ご訪問いただきありがとうございます。 hidakaは今幼稚園は年中のクラスです。4歳児クラスというのでしょうか […]
ご訪問いただきありがとうございます。
hidakaは今幼稚園は年中のクラスです。4歳児クラスというのでしょうか。みんな誕生日を迎えると5歳になります。
ママ友達と集まり話しをしていると、5歳児健診の話しになったりします。
「○○くん、もうすぐ誕生日だねー。」
「そうなの!そういえば5歳児健診のお知らせってきた?あれってどうするの?」
「希望者のみって書いてあったよね。問診票のようなものも入っていたね。」
「電話で時間を予約して行くらしいよ。みんな行ったの?」
hidakaは4月生まれなのでその届けがきてからもう半年くらい経っています。
私「心配がある場合に行くみたいだよ。私は行かなかったなぁ。」
ある意味そこにいる子どもたちの誰よりも心配があるのでは??と思う平均やや下のhidakaでしたが、hidakaは5歳になったとき、まだ定期的に児童精神科にかかっていたのでもちろん5歳児健診へは行きませんでした。
5歳児健診の主旨を考えると行く必要がないからです。
Aくんのママ「あの問診票の項目みていると心配になってきて。何だかAの話しを聞いていてもよくわからないことが多くて。助詞の使い方を言い間違ったりするんだよね。何度もどういうこと?って聞き返したりあるのよ。それって心配なことかな?私連れて行った方がいいかな?」
Bちゃんのママ「うちは年中になっても女の子と全然遊ばないの。特定の仲良しさんいないんじゃないかな?女の子って年中になるともうグループみたいになってくるでしょ?幼稚園の先生に聞くと男の子とばっかり遊んでいるみたいだし。幼稚園も行きたくないって言ったりすることもあるんだー。なんだか心配で。私も連れて行こうと思っているよ。」
Cくんのママ「うちは幼稚園楽しいみたいだし、お友達とも遊んでいるからあまり心配していないんだけれど、幼稚園で嫌なことがあるとなかなか気持ちを切り替えることができなくて幼稚園にいる間ずっとふてくされていたりするらしいのよ。幼稚園の先生が言っていてね。気持ちの切り替えが難しいときもあるって。私も育児相談行ってみようかな。」
私「・・・そうなんだ。」
なんだか違和感を感じるのです。何人かのママさんは何となく5歳児健診の主旨を感じとっているようで、そこまでの心配はないかなぁと行かないと言っておりました。
でもこんなにも希望者のみの5歳児健診を「利用しよう!」と思うお母さん方がいるんだなぁとビックリしたのです。そしてhidakaのお友達なので、Aくん・Bちゃん・Cくんがどのくらい発達しているのかも何となく感じとっているつもりです。私の中の育児がhidaka中心になっているからでしょうか。
違和感を感じるんです。専門家でも何でもない勝手な意見ですが。
5歳児健診とはどういうものなのでしょうか?
ちょっと待って!5歳児健診の最大の目的を知っていますか?安心したいために受ける健診なのにそこに潜む落とし穴
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5歳児健診とは
平成26年10月より年度内に5歳になるお子さんを対象に、5歳児健康診査を実施することになりました。誕生月の一か月前に保護者にセルフチェック表を送付し、家庭で発達状況を確認します。心配なこと、相談したいことがある場合は、予約の上、健診や発達相談を受けることができます。(悉皆で行う地域もあります。)
アンケートを通じて、お子さんのご家庭での心配や困り感に寄り添っていく健診です。発達支援専門員からのアドバイスもあります。
5歳児健診の内容
受付→問診→身体計測→視力測定→診察→歯科相談→栄養相談→各種個別相談
主にこのような内容になっております。
5歳児健診の最大の目的
5歳児健診の最大の目的は、「保護者が発達障害に気づく」ことにあります。これは厚生労働省が発行した「軽度発達障害児に対する気づきと支援のマニュアル」第三章 健診・発達相談等の実際に明記されています。
この気づきから、こどもへの適切な対応や就学に向けての準備へとつながることを考えて実施されているのです。
5歳児健診で多くの軽度発達障害児や軽度精神遅滞児を就学前に発見することが目的です。
発見された発達障害をご家族へどのように伝えるか、就学までどのように過ごすか(指導するか)、どのように教育機関へ橋渡しをしてゆくかが、5歳児健診を意味あるものとできるかどうかの鍵であると考えられているのです。
5歳児健診(希望者のみの発達相談)の実績
鳥取市が実施している5歳児発達相談では、相談をしにきた人数の38.8%軽度知的障害児。ADHD児が25.4%、高機能広汎性発達障害児が10.4%、LD疑い児が1.5%という結果になったようです。
これらのうち、3歳児健診にて発達上の問題が指摘されず、5歳児発達相談で初めて気づかれたのは、軽度知的障害児の38.5%、ADHD児の58.9%、広汎性発達障害児の42.9%、LD疑い児の100%でした。
3歳児健診にて発達上の問題が指摘されたものであっても、ほとんどが言語発達上の問題であることも判明しました。
まとめ
5歳児健診の最大の目的は「保護者が発達障害に気づく」ことなんです。鳥取市の発達相談の例なんですが76%の子どもたちが何らかの障害やその疑いがあるという結果になったということです。100人相談に行ったら76人に障害の疑いがあるということに気付いてもらったということですよね。
では5歳児健診を利用しようというお母さんの最大の目的はなんでしょうか?
「心配いらない」という結果なのではないでしょうか?
心配な点とはその度合いは別として何かしら知的な障害・ADHD・広汎性発達障害・LDの特性に絡んだ事であることも多いことでしょう。そんな中「保護者が発達障害に気づく」という目的で対応している保健士や医師に「心配いらないですよ。」という回答はあるのでしょうか。
私もhidakaを3歳児健診に連れていく時、言葉の遅れという心配に悩まされていました。そして私も他のお母さんたちと一緒です。「心配いらない」という結果と具体的な対応策を求めていたのかもしれません。
でも健診というのは診断の場ではないのです。「気づきの場」なんです。
誰も「心配いらない」とは言ってくれませんでした。
hidakaの場合は本当に心配がいる範囲に入っていて早期に発見でき、その子にあった対応の仕方、育て方を意識したことによって結果的に発達が追いついた。という意味ではよかったのですが・・・
はたしてそんなに心配しなければいけなかったのかという視点でみてみると、ちょっと過剰だったのではないかと思う事もあります。
覚えているんです。
言語聴覚士の先生が最後に見せた顔を。
3歳児健診で一番最後の部屋まで残された私たち。最後に言語聴覚士の先生にお会いしました。具体的なアドバイスがまだもらえると思って長い時間待っておりました。言葉は遅れているけれど心配いらないと言われたかった気持ちもあったのかもしれません。実際に障害の範囲まで至っていなかったように、とてもじゃないけれど言葉の遅れ以外で障害があると感じた事はなかったのです。
でも言語聴覚士さんの対応はそういうものではありませんでした。
hidakaと関わった時間はわずかでほとんどを私にやんわり気付かせようとしていると感じました。腫れ物に触るかのような印象に「hidakaは何か普通じゃないんだ」と感じました。言葉の遅れが正常の範囲を超えていると思ったのだと思います。身体測定で服を脱ぐ事を嫌がったという部分にも社会性の遅れを感じ、発達障害を疑ったんだと思います。言語聴覚士の先生はやんわり児童精神科を受診することを私に不安や不満を与えないようにいかにするかという仕事に追われていたんだと思います。児童精神科への紹介書のようなものを渡され「今だったらすぐ受診できますよ。」と言われました。
「ここに行けば何かわかるんだ」と思いました。
部屋を出て、「ありがとうございました。」と去ろうとした時、hidakaが言語聴覚士の先生に「ばいばい!」とにこやかに手を振ったんです。
その様子は面談しているときのおもちゃに集中している印象とは違ったのでしょう。
言語聴覚士の先生は一瞬ハッ!とビックリした顔をしました。少し遅れて「ばいばい」と言って手を振り、私に何か言いたそうな顔をしました。
私はもうひどく混乱していて、見た目は冷静さを保ちいい母親を演じていましたが、「早くこの場を去りたい。hidakaを家に連れて帰りたい!」と思っていたのでその言語聴覚士の一瞬の表情に気はとまりましたが、追及することなく帰りました。
何を思ったのかはわかりません。
でも健診というのは「気づきの場」なんです。気づかせるというのが目的なんです。「心配いらないですよ。」という場ではないのです。
上に示したように発達障害や発達障害グレーゾーンに気がつき、こどもへの適切な対応や就学に向けての準備に繋がる例もあるでしょう。
でも中には発達障害・発達障害グレーゾーンまで至っていないのに児童精神科で発達検査をすることを勧められたり、正常の範囲内だけれども習い事のように苦手を強化できるよう療育を勧められるというケースも少なからずあると思います。
そうなったとしても我が子を見失うことなく、心配しすぎることなく見守り、自信を持って自分の子どもにとって最良の道を選択していく覚悟があるのかということなんです。
お母さんたちもよく知らなければいけません。すべて国や医師・保健士・心理士・専門家にお任せしていくという方針で自分の子どもを本当の意味で必要な道に導いてあげる事ができるのでしょうか。
5歳児健診。気づきの場として必要なものだと思います。もしも何らかの発達障害が潜んでいたときに、就学までの貴重な時間を子どもへの適切な対応や準備を重ねる事ができ、1年生になったときのショックを和らげることができる試みだと思います。
でも新しい事にはまだできあがっていない完成していない未熟な部分があるのです。その落とし穴に自分が関わるかもしれないということも確かなのではないでしょうか。
その落とし穴を知って健診を利用するかしないかで、その心配の芽がどうなっていくのか変わってくる方もいるのではないかなと思い記事にしました。
こういう例・こういう考えもあるんだと知って健診を利用していただければと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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