嫌われ者になるのはしょうがないのでしょうか?ADHDの傾向を持つ子を育てる親が周囲に向けて気をつけるべき事4つ

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先日何気なくママ友達Aさんと話していたときに気になることがありました。

Aさん「この前ね、B太(下の子2歳)を連れて児童館に遊びに行ったら、ちょっとやんちゃな子がいて・・・B太が乗っていた車のおもちゃを押して奪っていったのよ。その後も何かと追いかけられたりして終いにはB太に乗りかかって、その子は遊んでいるつもりで楽しそうなんだけど、B太は泣いてるの!それなのにその子のお母さん、特に謝ることもしなくてね。そのまま「あはは」って感じだったの。ちょっと感じ悪かったな。まぁ二人目の子も抱っこしていたから気持ちが入っていなかったのかと思うんだけれど・・・じゃれて遊んでいるくらいにしか思っていない感じだったの。」

この時にでてきたちょっとやんちゃな子は3歳になる前の2歳児です。

また違うママ友達からこんな話も聞いたことがあります。

A斗くん(4歳)の入園式の時のお話でした。「集合写真を撮るとき、隣の男の子がずっと落ち着かなくて押してきていてね。A斗泣いてしまってね。せっかくの入園式の写真が台無しよー。その子のお母さんもただ見てるだけで全然注意しないの!私だったら自分の子がそんなことしていたら黙ってないけどなー。」

発達障害グレーゾーンの子の中でもこのADHDの傾向を持っているタイプの子を持つお母さんは本当に大変だと思います。周囲に迷惑をかけてしまうことも多く、問題行動も目立ちます。そしてまだまだ親のしつけがなっていないとみられることも・・・正直噂されてしまうのが現状です。

でもこのADHDの傾向を持つ子の場合、周囲のお母さん方の要望に応え対応するといつもいつもその衝動的な行動を否定し、正し続けなければならないのではないでしょうか?

もしかするとその“お母さんが全然怒らない。注意しない。”という裏側にはADHDの傾向を持つ子を育てる親の苦悩があるのではないかと私は思いながらママ友達の噂話を聞いておりました。

 

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どうして「まわりに迷惑をかける」ということにお母さん達は敏感なのでしょうか?

まだ小さな子どもなんです。生まれて2~3年。もう少しみんなで関わり育てていってもいいのかと思うのですが、どうして迷惑をかけられることに寛容になれないのでしょうか?

それは実は定型の発達の子を育てるお母さん達もADHDの傾向を持つ子程の悩みではないのですが、多少なりとも「子どもが他の人に迷惑をかけるという行動」にいつも気を張っているんです。

公共のバスや電車にのるとき。

ママ友達のお家に遊びに行く時。

公園で遊ぶ時。

スーパーに買い物に行く時。

その他人に迷惑をかけるというのを防ぐために、子どもにのびのびさせることを我慢させたり、自分だって怒りたくないのに周囲の目を気にして注意したり。迷惑を掛けないように意識してそうならない方向に誘導したり、世の中のお母さんたちはいつも気を張って過ごしています。

子どもが走り回ったり、静かにしなきゃいけないところで泣き出したりぐずりだすことを怖がりそういう場所を避けるお母さん方もたくさんいます。

手をぎゅっと握り行動を制限したり、「ほんと目が離せられないのよー」と外ではいつも行動を監視し危なくなりそうなときはその元をなくしたり、人に迷惑をかけないように気を遣っているのです。

周囲の環境が子育てをのびのびするのには危険が多く、理解がない人の目もたくさんあるのです。

そんな毎日の中で、自分の子は我慢させたり制限したりしているのに、他の子がのびのびしすぎてしまって迷惑をかけられるととても嫌な気分になるということが影響しているように感じます。

 

嫌われ者になるのはしょうがないのでしょうか?ADHDの傾向を持つ子を育てる親が周囲に向けて気をつけるべき事4つ

1.機会があったときにADHDの傾向を持つことを告知する

私は発達障害の診断が出ていない段階での周囲への告知には抵抗があるタイプです。その告知により見えない先入観で自分の子どもにとって不利益になることが多いと感じているからです。告知をすることによるメリットもその子のタイプによって違うと思いますが、hidakaの場合は薄いと感じております。

でもこのADHDの傾向を持つ子の場合は告知した方が周囲の理解が深まるのではないかと思っております。理由もわからず衝動的な行動が目立っているよりも、発達障害の傾向がありその傾向を認知し対策しているんですということを聞くとホッとするお母さんが多いのではないでしょうか。専門の人が関わっているということでその衝動性が自分の子どもに向けられる事がないように考えられている。向けられた時にも対策してくれると思うのです。その我が子に危害が加わらないという安心感はその子を思いやる余裕に変わります。応援してあげたいなと思う人も多くいるのではないでしょうか。ADHDの傾向は大人になるにつれ弱まっていくという風に認識している人もいます。告知することで負の要素もあるとは思いますが、それと同じくらい理解してくれる人もいるのではないかと思います。

2.謝るのは親の仕事

謝るという行動は悪いことをしたときにするものなのですが、ここでいう謝るとは相手の気持ちに沿うというものです。本人はその特性故にしてしまったことなので、悪いことをしているという認識にしなくて構わないと思います。相手がこういう気持ちになってしまうから気をつけようね。というアプローチでいいとは思うのです。

でも相手の子はどうでしょうか。その理由はどうあれ悪いことをされたのと同じ気持ちなんです。なので「こういう思いをさせてしまってごめんね。」なんです。本人によく謝らせようと「謝りなさい!!」と怒っている親も目にしますが、気持ちがついてきていないときは親が先に謝っていいのではないかと私は思います。誰かに迷惑をかけてしまったとき、この謝りの部分に関しては先に考えた他のお母さん方も毎日気を張っているということを考慮して丁寧に行うべきなんです。そうすることによって、相手の子のお母さんは自分の子の気持ちに沿って考えてもらえたという気持ちで満たされ、その子の気持ちの方も考えようという気持ちが湧くのではないかと思います。

3.否定しすぎない

ADHDの傾向を持つ子の子育てではとにかく自己肯定感が大切です。その衝動性による問題行動が目立ちその子が思いつくあれこれをとにかく「だめだ!」と否定したくなりますが、時にはのびのびとやりたいことをやってみるという時間があってもいいのではないかと思います。そしてその考えを「すごいんでしょー」と認めてあげることも必要なのではないかと思います。自分の事を大切にされている子は人を大切にすることができるんです。認めてあげることをいっぱいしてあげることがまた周囲との関係でいい影響があると思います。

4.気を遣いすぎない

「人に迷惑をかけない子に育てなければいけない」私もhidakaの発達に偏りがあり定型の発達ではないと知った時からいつも見えないなにかで縛られていました。一歩外に出れば気を使い、あらゆる目に怯え、のびのびすることなく楽しい育児ではなくなってしまったんです。でも気を遣いすぎる必要はないんです。たくさん手を掛けてもらっていいんです。たったひとりで育てていかなければいけないわけではないのです。手を煩わせてしまって「申し訳ありません。ごめんなさい。」より手を掛けてくれて「ありがとうございます。」と気持ちよく言ってくれたほうがみんな嬉しいんです。

 

まとめ

私も発達障害グレーゾーンの子を育てる親です。一時期、他の子と同じことができない、発達に偏りがあり言葉をうまく使えないhidakaを恥ずかしいと思い、隠したいと思っておりました。hidakaを不憫でかわいそうと思いました。ママ友達にも仲良くしてもらっているという思いが強くなり、hidakaの発達のことも気を遣ってもらっているという意識でお友達づきあいしていたことがあります。プレ幼稚園の先生にも迷惑をかけてしまっていると身を小さくして目立たないように目立たないように・・・気を使い、我が子の個性を否定し周りと一緒になりたいと願う育児・・・そんな育児はとても辛かったですし、そんな育児をしている私はすっかり人としての自信もなくし暗く寂しい人になっておりました。

でもある日気がついたのです。何か違っていると。

hidakaは決して恥ずかしい生き方をしていないのです。とてもかわいいし、がんばりやさんで優しく、我慢強く。私たち夫婦の宝物なんです。がんばって成長していこうと立ち向かっているし、自分をしっかり持っていて周りの顔色ばかり伺っているような子でもない。「楽しいねー」なんて取ってつけたような言葉よりニコニコしている表情のほうが大切ではないでしょうか?楽しいと感じないのに無理に周りと同じように踊らなくていいのではないでしょうか。

その子が持っているいいところ。静かにみつめて見るといっぱいあるんです。それがその子が持つ魅力なんです。

その魅力を持ち続け自分に自信のある人になるためには、親も堂々と魅力的で輝いてなければならないのではないでしょうか。

つまらない人間になってはいけないのです。理想を失ってはいけないのです。最初は演じるような感覚でもいいと思います。素敵でありたいと願うのです。

そうすればいつしか自分という人間も豊かに色づき魅力のある人になれるのではないでしょうか。それが個性の強い子を育てるうえでその子の魅力を輝かせていくことになるのではないでしょうか?

遠慮することなんてないんです。気を遣いすぎるのはやめましょう。

周りに丁寧に関わらなければならないところもあります。その部分がしっかりしていればあとは気を遣いすぎることはないのです。

ひとつ学年が上のクラスでやんちゃなのですが、みんなのムードメーカーのような子がいます。衝動的でじっとしていることが難しくお友達とやり合う事もあります。活発でいたずらをしたり、ふざけていてケガをしてしまったり・・・

でもみんなその子の話しをするときに「○○ちゃんだからねー。○○ちゃんとやり合ったんだよ!それはすごいでしょー?○○ちゃん踊り元気で迫力あったねー。」などみんなどこかその子の話しをするときに笑顔なんです。その噂話を聞いていて思うのですが、“愛されキャラ”になっているのです。

その子のお母さんは周りと丁寧に関わり、でも委縮している感じはなく堂々と魅力のある人なんです。そのお母さんあってのその子なのではないかなと思ったりしました。

あなたの魅力も隠すことなく堂々とそして丁寧に周囲と関われば、あなたの子どももみんなから“愛されるキャラ”に近づくかもしれません。

様々なタイプの子がいて、その傾向の程度も個人差があり本当の意味でADHDの傾向を抱えている子どもを育てているお母さんの気持ちには近づけていないのかもとも思いますが、タイプは違っても発達障害グレーゾーンの子を育てる親として感じたことです。

こういう考えや方向性もあると参考になれば幸いです。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

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