発達障害グレーゾーンの子“お友達関係”を強くする5つのソーシャルスキルトレーニング

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ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

hidakaが下校する時間に合わせて、通学路に足を運んでおります。

私たちが育った時代と違い、子どもが一人で人通りのない道を歩くこと、とても危険を感じる時代になりました。

どの子もランドセルの傍らには、飾りのように防犯ブザーをぶら下げ、いざという時の為にスタンバイしております。

hidakaは、緊張が高まると、固まってしまうところがあり、不審者に声を掛けられるということが、もし仮にあったとしたら・・・・

きっと逃げ出すことや、防犯ブザーを鳴らすというのは、まだハードルが高いと感じます。

そんな固まり、連れ去られる我が子を想像してしまうと・・・自宅で待つには落ち着かなく、お友達との雰囲気も感じたいので、hidakaと待ち合わせをした場所まで。

「今日は一日学校どうだったかな・・・?」と考えながら、待っております。

 

しばらくすると、遠くの方にhidakaの姿が見えました。

どうやら今日はいつも一緒のお友達数人と、クラスメイトの女の子達と一緒に帰ってきているようです。

いつものお友達とバイバイした後も、クラスメイトの女の子と、キャッキャと何やら手をとったり、顔を見合わせ笑い合ったり、楽しそうで、なかなか私が待つ場所まで辿りつきません。

その姿をみて、クラスは男子も女子も結構仲が良いんだなと感じました。

私の場所まで来ると、「ひだかくんのお母さんだー!」と。「こんにちはー!」と挨拶できる子もいます。

「じゃあバイバイだね。」と。

元気にニコニコとバイバイするhidaka。

「明日ねー!」と手を振るクラスメイトの子ども達。

温かくいい雰囲気です。

小学校に入学したら、お友達関係で新たな境地を迎え、実年齢より幼いコミュニケーション能力や対人スキルで、深く悩ませられる事になるかもしれない・・・・。と、hidakaの持つ不器用さがどのような形で、社会と交わるか心配しておりました。

そんな心配の中迎えた1年生、とてもいい方向に進んでいるように感じております。

hidakaは療育や児童デイサービスを利用しておりません。

様々な事に思いを巡らせ、私がhidakaの為に“選択”してきたことです。

では、hidakaの苦手はそのままにして、ただただ心配に思って今日を迎えているのでしょうか?

それは違います。

実年齢よりもやや幼いソーシャルスキルをhidakaの成長に合わせ、hidakaの特性に合わせ、教えてきたのは、教えられる環境を整えてきたのは、母である私です。

hidakaには、家庭でできるソーシャルスキルトレーニングをずっと実践しております。

 

発達障害グレーゾーンの子“お友達関係”を強くする5つのソーシャルスキルトレーニング

 

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発達障害グレーゾーンの子の就学前のソーシャルスキルトレーニングの必要性

あらゆる物事や関係性、どうあるべきなのか、どうするべきなのかを自然に理解していく力が、弱いと言われている発達障害グレーゾーンの子どもたち。

hidakaも例外なく、この力はやや弱いと認めざる負えません。

特に、hidakaは自閉症スペクトラムの特徴である、身近な親に教えを問うという姿が極端に少なく、言語や社会性が遅れ、苦労した時代がありました。

“発達の遅れ”という困難に直面したあの頃の私たち。

hidakaの成長に合わせ、hidakaの特性に合わせた様々な働きかけにより、hidakaのソーシャルスキルは確実に育ってきております。

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同じように、発達障害グレーゾーンの子や発達に心配を抱えている子ども達のなかには、ソーシャルスキルの部分で苦手を感じている子が多いように感じます。

それが集団生活を過ごす上で、とても大きな壁になる可能性は、やはり定型の発達の子供たちよりも大きいのではないでしょうか?

ずっとhidakaのソーシャルスキルを意識していた私は、就学を控えた6歳の冬、hidakaに何を教えたいと思ったのかというと、“お友達関係”についてです。

学校というのは、学習や規律、そして何よりも“お友達関係を広げていく場所”。

この“お友達関係”という経験を、上手にスキルを高めていき、自信をつけていくと、将来大きな力になる事を感じています。

では、どうすればこの“お友達関係”について、スキルを身につけていく事ができるのでしょうか?

学習や規律というのは、目に見えるルールのあるものです。

そのようなものは、hidakaは得意なのです。

きっと私から教えを乞うことなく、たくさんの本や学校の先生、周囲のお友達から自然と学習していくことが可能だと思います。

でも、“お友達関係”というのは、目に見えるルールが存在しません。

私の小学校生活を思い返すと、様々な経験を重ね、そのルールを感じとり、自分で学習していったという記憶です。

大人は導いてはくれますが、手とり足とり教えてはくれません。

さて、hidakaにもそのように、自然に感じとり、自ら“お友達関係”を挑戦しながら、周囲に合わせながら、時には失敗し、失敗から学習しながら、経験を重ね、“自分のスタイルを確立していくこと”が可能なのでしょうか?

それを同年齢の子ども達と対等に、同じくらいのレベルでこなしていくこと・・・・。

それは・・・・・ちょっと難しいと思うのです。

100人同年齢の子ども達がいたら、50人が平均、その下に16人ほどの何らかの形で社会性に少し苦手を抱えている子の層が存在します。その下に特に苦手が目立ち、大人から目につく子というのが6~7人程、発達障害グレーゾーンの子と言えます。さらにその下に2人程特に低いという領域に位置する子がいると言われております。この範囲に入ると、発達障害の診断が出る子もいます。

hidakaは5歳の発達検査の結果では、その平均やや下という言われる16人ほどの領域のグレーゾーン寄りに位置しておりました。

この位置を高いと感じるか・・・・

もちろん「いいえ」です。

同じくらい社会性のレベルが平均より高い子ども達が存在するのです。

上に16人。その上に6~7人。さらにリーダー格の優等生タイプとして2人程。

ひとつの学年として想像すると、何とも納得するような形です。

その平均よりやや下というのは、十分苦手を抱えていると感じられる範囲でしょう。

周囲より遅れをとり、経験していっている間に、大きな失敗から逃れられなく、その失敗によって自信を喪失し、自己肯定感に傷をつけてしまうかもしれません。

その可能性がとても高いのです。

その事を知っておく必要があります。

“お友達関係”を強くする5つのソーシャルスキルトレーニング

1.“自分と仲良く”できるトレーニング

hidakaに“お友達関係”のことを教えたいと思い、視覚優位なhidakaにも分かりやすいように、壮大な物語のような“お友達関係”を、私の拙い絵で表そうと思ったのですが・・・・真っ白な紙を前に、しばらく考え・・・・

どれ程の時間が掛かるだろう。。。と頭の中の壮大なイメージは絵に表す事ができず、断念しました。。。

「きっと出来上がったものがあるはず!」と、わかりやすく“お友達関係”が図解化されたものがないかと、本屋さんに足を運ぶと・・・

なんと、教えたい事がすべて載っている本があるじゃないですか!

現代の子ども達に伝えたい事としての需要を感じました。

ありがたい。助かりました。

旺文社で出版している「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズ

友だち関係~自分と仲良く~

という本。

こちらに私がhidakaに伝えたいと思っていた事が集約されておりました。ホッ。

学校生活を迎えている(迎える)子ども達に、漫画を中心に、心の中身、正体を可愛らしい絵で表現し、シチュエーションと共に図解化されています。

そのような自分の中に湧いた気持ちと付き合う為のアドバイスまで記載されております。

そして感じるのが、“心があるのはみんな同じ”という事です。

この絵本を読み進めていると、目には見えない自分の気持ちはもちろんですが、自分以外の人の気持ちまでうっすらと見えてきます。

hidakaに渡すと、食い入るように読みふけておりました。

読み終わった直後は、普段の生活の中で、自分の心の動きや、私やお友達という身近な人の心の動きを感じているようでした。

「今、こういう気持ちだね。」

「ママ、こうすればいいんじゃない?」

というように、“こころ”というものを見ているようでした。

目には見えない、自分の“こころ”を見て、その正体を知り、自分の心を大切にすることの重要性を感じているようでした。

まわりの人の“こころ”を感じ、その“こころ”を大切にしていくことが、“人とのお付き合い”という事がイメージでき、思いを巡らせているようでした。

2.“いろいろな子が居ていいんだよ”という事を知るトレーニング

我が子に伝えたい事があります。

いろいろな子が居ていい”ということです。

旺文社で出版している「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズ

友だち関係“自分と仲良く”には続きがあり、“気持ちの伝え方”という続編があります。

こちらのシリーズでも、自分の気持ちとの付き合い方、伝え方、対処方法など、様々なアドバイスが実例と共に、可愛いまんがで紹介されています。

特に私が「いい!!」と思ったのが、“いろいろな子が居ていい”ということが伝わってくるところです。

恥ずかしがりやな子もいれば、ちょっと乱暴そうな子もいる。不思議さんもいれば、秀才肌のちびまる子ちゃんに出てくるまるおくんみたいな子もいます。

お調子者もいれば、社交的な子もいます。転校生なんかも出てきます。

みんなそれぞれ苦手なことや課題を持っていたり、得意なことや魅力があります。

それをこの絵本を通じて、hidakaにも感じて欲しいのです。

苦手な事があってもいいんです。

みんなと仲良くする必要はありません。

でも、“人を否定”するような子にはなって欲しくないのです。

それが、hidakaの事も否定されないことに繋がっていくと思っております。

そして、例え否定されたとしても、自分は自分でいいと思える自信に繋がっていくと思うのです。

3.“ありのままのあなたでいい”という時間を持つトレーニング

hidakaに発達に心配があるという事を知った時、とてもショックを受けました。

母親としてとても未熟だったのですが、“みんなと同じではない”ということに、とてもショックを受けたんです。

どこかで“みんなと同じではない”ということで受ける、冷たい社会の風に怯えたんだと思います。

その存在を知っていたから。

でも、私は我が子にやってあげられることがあると思ったんです。

それは、我が子が成長し、たくましく強くなるまで、その冷たい風の壁になろうということでした。

“あなたはあなたらしくそのままでいい”という事をずっとhidakaに伝えてきたつもりです。

社会性を教えるという事は、その“あなたはあなたらしくそのままでいい”ということと、真逆な事になることもあると感じております。

でも、自分らしくありながら、時と場面によっては、周囲に合わせて行動するという、求められている姿を見せる事が社会性です。

この求められている姿を見せることを、楽しんで出来るようになる事が、私のhidakaへのソーシャルスキルトレーニングの目標でした。

その為には、“自分らしくいられる時間”というのが、必要不可欠です。

バランスが大切なのです。

決して自分らしくある時間を失わせてはいけないのです。

4.“パパの協力体制”を持つトレーニング

hidakaは、私が決してひとりでは育てる事ができません。

ソーシャルスキルを家庭でトレーニングしていくことができると感じた要は、夫であるパパの協力体制があったからです。

私たちは、自然とhidakaのソーシャルスキルトレーニングに関しては、役割分担しております。

社会と関わる時には、私が主体でhidakaを導いておりますが、家庭に戻ると私は必要最低限のソーシャルスキルトレーニングしかしません。

hidakaが、のびのびと足を伸ばし、明日の活力を養えるように、あまり口うるさくしないように心掛けているつもりです。(できないときもありますが。。。)

家庭の中で、hidakaを導くのはパパの役割としております。

加減が調度よいからです。

一緒に楽しく遊ぶ事も、パパの方が休日を一緒に過ごすという形なので上手です。

hidakaはパパが大好き。そういう繋がりを大切にしております。

あらゆる事を「パパと一緒にしたい!」と、顔を合わせれば一緒に居たいと感じるようです。

なので、パパにお任せしております。

パパは、家庭で教えられるマナーやお友達との付き合い方など、チャンスを見つけては話したり、お手伝いさせたり、特訓したりして導いております。

ママがいつもいつも口うるさく干渉するのでは、発達障害グレーゾーンの子にはその特性が原因で、少し過剰になってしまうのではないかと思うのです。

5.“絶対の理解者”の存在を持つトレーニング

hidakaには、ホッと“ありのままの自分で居られる場所”があります。

できるようになった事。がんばった事。認めてくれる場所です。

背が伸びた事。顔つきが男の子らしくなってきた事。成長を見てくれる場所です。

お菓子が好きな事。苺が好きな事。大好きを満たしてくれる場所。

ダラダラしたっていいんです。足を伸ばして、くつろいで、思ったままにテレビを流しみて時を過ごす。そんな場所。

自分の存在自体を、無条件に受け入れ、喜んでくれて、絶対的に甘えられる場所です。

私は自分の母に、その役をやってもらう事をお願いしました。

hidakaは私の母が大好きで、母も自分の子供たちには厳しく接する事もありましたが、孫という存在は「可愛くて仕方がないのよ。」と、なかなか甘やかしてくれておりました。

でも小学生になり、かつて“発達の心配”をしていたhidakaも、ぐっと頼もしく成長してきた事を感じてきたようです。

そうなってくると、「ひだかは大丈夫。」という事を無意識に感じたくなってくるようで、「ちゃんと片付けてね。」や「学校どうだった?」「小学生になったんだから。」「お手伝いしてね!」というように、年相応に振る舞えるように社会性も求めてくるようになってきました。

でも、それではhidakaには本当に“ありのままの自分で居られる場所”がないのです。どこに行っても“もっともっと”を求められ、ありのままのリラックスした自分を良しとされず、逃げ場がないのです。

一見、周囲の子ども達と同じように見え、そうある事を当たり前のように思い、それを求めることこそが“この子の為”、それに応えることに何の負担もないと思ってしまう事があったりします。

でも、見えないところで、hidakaは頑張っております。

周囲の子ども達と同じように見えることこそが、彼の“頑張り”なのです。

苦手を補い、周囲の様子を伺い、気を張って、私たちが求めている姿を見せる事ができるように、努力して過ごしているのです。

この努力は、hidakaの持っている苦手の事を思うと、やっぱり定型の発達の子ども達より負担になっているのではないかと思うのです。

家庭で社会性に苦手がある子を甘やかし続けることはできません。

私たちの役割は、受け入れつつも、強く導いていかなければなりません。

絶対の味方ではあるけれど、“障害”ではないhidakaの事は、いつも社会の波に乗れるように、考えていかなければならないのです。

それが、“親”の責任です。

時に息苦しく感じる時もあるでしょう。

息をつけなくなる時もあると思うんです。

そんなとき、いつだって息をつける場所に行き、ゆっくりと自分のペースで息を吸い、呼吸を整え、自分の内面を見つめ直す場所があるべきだと思ったのです。

hidakaのそんな安らぎの場所になって欲しいとお願いしました。

私たち“親”にはできないことなんです。

私の母は、「わかったよ。任せなさい。」と快諾してくれました。

 

hidakaは私の母のもとでは、リラックスしております。

誰も“あるべき姿”を求めたりしません。自分でどうありたいかを“選択”できる場所です。

 

どこに行っても、社会性の未熟さは、彼の事を思えば思うほど、口を出したくなります。

「こうあるべきだ。」「こうしないとこうなってしまうよ。」「○○しなさい。」「ちゃんとしなさい。」「考えなさい。」

“どうあるべきなのか”という事を感じる力が生まれつき弱いのです。

それは、気を抜きすぎたり、甘えすぎたりしている訳ではないのです。

彼の持つ特性がそうさせているのです。

でも、仕方がないと諦める訳にはいきません。

私たち“親”は、苦手を抱えるhidakaに優しく、心は強く導いていきます。

でも、苦しくなる事、これからあると思います。

そんな時は、私たち以外の力が必要になるのです。

 

まとめ

3年後のhidakaの事を考えております。

5年後のhidakaの為を思い、今を過ごしています。

10年後の未来を造る為に今があります。

就学を迎えたhidakaは、決してお友達の悪口を言いません。

“みんな違ってみんないい”という私からのメッセージは、彼の心に響いているようです。

hidakaの目は自信に溢れております。

“ぼくもぼくらしくでいいんだ”

hidakaはhidakaらしく、彼の魅力が生きております。

人の気持ちを大切にする“こころ”が、これからどんどん育っていく事を、期待しております。

そして、hidakaの“こころ”も、温かく大切にしてもらえる“お友達関係”を、築いていく事ができるように、見守っていきたいと思っております。

 

お読みいただきありがとうございます。

 

発達障害グレーゾーンの子、発達に心配を抱えている子の家庭でできるソーシャルスキルトレーニング、参考になれば幸いです。

 

 

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