言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳5カ月 気になる行動

hidaka 3歳|2016/09/07 posted.
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ご訪問いただきありがとうございます。

9月になりましたね。北海道はなかなか涼しい風が吹き、気持ちがいい季節になってきました。

hidakaは目立った偏食がないので秋の味覚も結構楽しめます。

さんまにきのこご飯、かぼちゃスープにさつまいもの甘煮、大好物です。

さんまもお家のグリルだとあんまり進みませんが、七輪で焼いたりすると私たちの分まで食べてしまったりします。

BBQもいいですが、夕方からさんまをパチパチ七輪で焼いてお外で食べるのもなかなかおすすめです。

hidakaの熱々を美味しそうにほおばる姿。・・・なかなかのグルメなんですよね。

年少の頃、給食を一口も食べる事ができなくてすごく悩みましたが、今は毎日楽しみに給食ももりもり食べています。

あの時は一生続く悩みのように感じておりましたが、解決していくものの方が多いのかもしれません。

 

言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳5カ月 気になる行動

 

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▼パニック再び

近所のお祭りに夫と私とhidakaで行った時のことでした。お祭りもパパがいれば何も怖くありません。人混みでも抱っこしてくれたり、肩車をしたり私もhidakaも安心感が違います。私たちはビールを飲んだり、たこやきをみんなで食べたり楽しい家族の時間を過ごしておりました。hidakaも1年前はお祭りに目もくれず公園の遊具で遊んでしまい、どんなにお祭りの方へ促しても頑なに嫌がっておりましたが、今年はちょっと違うようです。スーパーボールすくいを指差し「これ!」と意思表示がありました。たったこれだけのことなのですが、私たちはとても嬉しく思い、スーパーボールたくさんすくえるようにモナカですくうのではなく、大きなスコップですくう方を選択しました。

袋いっぱいのスーパーボール。嬉しそうです。

「さぁ。満足したね。帰ろうか。」と祭りを後にした時・・・!!!

 

なんとhidakaのスーパーボールの袋がやぶけてスーパーボールが人混みの中ぽんぽん弾け飛んでしまったのです。

私も夫も唖然。。。こんなことってあるのでしょうか!?

 

案の定hidakaはパニックです。泣き叫び大変な人混みの中スーパーボールを追いかけ混乱しております。

あー。。。私たちも慌ててhidakaを抱きかかえました。そうするとスーパーボールを拾えなくなったのでますますパニックに。。。

元に戻そうと、頑張ってすべてのスーパーボールを拾い、急いでスーパーボールすくいのお店に走り、袋ももらい元に戻しました。

 

でもダメなんです。

 

何度も何度もその袋がやぶけてスーパーボールが転がってしまった場所に戻ろうとするのです。

何度抱きかかえて外に連れていき、帰り道を歩いても、すごい力で泣き叫び腕から逃れ、ひとりでもその場所へ戻ろうとするのです。

何度「もう元にもどったよ!!大丈夫だよ!!」と声を掛けても、耳に入っていない様子なんです。

はぁー。。。

 

しばらくそんなことを繰り返していたのですが、何か違うような気がしました。

私とふたりの時にパニックになってもここまでしないと思うんです。

本当に我を失いどうしようもなくそういう行動をとっているにしては、私たちのほうをついてきているか確認する視線があったり、パパをにらみつけてみたり。そこに何かhidakaの意思がみえました。

 

パパがいることによって、その安心感で収拾つかない自分に甘えているのです。

 

私も優しい夫にときどきそのような気持ちになったりすることがあるので・・・感じとってしまいました。

hidakaに合わせてhidakaの気持ちに寄り添って過ごしてきていましたが、もうひとつ成長できるチャンスがきたのです!

私は静かな厳しい声で言いました。

いつまでもそうしているつもりなの?自分で自分を落ち着かせないといけないんだよ。パパもママもお祭りとても楽しい気持ちだった。このままつまらない気持ちのままでいいのかい?」

と。

正直、この頃のhidakaはまだずっと幼く感じ、私が言おうとしていることをわかってくれるかわかりませんでした。私たちの気持ちまで考えてもらうなんてできないと思って今まで一緒におりました。

 

でもこの対応は正解でした。

hidakaはしゅんとはしていましたが、落ち着き、私たちの表情をちらちらみていました。

人の気持ちがわからない訳ではないのです。どちらかというと私の顔色を伺ったりすることがあります。「だめだよ。」と言われるのが怖くて主張できなくもじもじしている様子もみたことがあります。

私は声も小さく怒っても迫力のないお母さんだと思います。でもhidakaには少し注意するだけで敏感に響くことがあります。

繊細で敏感な一面がどちらかというと彼を生きにくくしているのです。

その甘え下手なところに気がついてあげて気の向くままに発散させてあげる事も大事なのですが、もし収まりが効かなくなってしまっていたら・・・しっかりとあるべき姿を伝えていくのも私の役目なのです。

 

▼みんなに合わせる事が難しい

かねてより集団行動は苦手で自分勝手な行動が目立ったhidaka。3歳5カ月になり言葉や主張が出てきてぐっと成長を感じている一方で、このみんなに合わせて楽しむということがもう涙が出るほど難しかった・・・。

児童館で誕生日会があり、みんなが遊びの手を止め、ホールに集まり誕生月の子をお祝いしておりました。保健士さんも遊びを止めてお祝いをするというイベントをみんなに楽しんでもらう事を考えて、お母さん方に協力を促しみんながみんな集まって手遊びしたり、歌を歌ったりしておりました。

そんな中hidakaはひとりもくもくと違う部屋で遊び続けるという・・・・なんとも3歳も過ぎているのに甘やかしてしまっている親という目線が痛く。

でも児童館、hidakaにとっては集団との関わりの勉強の場です。出来ないから来ませんという訳にはいかないんです。貴重な集団イベントを楽しいものと感じてもらう働きかけのチャンスです。

一生懸命「ひだか!あっちで楽しい事やっているよ!いこういこう♪」「ひだかだけだよ。あっちにみんな集まるんだって!!」と誘い続けるのでした。

結局最後まで参加することはなく。

小さな赤ちゃんやイヤイヤ真っ盛りな2歳児の子もみんなママと顔を合わせてキャッキャ楽しそうにしているのを横目に周囲とは明らかに反応の違う我が子と接する事に寂しさを感じるのでした。

このやるせない気持ちをhidakaにぶつけることもできず、家に帰ってからひとり部屋に入りシクシク泣いておりました。

それだけ周囲が定型の発達の子しかいないという中での発達障害グレーゾーンの子・発達に心配のある子・育てにくい子の育児はとても孤独なものでした。

 

幼稚園のプレでも同じような事があり、子どもたちがお母さんと一緒に透明な袋や画用紙でお洋服を作り、ファッションショーをするという内容の回がありました。

みんなお母さんと「アナ雪のエルサみたいなのがいいー!」や「トッキュウジャーがいい!」「ぼく海賊!」「わたしおひめさま!」なんて盛り上がっております。

私も何とかこのイベントを楽しいものだと伝えたいと奮闘しました・・・喜ばない子なんていないでしょというくらい楽しいイベントでした。

でもhidakaは教室の片隅にある水道で水を出したり止めたり。。。興味しんしんに研究しておりました。

・・・帰ることもできない。こういう空間を避ける事もできない。怒ることもできないし、ただただ一生懸命働きかける。そしてその声や思いが我が子に届かない。

「周りと比べてはいけないよ。」

プレの園長先生に言われたその言葉だけが私の母親としてあるべき姿を保てる唯一のものでした。

 

▼逃げるから投げるに

自分が思ってもいないトラブルがあって痛い思いをしたとき(遊具から足を踏み外して落ちたなど)、ビックリしたとき、友達とうまくいかなく相手の子が怒ったり泣いたりしたとき、心のどきどきをどうすればよいのかわからず、逃げるという表現をしていたhidakaですが、ここへきて変わりました。

物を投げてその気持ちのどきどきを収めようと表現するようになったのです。

よくやっていたのが被っている帽子。ポンポン投げるという発散でした。・・・帽子はどろどろ。。。

砂や硬いものは「いけないよ!」と制止しました。

これからエスカレートしていかないかと気が気ではなかったのですが、療育の心理の先生は次のステップに進んだと喜んでくれました。

やわらかいものを投げることでその気持ちの発散をさせてあげて、同時に「いたかったねー。」や「ビックリしたね!」「嫌だったね。」などhidakaの感じている内的状況を言葉にしてあげてくださいとアドバイスしてもらいました。

それからその物を投げるという行動が他者に当たったりするという方向に行くことはありませんでした。それは親に対してもです。

もともと自分の中でどうにかしなければという思いが強く、その事で困ったこともありましたが、結果的には持っていた性質に助けられたと思っております。

しっかりどう発散すればよいのか、どう言語化して気持ちを落ちつけていったらよいのかというのがhidakaの性質と合い上手く成長させることができたのだと思います。

 

まとめ

みんなに合わせる事ができなかったhidaka。その想いはどういうものだったのでしょうか。

 

「楽しみがわからないのに参加しないよー」というものだったのだと思います。

 

定型の発達の子にある参加しながら楽しくなっていくというのができなかったのです。

その楽しくなるかもしれないという想像ができなかったのだと思います。

そんなhidakaに一生懸命“みんなに合わせて楽しむ”という場に連れて行って働きかける意味はあったのでしょうか?

ただただ私も辛く、hidakaも楽しくないという結果しか残さなかったのでしょうか?

 

hidakaは幼稚園にあがり、あらゆる行事やイベントを楽しく参加しております。

 

3歳5カ月の段階では療育の心理の先生も親である私もhidakaのそんな姿は想像しておりませんでした。

療育の先生より「きっと幼稚園に入園したら、今度は幼稚園の先生方が今のお母さんと同じような状況におかれ、色々工夫をしたり、悩んだりするのではないかと思います。入園したら私もじっくり一緒に考えていきますね。」

と励ましてくれていました。

 

幼稚園のプレのファッションショー。hidakaは参加することができませんでしたが、最後みんなが楽しそうにファッションショーしている姿を遊具にのぼり遠目からみているhidakaがおりました。

何を思っていたのかはわかりません。

でもhidakaはhidakaなりに“みんなで何かをすることは楽しいことなのかな?”と感じとっていたことに間違いはないと思うのです。

 

乗り越えてきたものがあるから今がある

 

秋といえば発表会ですね。

hidakaはどんな役をやるのでしょうか。みんなで一緒に完成させることを楽しめるでしょうか。

 

期待しております。

 

お読みいただきありがとうございます。

 

 

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