hidaka「おにぎりー!」や「ぱん。」

自転車のって私「さぁ出発するね?」→hidaka「ゴーゴー!」

私「ごはんおいしい?」→hidaka「おいしいねー」

▼「ありがとう」

これまでタイミングや言い方に違和感があった「ありがとう」ここにきてタイミングも言い方もとても自然に!

 

まとめ

3歳6カ月の頃、言葉はちらちら3語文も出てきて、上に書いたような認識が広がったからこそでるhidakaのオリジナルの言葉が出たりゆっくりですが順調に発達していることを感じておりました。

でも育児にはそれぞれの子でそれぞれのタイミングで悩みがあるのです。

この頃の悩みはその言葉の使い方と言い回しです。

「おはな きれいねー いいにおい」のように決まったフレーズを使う事が多く、気持ちがこもってない感じで言うこともあったのです。

その言葉の使い方を聞くと、きっと「自分が何を思うか。何を感じるか。」の前に「言葉を出してくれ!こういう風に言うんだよ。」という働きかけを多くした結果なんだと自分を責める気持ちになりました。

でもhidakaの場合はこういう言語の習得の仕方だったのかもしれません。

使っているうちに実体験や感情と結びついて自然にhidakaの言葉になるのです。

療育の心理の先生に相談すると、そのように言っておりました。

そして「ありがとう」がまさにその“実体験・感情と結びつき自分の言葉になる”でした。

最初は促されるまま「アリガトー」という音でしかなかったものが、気持ちのこもったhidakaの言葉としての「ありがとう」になるのです。

言葉には魂がある。

その魂も自分で気持ちを込めないと人に想いや気持ちを伝える事はできないんですね。

言葉は大切です。

言葉を習得する事に苦労をしたhidaka。

今でも流暢に気持ちを伝えたり、想いを伝えたりするという使い方はしません。

きっとそういう大人には成長しないと思います。

でも言葉を上手に利用できるように。言葉に気持ちを込めることの大切さもこれから伝えていけたらいいなぁと思っております。

 

お読みいただきありがとうございます。

 

 

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