言葉の遅れ 発達障害グレーゾーンhidaka発達記録~幼稚園面接~

hidaka 3歳, 幼稚園|2016/11/06 posted.
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ご訪問いただきありがとうございました。

10月も過ぎ、11月になりましたね。北海道は寒さも本格化してきて、雪がチラチラ降ることも多くなってきました。

hidakaは雪をみて、「雪だるま作りたいね。スキーもいいね。お城も作って、そり遊びもしないと!」何やらわくわく♪可愛らしいです。

意気揚々としているhidakaに、少し気だるさも感じますが(笑)幸せなことだなぁと、ありがたく思う気持ちもあります。

今年の冬もいっぱい遊ぼう。いっぱい挑戦しよう。いっぱい成長しよう。

どんどん大きくなるhidakaに寂しさを感じるこの頃。

まだまだ寂しく感じている暇はないほど、やってあげることいっぱいありますね。

 

言葉の遅れ 発達障害グレーゾーンhidaka発達記録~幼稚園面接~

 

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▼幼稚園の面接

私たちの選んだ幼稚園は、堅苦しいこともなく、面接も皆さん普段着。ママだけで来ている方も多く、面接ではひとクラスに3つほど机と椅子が置いてあり、先生も普段クラスを受け持っている先生達で、面接を行っていました。

「お名前教えてください。何歳かな?」というな質問もありますが、緊張して答えられなくても、面接に落ちるというのは、聞いたことがありません。入園に向けての説明会のような雰囲気というのが、在園している子のお母さんから聞いていた雰囲気です。

私たちは、事前の発達に心配のある子向けの個別面談を済ませていたので、特段気にして参加する必要はありませんでした。

個別の面談の場でも、担当してくれた先生に「発達に心配のある子は、面接という普段と違う雰囲気に落ち着かなくなる子が多いんです。なので、話しは通しておきますので、気楽に受けに来ていただいて大丈夫ですよ。入園金だけ、忘れずに支払われて下さいね。制服の試着も後日改めてでも大丈夫ですので、その旨を受付で伝えてください。」と言われておりました。

・・・きっと。先生の言った通りになるでしょう。

面接の質問に応える事は難しいし、緊張すると、身につけているものを脱げなくなるhidaka。制服の試着はハードルが高く感じます。どうしたらいいのかわからなくなると、逃げ出したいという気持ちになるhidaka。きちんと列に並び、面接の番が来るまで待てるか・・・どう想像しても、上手くできている姿を想像できませんでした。

でも・・・幼稚園の面接。

私の中では、それがhidakaが幼稚園に入ったときの姿のように、思ってしまっていたのです。

「手が掛かってもいい。先生方に手を焼いて一緒に育ててもらおう。」と、個別の面談で覚悟したはずなのですが、また「もしかしたら・・・成長が追いつくかもしれない。」という淡い期待が湧いてくるのも確かなのです。

面接。きっと、個別の面談のときに先生が心配してくれたように、hidakaは落ち着かないに違いないのです。そして、私はまた孤独な思いでいっぱいになるに違いないのです。

でも、その“淡い期待をあきらめることができない”のも、また親心なのです。

 

当日は、パパにも仕事を休んでもらい、一緒に行ってもらいました。

落ち着かなくなっているhidakaを、パパに任せて、私は入園の手続きを抜けなくできるように。。。

 

3人で幼稚園に到着すると・・・案の定、hidakaは入り口でいつものプレ幼稚園ではないことを、敏感に察知。

「今日はいつもと違って、幼稚園に春から通うお手続きだからね。大丈夫だよ。」と伝えておりましたが、ぽーっと聞いており、イメージできていない様子でした。

玄関から、私たちの腕を引っ張り、引き返そうとしております。

「大丈夫。大丈夫。行ってみよう。ほら、いつもと同じ階段だよ。ほらお友達もいるよ。」警戒しておりましたが、何とか靴を履き替え、中に進むことができました。

この時点で、これから列に並ぶ事が、ひどく高いハードルに思えました。

プレでも会っていたお友達が声を掛けてくれました。

お友達のママ「おはよー。こっちの列の方が短いよ。おいでー。」

hidakaのお友達は何食わぬ顔をして、列に並んでおります。

みんな“この面接というもの”何ともないようです。

私「ありがとう。hidakaこっちおいで。少し並んで待っていようね。」

目が全然合いません。どきどきどきどき。心臓の音が聞こえてくるようです。

 

パパの手を引き、いつもプレ幼稚園をやっている教室へ連れて行ってしまいました。

ぽつん。

面接に並ぶ列に私だけ残され、「この後の、面接。。。もしかすると、受けられないかもしれない」と、胸がざわざわするのでした。

もう少しで私たちの面接の番になる!というところで、パパが何とか誘導して連れてきてくれました。

ホッ。

さぁ。面接どうでしょうか?

教室に連れていくと、もう緊張がピークに達したようです。

「いくのー!!!」大きな声で、教室から出ていこうと、私たちの手を引っ張りました。

あぁ。みんなが見ております。

何とか、パパが膝に抱え、私たちは席に着くことができました。

逃れようと、ジタバタしているhidakaをみて、面接を担当してくれた先生は、慌てて説明をしてくれました。hidakaを落ち着かせようと、話しかけたりもしてくれました。

でも、hidakaが落ち着くことはなく、慌ただしく、面接を終え教室から出ていきました。

自分達で一生懸命だったのですが、なぜか周囲の子たちの様子も、目に入り、印象に残っております。

きちんと席に座り、先生の質問に応え面接という普段と違う雰囲気を楽しんでいる姿。

私にはとてもまぶしく見えました。

同時に、「この子たちとクラスメイトとして、hidakaは春からやっていけるのか?」と。

心が暗い雲で覆われて、「本当にこの選択は正しかったのか・・・」と自分を責めるような気持ちになりました。

心は折れていたのですが、ストイックに制服の試着もチャレンジしようとしている私。

誰か止めてあげてほしいです。

案の定、制服の試着の教室に入ることもできず、「かえるのー!!」と泣き叫ぶ我が子。

「帽子だけでもかぶってみようよ。」

「春から着る制服だよ。楽しみでしょ?」

ほんのちょっと、一緒にワクワク楽しみにしてみたかったのかもしれません。

私の想いはhidakaに届くことはなく・・・もう、無理です。

何とか平静を装い、パパに「もう難しいね。私お金払ってくるから、玄関で待っていて。」と言い、さっさと手続きを済ませ、家に帰ってきました。

 

わかってはいたんです。

きっと。落ち着かず、面接を周りの子と同じように受ける事は難しいと。

でも、春から同じ幼稚園に通うのです。

ましては、hidakaは4月生まれ。一番お兄さんみたいなものです。

そんな中、誰ひとり、泣いて拒否している子に、同じ時間帯で出会わなかったのです。

普通の幼稚園に通うということ。私はとっても無知で、間違った選択を進めてしまっているのかもしれない。と不安に思うのでした。

1日中歩き回ったかのような疲労感。一緒に行ったパパとでさえ、分かち合えない孤独感。

私はすっかり母としての自信を失っておりました。

 

数日後、気持ちを切り替えたくなった私は、hidakaが療育に通う事になってからつけていた、hidakaの育児日記に目を通しました。

そこにあったのは、冷静なhidakaへの対処法でした。

hidakaは、緊張する場面では本来の能力を発揮できないのです。慣れれば、そこそこ。周囲と馴染むことができます。

「もっと試してみる事があったなー。」と感じるのでした。

 

「今は大丈夫だよ。よしよし。」落ち着くまで、列に並ぶのは待って、私が一緒に居てあげればよかった。

そうすれば、少し違った経験を踏むことができたかもしれなかったな。

 

そうでした。

臨床心理の先生が言っておりました。

「うまくいかない。落ち着かない事もある。でも、それだけのことなんです。それ以上でも、それ以下でもないんですよ。」

 

うまくいかなかった。落ち着かなかった。

では、どうしたらいいかな?なんです。

 

うまくいかなかったから、これからもずっと上手くいかないに違いない。

落ち着かなかったから、この子はもう落ち着くことはないんだ。

ではないのです。

 

10月11月と幼稚園の面接を控えている、発達に心配のある子を抱えるお父さん・お母さん。

面接で、その子の今後のすべてが見える訳ではないのです。

まだまだ社会に出たことがない子の、はじめての社交の場なのです。

多くを期待しすぎず、大らかに見守る目をどうか忘れないでください。

 

hidakaの幼稚園面接のエピソードでした。

 

今でも、緊張するとパフォーマンスは下がります。

でも、私たちの「うまくいかなくても、落ち着かなくても、それだけのこと。」という落ち着きは、hidakaに伝わっているようで、最近では自信をつけ、幼稚園でも前に出て当番をこなしたり、ピアノのミニ発表会でも前に出て、名前を言い、緊張を楽しんで弾いたりしております。

あの日のhidakaが、その後のすべてではなかったと、今は身を持って感じております。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

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