5歳どうして“ケンケン”のチェックをするの?発達障害と“ケンケン”のつながり 発達検査で“ケンケン”が検査項目にある理由と背景

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ご訪問いただきありがとうございます。

hidakaは最近「ケンケンできるよー。」と“ケンケン”をよく見せてくれます。

5歳になり、「発達検査受けてみましょうか?」という児童精神科の先生の提案により、夏休みに新版K式発達検査を受けに行きました。

その新版K式発達検査の最後の検査項目に、“ケンケン”があり、hidakaのふらふらなケンケンの様子に心配した検査員の臨床心理の先生が「運動面の療育に通いませんか?」と提案してくれました。

でも、この発達検査に今後のhidakaの環境の方向性を考えていた私たち夫婦は、本当に運動面の療育が他のなによりも優先して行うべきものなのか疑問が湧き、その臨床心理の先生に憤りさえ感じてしまったのです。

新版K式発達検査の運動面で全身身体を動かした検査項目は、“検査を受ける姿勢”と“ケンケン”のみだったと記憶しております。

この“ケンケン”の不器用さで、再び発達の心配の芽が出てきてしまい、悩まされ、“ケンケン”については妙な引っかかりを持ってしまいました。

それから、私がするのはもちろん“ケンケン”への克服です。

「“ケンケン”さえ困難なくできるようになれば、発達への心配の芽を摘むことができるのではないか」と考えてしまうのが悲しくも最初に普通の親が辿ってしまう考えではないでしょうか。

“ケンケン”の不器用さというのは氷山の一角にすぎない事も、しばらく発達障害や発達について勉強してきたのでわかっているつもりです。

でも“ケンケン”の克服により、何かhidakaの発達の引っかかりが見えるようになることもあるのではないかという思いもあったのです。

hidakaへのアプローチは・・・片足立ちの練習をしたり、ケンケンパーを遊びながらやってみたり、「対決!」と称して片足立ち競争をしてみたり、身体の使い方が悪いのかと、片足を折る姿勢を教え、片足で立つ時の重心を意識させてみたりと自分なりに工夫してみました。

でも、私が一生懸命になりすぎるとhidakaは敏感にその遊びの意図を察知し・・・ざんねん。楽しそうではないんです。。。

あ。しまった。。“ケンケン”ができるようになることに一生懸命になりすぎて、本来の何に困難を感じているのかという発達のつまづきをみるという目的を見失ってしまっていた。

私の不安や焦りのようなものが伝わってしまっているというのを感じ、しばらく“ケンケン”へのアプローチはお休みしておりました。

 

そしてそれから2~3週間後のある日、幼稚園にお迎えに行くと、幼稚園の玄関ホールで「みてみて!」と“ケンケン”を楽しそうにしているではありませんか。

あれ。何ともあっけなく。幼稚園で習ったようです。みんなでやると楽しく覚えられたのでしょうか。

 

5歳どうして“ケンケン”のチェックをするの?発達障害と“ケンケン”のつながり 発達検査で“ケンケン”が検査項目にある理由と背景

 

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ケンケンとは?

片足でぴょんぴょん跳ぶ事。片足跳び。片足で跳ぶ子どもの遊戯。

 

新版K式発達検査での“ケンケン”

全身運動としての姿勢運動領域を検査するものとして登場します。どちらかの足で2,3歩跳んで前進できるか、その安定感など完成度をチェックします。

 

新版K式発達検査でケンケンが検査項目になっている理由

▼発達障害児の多くに身体のバランスが悪いという特徴がみられるため

バランスの発達をとらえることができる項目として“ケンケン”が使われております。

5歳児健診・新版K式発達検査を行う最大の目的は発達障害の早期発見・早期診断です。その為に、身体のバランスの悪さも発達障害の発見の指標のひとつとして利用します。

新版K式発達検査でケンケンが検査項目になっている背景

▼就学前に運動面で不器用さが目立つ子を発見するため

不器用な子どもが注目されてきております。

協調運動の障害が学業成績や日常の活動に影響を及ぼす恐れがあることに注目が及んだからです。

不器用な子どもこそ早期発見早期療育により、不器用さを克服し発達に繋がる可能性がある子たちなのです。

学齢期になってから、子どもの不器用さにより、問題が様々な形で出てきてから心配しはじめるというのが、今までの環境でした。でも問題が出てきてから発達支援に取り組むのでは遅すぎるという見方が出始めたのです。

就学前から運動面で不器用さが目立っている子どもたちの多くは、学齢期になる頃には運動に対する苦手意識や嫌悪感を感じております。その段階での支援になると、まずその苦手意識や嫌悪感の克服から取り組まなければなりません。

就学前の児童の「不器用さ」を定義するのは難しい問題ですが、子どもの運動能力は次の2つで構成されています。

1.Energy

力強く作業や運動を遂行する能力。筋力・パワー・全身持久力などで構成されている。

2.Cybernetics

身体をいかに適時・適切に制御するかという能力。協応性(複数の器官や機能が互いにからみあって働く事)・平衡性(バランス)・巧緻性(手先の器用さ)・敏捷性(動作の素早さ)すなわち身体全体を調整する能力

この2つの能力は3歳から6,7歳頃の間で急激に伸びると言われております。

“ケンケン”からみる姿勢保持能力はアンバランスな発達障害の特性を見つけるためだけではなく、「不器用さ」からくる学業への弊害や日常活動の困難に早期に気がつくねらいもあるようです。

就学前に適切な支援を行う事によって不器用さを克服させることができると考えられてきているのです。

 

まとめ

運動面での「不器用さ」が障害まで達すると、発達性協調運動障害(DCD)になります。

この発達性協調運動障害(DCD)、5歳~11歳の年齢の子どもの6%に達すると見積もられているんです。

これらの運動面での機能が未発達のまま、何も対策しないで育っていってしまうと、運動面での身体の調整能力が必要になる様々な運動で不器用さが目立ってしまうという結果になってしまうんです。

そして今までは持って生まれた能力だから、身体の不器用さは、学齢期入り、学校などの集団生活の場で目立ってしまってから、個別にレッスンしたりあきらめたりという流れが定番でした。それがここ最近では早期支援に取り組むことにより運動能力が大いに伸びる可能性があるということで、就学前の支援に注目される流れが出てきております。

 

・・・hidakaのパパはスポーツができそうに見えます。

身体の発達、つまり筋力・身長、生まれ持った手足の長さや身体の造りとしてのバランスなどは十分スポーツができるようにできあがっているのです。

でも付き合い始めて、初めて一緒にプールに遊びに行った時、驚きました!!

泳げないのです。水が怖いというものではありません。

そして、昔のエピソードを聞いて。。。あら?ちょっと「不器用な人」なのかしら?と不思議なことを言っておりました。

走り方がわからなかったらしいのです。ずっと踵をつけて走っていたらしく、高校生になるまであらゆる走る場面で輝けず、嫌な思いをしていたらしいです。

周囲の大人にも、その走り方の違和感の原因に気がついてくれる人はいなく、「なんで遅いのかねー。走り方が何かどんくさいね。」のように的確にその身体の使い方の不器用さを直してくれる人には出会えなかったようです。

高校生になり、はじめてつま先で走る事を知り、その速さに感動し、嬉しくなり、陸上部に入ったらしいです。

・・・なんだか。大人になってから聞くと、笑い話のようなネタになるのですが、我が子だと考えるとずっと劣等感を感じていたなんて悲しすぎます。

他にも逆上がりができなかった。など。運動面での不器用話しはよく聞くような・・・。

 

一方、私は今でこそのんびりした姿に、自転車に乗っても「乗れるんだねー!!」と驚かれますが、幼いころからスポーツは人よりできる方でした。

新しい事に慎重な一面もありましたが、私の母が怖がる私に何でも挑戦させるという教育方針だったため、泣きながらの水泳教室で基礎体力と自信をつけ、小さい頃から近所の子どもたちと鬼ごっこやぶらんこ、てつぼうに一輪車、よく公園で身体を動かし遊んでおりました。

 

hidakaはどうでしょうか?

5歳“ケンケン”で引っかかったところをみると、身体の使い方という方向で運動面を見てみると、「不器用さ」は持っているようです。

でも幼いころから、よく公園に出向き、遊具で遊んだり、走り回ったり、全身を使った運動をしてきました。

言葉の遅れを意識し始めてからは、より一層刺激のために、家に籠る事よりも、外に出て、お散歩したり、児童館で遊んだり、お友達と遊べる環境を提供してきたつもりです。

脚力はりっぱに発達し、走るのは本気で走れば速いです。腕のちからもなかなかある方ではないでしょうか。てつぼうに長い時間ぶら下がったりしております。遊具の平均台みたいなものを歩いたり、バランス遊びというのも好きなようです。

自転車は補助輪もはずれてスラスラくるくる回ることも難なく走っております。

もしかすると、身体の使い方という面では「不器用さ」が臨床心理士さんに指摘されたとおり、あるのかもしれません。

でも、経験という環境を多く与える事で、影響を受け、目立つところまで出てきていないのかもしれません。

ひとつずつできる事を増やし、自信をつけ、挑戦させていくという環境を提供し続けることが私たちにできることなのではないかと、発達検査での運動面の「不器用さ」の指摘で気がつくきっかけになりました。

hidakaは発達性協調運動障害(DCD)ではありません。

でもここでもやはり、発達性協調運動障害(DCD)のグレーゾーンというのに該当する子もいるのではないかと思ったりしております。

発達性協調運動障害(DCD)もこれから注目され、早期に療育していくものになっていくことと思います。

発達障害グレーゾーンの子・発達に心配のある子・育てにくい子を育てる親は、知識としてその流れもしっかりと認識しておく必要があると思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

お子さんの「不器用さ」が気になっている方の参考になれば幸いです。

 

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