言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳3カ月 生活

hidaka 3歳|2018/10/16 posted.
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秋も深まり、食欲が増してきますね。

hidakaは栗ひろいに夢中で、栗の殻が落ちていると、宝石でも見つけたのかのように走り寄り、栗の実が入っていないか、コロンと落ちていないか探しております。

ぷくぷくに膨れた実をみつけると、嬉しそうに満面の笑みで「あった!」と顔を向けてきます。

7~8個しか拾っていないのに、「栗のケーキがいいかなぁ・・・・栗ごはんもいいよね・・・・♪」と、夢を膨らませています。

3歳。

言葉の遅れが目立つhidakaに、あらゆる経験をさせようと、一緒に料理をしていた時間を思い出しました。

卵焼きにパンケーキ、りんごジャムにかぼちゃ白玉。

アンパンマンのエプロンと、かぶるだけの三角巾を身につけ、嬉しそうにキッチンテーブルに向かうhidaka。

「ちょっと味見しようか?甘いね。」「ん~これはしょっぱいね。」

「まぜてね。やさしくね。」

「ま~るくま~るく」

と、たくさん声を掛けていました。

「美味しいね。」

「ふわふわだね。」

「あったまるね。」

食に関する興味は、この頃、言葉の広がりとコミュニケーションを育てていた時に、一緒に育てたものです。

栗の調理は自信ありませんが、小さな栗もどうしたら食べられるのか一緒にやってみても、いい経験にすることができるかもしれません。

hidakaを包む温かい時間は、温かい記憶は、まだまだ造りだせるのです。

 

言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳3カ月 生活

 

この頃のhidakaは、とにかく自分ペースが一番!こちらのペースや思惑を感じる力は皆無でした。

コミュニケーションが取りにくく、意思疎通に手応えがない我が子との生活は、“育てにくさ”というのを感じ、何を考えているかわからないhidakaの後ろをついて回り、彼が何を思っているのか、どういう行動をとるのかというのを常に予測している状態でした。

こちらの思惑通り、何かをさせようと力を入れると、上手くいかないことが多いhidaka。

そんな毎日を3カ月続けていくと、私もだんだんとhidakaを扱うスキルが高くなってきました。

hidakaのペースに合わせてあげると、意外とスムーズにこちらの思っているように進む事が多かったのです。

上手く参加できないものをいかに上手く参加させるかということを考え、時に合わせ、時に参加を促し、機会を与え、育てることに一生懸命でした。

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▼幼稚園のプレ

幼稚園のプレに通い始めたばかりの頃は、ホールや教室から脱走し、みんながママと一緒に楽しむ工作も、参加する事が難しかったですが、だいたいの流れを掴んだhidakaは、落ち着いて参加するようになっていきました。

特に、幼稚園のプレでは親子で楽しむ工作というのを、毎回取り組ませてくれていたのですが、少し周りを見るようになり、私とコミュニケーションをとって・・・・という感じからは遠かったですが、こちらの働きかけに応えて、何とか形にすることができました。

完成品で遊ぶ同学年の子ども達を横目に、hidakaは完成品で遊ぶことなく、自由にしておりましたが、大きな成長に感じました。

▼ざわざわした雰囲気が苦手

園庭でやるイベントが、雨天によりホールで行う事になりました。

ざわざわとホールへ集まるたくさんの人。

この頃のhidakaは、そのような雰囲気が苦手で、ホールの入口まで行くのですが、パーっと私の手を離し、人のいない方へ走っていってしまいます。

何が一番大変なのかというと、まるでコミュニケーションをとってこないからです。

「ママ~こわい。。。。」

「あっちいく!」

「かえりたい。。。」

何でもよいです。言葉で思いを訴えてくれれば、共感もできますし、気持ちが変えられるように働きかける事もできるのです。

ですが、何も言わずに、目を合わせることなく、パーっといなくなる。

それが辛かった。

危険が及ばないように、すぐに追いかけ、何をしているのかと思うと、水槽の金魚に目を奪われ、スィーと泳ぐ金魚をじーっと眺めています。

「きんぎょいたね。・・・・ホールには行かないのかい?」

空をただよう私の質問。私たちの心はすれ違っていました。

でも、hidakaの心に合わせ、寂しい心に蓋をして、ふいに出会った金魚を一緒に楽しんでいると・・・・

hidakaは、ホールに向かい、歩き出しました。

意外とすんなり入っていき、促せば参加して、手応えを感じるのでした。

▼身体の不調を言葉にすることが難しい

この頃のhidakaは、体調を崩していても、言葉にすることができず、とてもわかりづらい子でした。

もうダウンしてしまうくらいの高熱であれば、気が付く事はできましたが、多少のケガをしても、おなかが痛くても、訴えてくる事はありませんでした。

トイレに一緒に行って、気が付くということもあり、そういえば食が細かったな。そういえば、元気がいつもよりなかった?というように、後でそのいつもと違う理由に気が付く事もありました。

▼食事中のコミュニケーション

私たちの食事の時間というのは、もしかすると定型の発達の子どもとの食事と雰囲気が違うかもしれません。

それは、ママ友達の話しの中でも感じ、私はビックリしておりました。

この頃、ママ達の話題の中では、「食事が全然進まない。」というお悩みをよく耳にしました。

「○○は、おしゃべりばっかりしていて、ごはん時間がいつまでも終わらなくて・・・・早く食べなさい!って感じだよ。もう気が付いたら立ち歩いたりしていて、やっぱり椅子に拘束しないとダメだよね~。はぁ。」

というような感じです。

その話しを聞き、私は違和感を感じるのでした。

この頃の私とhidakaの食事タイムは、とても静かなものだったのです。

席につき、黙々と食べるhidaka。

食事が進まないというお悩みはありません。

でも、本当に寂しい。だって、何を聞いても返答がないのですから。何も質問はありません。何もコメントありません。何も・・・・会話がないのです。

そんな食事タイムをずっと過ごしていると・・・・私も静かに食べるようになりました。

でも、一緒に料理をするようになり、hidakaの中で、食事が共感の対象になったようです。

私「おいしいねー」 hidaka「おいしいね~」

私「ふーふー」 hidaka「ふ~ふ~」

私「ふふふ(^^)」 hidaka「ふふふ(^^)」

簡単なコミュニケーションをとるようになってきました。

ぼーっとしていて目が合いにくく、話しかけても反応がないことが多かった食事タイム。

少しずつ変わっていきました。

▼世界を広げたい

コミュニケーションがやや苦手なhidaka。

内向的なイメージを持つ方が多いかもしれませんが、一方でとても社交的だったりします。

アスペルガー症候群の傾向を持つ人によくあると、ネットで目にした事があるのですが、自分に合わせてくれる人を嗅ぎわける嗅覚が鋭かったりします。

hidakaは、そういう意味では誰かれ構わず積極的に働きかけるという姿はなく、“人を選んでいる”ようです。

3歳3カ月。あらゆるhidakaがよいと感じる大人と、積極的に遊びたがりました。

お友達のママや、近所の人、私の姉、姉の夫というように、身近な人だったので、多少変わった世界を持つhidakaでしたが、みんな自由に楽しく遊ばせてくれておりました。

そういう相手とでは、拙いながらもコミュニケーションし、使える言葉を駆使し、手をとり、手を引き、時には抱きつく事もありました。

▼自立したい

みっちり一緒に過ごしていた私たち。

よく子どもは、ママの元で安心感を充電し、満タンになると、冒険し、また不安を感じるとママの元に戻ってきて甘え、心が満たされれば外の刺激に触れに行く。というように、

安心→冒険→安心→冒険

を繰り返すと言われております。

hidakaの私から得られる安心感というのも、ようやく満タンになった様子で、よく他の大人と関わりたがったり、トイレなどを一人でしたがったりしました。

付いていこうとする私を、手で押し返し、「ママだめ。」というように、短い言葉で制止されるのでした。

「ほー。そうですか!」と、少し寂しいような。でも、自立への第一歩です。

▼自己主張

コミュニケーションがとりにくかったhidaka。

毎日のように公園へ遊びに行っておりましたが、「どこにいくの?」と、聞かれた事はありません。

「○○行くよ~。」のように、いつも私が考え、相談することなく連れて行っていたのですが、この頃から、目的地を自分で指示してくるように。

指をさし、「いくの!」というように。

「どこに?」と聞くと、「・・・・・」言葉は続きませんでしたが、進歩です!

 

 

まとめ

hidaka7歳。

私たちが想像していたよりも、ずっとコミュニケーション能力は発達し、意思疎通に困難はありません。

5歳くらいの頃に、hidakaからの質問が全くないことに悩んでいた私たちでしたが、今では

「今日の晩御飯はなに?」

「どこにいくの?」

「パパはどこにいった?」

そのようなありふれた質問ではありますが、疑問に思った事を聞いてきます。

食事中は、静かなものですが、

「美味しいね。」

「これ給食にでたよ~。」

「・・・・ん~苦手。。。残していい?」

など、子どもらしい会話があります。

おしゃべりではないかもしれません。

伝わってくる情報は、少ないと感じることもあります。

日本語の使い方が、ちょっと変?と感じることもありますが、ずいぶんと成長しました。

目が合いにく子は、生まれつきコミュニケーション能力が低いということを記事にしたことがあります。

(→「目が合いにくい子」=「自閉症」なのでしょうか?間違いなく言えるのは生まれつきコミュニケーション能力が低い子なんです!

でも、成長しなかった訳ではありません。

たくさんの働きかけで、変わった部分もやっぱりあったのではないか?と感じるこの頃です。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

hidakaは、コミュニケーションに悩んでいた時期に、幼児ポピーを利用しておりました。

親子で一緒という時間が、今に生きてきている事を感じております。

(→発達に心配のある子にいったい家庭では何をしてあげればいいの?「親子で一緒」が大切なんです!幼児ポピーを利用したレビュー

 



 

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