カサンドラ症候群にならない為に 発達障害グレーゾーンの子を持つ夫婦だって危ない!気をつけていること6つ

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ご訪問いただきありがとうございます。

今日はhidakaのお話ではなく私たち夫婦のお話をしようと思っております。

 

私も夫もアスペルガー症候群ではありません。

でもhidakaは“発達障害グレーゾーンの子”です。

定型の発達の子にはない不思議な雰囲気があります。不思議な感性があるのではないかと感じます。

でも定型の発達の子にもそんな一面があったりしますよね?その傾向がまだ個性の範囲内で収まっているイメージです。

そんな“発達障害グレーゾーンの子”を持つ私たち夫婦。いい直すと私たち夫婦から“発達障害グレーゾーンの子”が産まれたんです。

それってつまり・・・

はじめてhidakaを児童精神科に連れていった時、身内に自閉症と診断されている人はいますか?と聞かれました。やはりこの特性は遺伝による影響が大きいのです。

そして・・・最近感じるのですが、ママ友達が話す夫婦の関係と私たちの夫婦の関係は少し違うものがあるように思うのです。

・・・

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カサンドラ症候群とは?

アスペルガー症候群(AS)の夫または妻(あるいはパートナー)と情緒的な相互関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である。アスペルガー症候群の伴侶を持った配偶者は、コミュニケーションがうまくいかず、わかってもらえないことから自信を失ってしまう。また、世間的には問題なく見えるアスペルガーの伴侶への不満を口にしても、人々から信じてもらえない。その葛藤から精神的、身体的苦痛が生じるという仮説である。症状としては偏頭痛、体重の増加または減少、自己評価の低下、パニック障害、抑うつ、無気力などがある。

(引用:Wikipedia)

なぜ発達障害グレーゾーンの子を持つ夫婦も危ない?

発達障害の特性は遺伝の原因が高いからです。発達障害の原因の可能性はいろいろ諸説がありますが、私たちは遺伝からきたものであることを否定できません。hidakaの雰囲気によく似ている人を知っています。hidakaのパパのお父さん。義理のお父さんです。無口で感情や思っていることを言葉で表していることを聞いたことがありません。息子である夫もです。hidakaの発達の偏りが判明し、自閉症的な特性を持っていることを夫の両親に話しにいったとき、一冊の本を持って行きました。“なにがちがうの?自閉症の子の見え方・感じ方”という本です。まんがも入り、とてもわかりやすく解説されています。hidakaの特性を理解してもらい協力してほしくて持っていった本ですが・・・読んだお義母さんはこう言いました。「ありがとう。お父さんのことよく分かった気がする・・・。」という反応でした・・・!

そして話してくれたんです。「お父さんのことがわからなくて深く悩んだことがあったの。あのときは頭も痛くて痩せてね。まわりの親戚からもわかってもらえなくて、私が全部悪いと思ったの。いい嫁になりたいなりたいと頑張ってきたけれど、ひどい無気力感に襲われてね。今思うと“うつ”だったんだと思う。」と。

お義母さんは専門医には行かなかったらしいです。自分でお父さんはこういう人なんだ。と一線を引き、自分を責めることをやめ立ち直ったと言っていました。

私はこの話を聞いた時、お義母さんは“カサンドラ症候群”になってしまっていたんだと思いました。

 

私の家族の方でもみてみましょう。

両親は離婚しております。母はよく「お父さんは子どもっぽい人だった。趣味に没頭してほとんど育児に参加するってことはなかったよ。」と。

優しい父でしたが、お父さんという感じではなくどこかいつもマイペースで掴みどころのない人でした。子どもたちが大きくなると、自分の好きなことをするから「じゃあまた!」という感じで家を出ていきました。母は離婚したことをこう振り返ります。「あのまま一緒にいたらたぶん自分がおかしくなってしまっていたと思う。」と。

はて・・・?何だか怪しいです。

夫も私も“発達障害グレーゾーン”ではありません。たぶん・・・?私たちの幼少の頃は“発達障害グレーゾーン”という考えがなかったのでわかりませんが。

でも夫に関しては言葉でのコミュニケーションは取りずらい方なのではないかと思います。私も自分のペースを乱した時の疲れは半端ないです。私たちは男女の違いと今まで思っていましたが、もしかするとそれを超える何かがあり“分かり合えない”という気持ちが産まれる可能性も充分あるのかもしれません。

そんな私たち、実はすごく仲良しです。わたしは彼の前では本来の自分でいられるのです。長年仲良くいられるように“ちょっと変わっている?”のかもしれないふたりが気をつけていることを紹介します。

 

カサンドラ症候群にならない為に 発達障害グレーゾーンの子を持つ夫婦だって危ない!気をつけていること6つ

 

1.お互いの発達障害傾向を考える

定型の発達を辿ってきた人にだって、発達障害傾向の部分があったりします。ましては自分の子供が“発達障害グレーゾーンの子”なんです。その濃度は普通より少し高いのではないでしょうか?

hidakaパパの発達障害傾向

自分の感情・状態・思いを言葉に出来ない・まじめで正直すぎる・曲がったことが嫌い

hidakaママの発達障害傾向

新しいことをするときとても緊張する・人前に出るとひどく疲れる・マイペースに過ごせる時間がないとストレスで頭が痛くなる

2.お互いの発達障害傾向への対応策を考える

ふたりが持つ発達障害傾向・・・出会いつきあい結婚して14年。変われると思っていたんです。お互い何度もその問題点に気が付き話しあったりしました。時にはhidakaパパに「思っていること話してみようか!」と何時間も黙って待ったりしたこともあります。私も自分の自己中心的になってしまう時間を家族の為に使おうと無理したこともあります。でもうまくいかないんです。それは大人になれないんじゃなくて、私たちが持っている特性なんです。そして長年かけてうまくいい関係を築けるように、変われるところを変えて対応してきていたんです。

hidakaパパへの対応策

とにかく感情を読む、状態を感じる、思いは時間をかけて引き出す(もしくはこういうこと?というようにYES・NOの2択にする。まじめで正直なことを◎とする。曲がったことも「いいじゃない。」と言ってみる。「いいじゃない。」という考えから始めてみる。

hidakaママへの対応策

新しいことが近づいてくると心配で落ち着かなくなるので準備を万全にする。人前に出た時はゆっくり休む。一日少しでもマイペースに過ごす時間を作る。作ることを理解してもらう。(さぼっている訳じゃないよというアピールです(^^ゞ

3.共通の趣味をもつ

夫は自分の興味のあることしかできない人だと思います。私の好きなことで夫に定着したものがひとつもないことに気が付きました。その人のタイプによって違うかもしれませんが、自分の好きなことにパートナーが加われば嬉しいものではないでしょうか。夫婦というのは一緒に楽しめればいい関係になっていくんです。私はあまりこれじゃないと嫌だというものはない柔軟なタイプなので、夫が楽しめるものをふたりで楽しんでいます。

例えば:お酒・大河ドラマ・サッカー観戦・ガーデニング・釣り・キャンプ・公園探索・パン屋さんめぐり

4.たまにDateする♡

年に2回くらいでしょうか。結婚記念日と私の誕生日か、疲れが溜まってきたときなんかに提案します。何回か続けば夫から提案してくれることもあるようになりました。子どもは預けてゆっくり映画と食事します。普段のおこずかいをその時のために貯めておいてもらって、ごちそうしてもらい恋人気分をさせてもらいます。女性扱いしてもらうのはとてもいいものです。

5.身ぎれいにする

家族になったからといって、何でもありというものではないのではないかなと私は思います。別々に育ってきたんです。いつまでも恋をしたいという夢見がちなことを言いたいわけではありませんが、一緒にいたいと思わなければ自然と距離は空いていってしまうものなのではないでしょうか?分かり合えないことがあったとしても、一緒にいたいと思えば分ろうと思うんです。男女の仲なんです。親子ではないのです。夫にも髪はボサボサ、Tシャツはよれよれではなく、髪は定期的にキレイにさっぱり。Tシャツは古いものは捨てて新しいものに。多少は素敵なパパでありたいなという思いを持ってほしいと思っております。わたしも同様。はげたマニュキュア、気にしない身なり、派手なお化粧では夫もざんねんに思うのではないかと思い、意識して身ぎれいにしています。恋人同士のようにリラックスできないものではなく、リラックスできるように身ぎれいするというものです。

6.何か違うなと思い分かって欲しいとき「私はこう感じてしまっている」という“私は”という目線で話す

相手を思いやる気持ちを忘れてはいけないと思います。「感情を言葉にうまくできない。」とまだお付き合いしている頃に夫に言われました。男の人とはそういうものなのか?と、それから彼はきっと今「こう思っている。」というのをずっとしぐさや表情、声のトーンで読んできたように感じます。そういう癖がついてきてしまっているのでしょう。自分の感情をあらわにして怒ることがないので、喧嘩をするときはいつも私からです。「わたしはこうこうこうでこうなっているのに、あなたはこう思ったでしょ?それは間違っている。」というように、わたしがどうしてこうなってしまっているのか本当の原因を理解して欲しいという問題です。夫が自分の感情を口にしないので、深読みしてしまうこともあります。

100%分かり合うことはどんな夫婦でも難しいのですよね。違う人間なんですから。

でも「あなたがこうで嫌だ!」と言われたよりも、「私はこう感じてしまったのよ。」という話し方のほうが「そういう風に感じさせてごめんね。」という流れになる気がします。思い違い行き違いはどうしても起きてしまうものですが、お互いを思っていることに違いはないのですから。そんな時私はという目線で伝えてみると大きな喧嘩になることを防げたりするかもしれません。

まとめ

発達障害グレーゾーンの子”を持つ夫婦だって、発達障害のアスペルガー症候群をどちらか一方がもつ夫婦のようにカサンドラ症候群を発症する可能性はあると思います。

私は夫以外の人とは何か根本的に感覚が違うと感じていました。まじめで正直で自分の感情をむやみに見せないところに優しさと誠実さを感じて惹かれたんです。

そういう意味では私と夫はある意味似た者同士なんです。そのふたりが一緒になって産まれた子どもが“発達障害グレーゾーン”だったんです。もしかするとお互い何かしら発達障害の傾向がある可能性も考えられますよね。

もしその特性に気付かず、歩み寄ることなく「どうしてあなたはこうなんだ!」「どうしておまえはこうなんだ・・・」と思い続けていたらカサンドラ症候群に気付かぬうちにかかってしまうこともあるかもしれません。

夫婦それぞれの特性や利点を生かしていい夫婦関係を築いていき、ふたりで“発達障害グレーゾーンの子”の成長を応援していくことこそが“発達障害グレーゾーンの子”が自分に自信を持ってのびのびと生きていくことに必要なことなのではないかと思ったりしております。

 

私たち夫婦の恥ずかしながら例ですが、皆さんはいかがですか?我が子に見える特性が自分やパートナーに潜んでいませんか?子どものことで一生懸命になるためには夫婦の協力が必要不可欠と感じております。

一度立ち止まり、いい関係を築いていくきっかけになれば嬉しいです。

 

お読みいただきありがとうございました。

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