発達障害グレーゾーンの子「どうして協力してくれないの!?」と浴びせてしまう言葉 発達障害グレーゾーンの子に協力してもらうたった2つのコツ

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週末、家族3人で過ごす中で、気になった事がありました。

 

hidakaは、パパが大好き。

最近では、あらゆることをパパが居たら、「パパとやりたい!」と訴えてきます。

もともと、子どもと遊ぶのが大好きな夫は、hidakaへの遊びのアプローチも素晴らしく、たくさん楽しい遊びを提案してくれる夫に、hidakaはとても刺激的で、新鮮で楽しさを感じているようです。

私も、日常をhidakaに合わせた生活をしているので、そのhidaka中心の生活ペースから、少し解放されたい気持ちが高まっています。

「パパと一緒に!」と訴える我が子に、寂しさはなく、「どうぞどうぞ!パパと一緒にどうぞ!」と推進しております。

夫も、世話焼きタイプの人で、家庭的な人です。hidakaのお世話をすることに、何の不満も持っていない様子なので、お任せしております。

優しく、穏やかな夫なのですが、hidakaと過ごしている時間が長くなってくると、ある言葉が目立ってきました。

その言葉とは・・・

「どうして協力してくれないんだ!?」

無意識のうちに、hidakaに訴えている姿が目立ち、気になってしまいました。

 

発達障害グレーゾーンの子「どうして協力してくれないの!?」と浴びせてしまう言葉 発達障害グレーゾーンの子に協力してもらうたった2つのコツ

 

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1.我が子の特性がその非協力に影響していないか検討する

発達障害の特性を持つ、“発達障害グレーゾーンの子”。やはり、日常でうまくいかない!と感じるのは、この特性が絡んだときなのではないかと思います。

hidakaの場合は、“過集中”という特性があるのですが、一度、ひとつのことに集中すると、周囲の流れが見えなくなり、没頭してしまうという特性があります。それは、幼稚園や習い事など、緊張している時には強く出ない特性で、hidakaの社会適応に、今のところ大きな問題を示していない特性です。

(→“過集中”がひどい!アスペルガー症候群にみられる特徴“過集中”グレーゾーンの子の“過集中”をコントロールする7つの方法

その特性が目立つのは、家庭の中で、リラックスしている状況下でよく起きます。

そして、トラブルになるのは、決まってお出掛けの準備をしているときなど、時間に追われている時です。

その非協力な姿に「どうして協力してくれないの!?」という言葉がよくよく発せられます。

何に集中してしまっているのかと言うと・・・“漫画”なんです。

最近、図書館でみつけた、ドラえもんの学習シリーズの“漫画”なのですが、学習シリーズだけあって、学問に関連する事を漫画で紹介しているという内容です。

視覚優位なhidakaは、とても面白いらしく、私たちも「“漫画”だけど、内容はいいものだよね。」と、没頭する事を許しているツールです。

でも、この“漫画”。どう考えても、この“漫画”が身近にきてから、「どうして協力してくれないんだ!?」という言葉がたくさん使われるようになってきているような・・・。テレビへの過集中と一緒で、“漫画”は、hidakaの集中が自分でコントロールできない状況に陥らせてしまうものだったのです

絵本は大丈夫だったので、この“漫画”というのが、ことの原因であることを、感じる事ができず、hidakaがわざと怠けのような心境で、“協力してくれない”という状況を生んでいると、私たちは思ってしまっていたのです。

「どうして協力してくれないんだ!?」という言葉は、極端に言うと「それはあなたがダメな人だからなのよ。協力出来る姿が望ましい姿でしょ?協力するのが人として当然でしょう!?」というニュアンスを含んでしまっている発言だったと、冷静に今は思っております。

2.特性を理解し、対策を考える

発達障害グレーゾーンの子が持つ特性を、「理解し、受け入れ、その特性に合った対応を考える。」というのが、発達障害グレーゾーンの子を持つ親がするべき子育てだ!と、日々このブログで高らかに訴えているにも関わらず・・・「いつもいつもちゃんと自分はできているのか?」というと、ついつい日常に呑まれ、“やるべきこと”に追われ、目が曇ってしまう事・・・正直あります。

だからこそ。自分にも確認しているように、記事にしております。

それだけ、親だって、主観が優位になる時間もあるのです。

でも、子どもの特性を理解し、受け入れている親は、いつだって気がつけるのです。

気がついたその時、「自分は間違っていた。」と、反省し、次の瞬間から対応を変えていくという姿でも、子どもは受け入れられている事を感じるのではないでしょうか?

hidakaの、この“協力してくれない”という一面の背景には、“漫画への過集中”という原因がありました。

“漫画”は“テレビ”と一緒で、hidakaにとっては、最大の娯楽ですが、日常生活の為には、上手に付き合っていかなければいけないものだったのです。

いつでも“漫画”を手に取れる、という環境を見直し、朝の準備のときには、準備がすべて終わってから、出発の時間まで思う存分見てもいいという環境に変えました。

 

まとめ

夫がhidakaに浴びせている

「どうして協力してくれないの!?」

という言葉。

どうして耳についたのかと言うと、私が最近よく言葉にして、hidakaに浴びせていたからなのです。

そんなとき、hidakaは、私を見上げて、目尻をさげ、泣きそうな顔で言うのです。

「そんなに怒らないで。。。」

その中には、男の子特有のやんちゃで「ママの言っていることなんて、聞かねーよーだ!」という気持ちは、微塵も感じられなく、もっともっと繊細な「ぼくだってどうしたらいいのか、わからないんだ。そんなに怒らないで。」という気持ちが隠れているような、表情なのです。

主観なときは、小さな心の引っかかりのようなものはありましたが、「もう!○時までに○○しないと、○○に間に合わないでしょ?○○しちゃっていいのかい?もう知らないよ。毎回同じ事言わせないで!!」と、プリプリ。

でも、何度同じように言っても、“意識できるようになる”という、好転の兆しはみえず、何度も何度も同じ事を繰り返すという、泥の沼にハマっているような状況でした。。。

「hidakaには、時間を気にして、準備をするというのは、まだ早いのかもしれない・・・。」「時間が意識できるようになるまで、言い続けるのが、私の仕事なのかもしれない・・・。」と、目が曇り、本当の原因がどんどん見えなくなるという、悪循環の中に身を置いておりました。

でも、hidakaの表情を見た時の、あの小さな心の引っかかり。

この引っかかりがあったから、夫がhidakaに浴びせている「どうして協力してくれないんだ!?」という言葉に、「どうしてなんだろう・・・。」と考えを巡らせる事ができたんです。

夫とhidakaを客観的にみることによって、「hidakaの特性が協力できない状況を生んでいるんだ!!」と気がつけたのでした。

 

今日の朝。

早速、上に挙げた方法を試しました。

すると、まるであの泥沼な状況が嘘のように、hidakaは、朝から協力的に、すべての準備を終わらせ、悠々と楽しい“漫画タイム”という時間をとって、時間になったら、元気に「いってきます!」と、幼稚園へ向かいました。

朝から、「どうして協力してくれないの!?」という、私の決まり文句はなく、淀んだ空気の朝から一変、軽やかな朝だったのです。

hidakaもにっこり。私もにっこり。ふたりで出発前に、ハイタッチしました。

またひとつ。乗り越えたね。

 

hidakaは、療育に通っていません。

児童精神科への通院も、児童精神科の先生と相談して、「もう定期的な通院は必要ない。」という結論を出しました。

 

でも、hidakaには、“発達障害の特性”があります。

その特性を理解されることなく、何の悪気もないのに、あるいはがんばっているのに、周囲から批判的な目を向けられるのは非常につらいことなんです。

その視点を忘れそうになったりします。

hidakaの自己肯定感は高まっています。自分の得意な事に取り組む事に、楽しさを感じ、“できること”に誇りを持ってきています。

その事が、これから社会で直面する、あらゆる困難を乗り越えていく糧になっていくと、信じております。

そして、今でも、きっと、私が見ていないところでも、自分の“苦手なこと”とひとり向き合い、社会生活を歩んでいることに間違いはありません。

そんなhidakaに、「どうして協力してくれないの!?」という言葉を浴びせる事は、どうなんでしょうか?

私は、間違っていたと、気がつきました。

その“どうして”の部分に、私たち親が注目しなくて、誰がするのでしょうか?

 

夫に咄嗟に「hidakaに注意ばっかりしてしまっているよ!」と口出ししてしまいましたが、どうして、咄嗟に口をついて夫に注意するように出てしまったのかと言うと、自分を注意するような気持ちだったのかもしれません。

油断してはいけないのです。

そういう意味では、今も尚、私も自分の自分勝手な発想が幅を効かせないように、日々、闘っているのかもしれません。

 

たくさんの楽しい時間があって、うまくいく時間があっての、うまくいかない時間です。

ついつい見逃してしまいがちですが、時に立ち止まり、子どもの事を理解してあげているのか、自分に問う時間も必要なのではないかと思っております。

 

「どうして・・・・なんだ!?」という言葉を、最近子どもにたくさん浴びせてしまっているな・・・。と感じる方の、参考になれば幸いです。

 

お読みいただきありがとうございます。

 

 

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