うちの子“多動”なの!?落ち着きがなく大変!ADHD(注意欠陥・多動性障害)グレーゾーンの子にやってあげるべきこと8つ

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先週の土曜日、hidakaと一緒に少し家から距離がある公園に自転車で向かいました。

しばらく遊んでいると・・・

「あのー。○○○に通っていたひだかくんのお母さんですよね?」

!!!

○○○とはhidakaがお世話になっていた療育施設です。あまりの久しぶりの単語に最初公園で知らない人に声を掛けられる=宗教の勧誘だと思い警戒してしまいました。

でもよくその女性をみると、なんとAくんのお母さんではないですか!

Aくんはhidakaと同じ療育施設に通っていたADHDの疑いがあるということで通っていた男の子です。集団の療育では同じ時間を過ごし、同じ学年ということもあって親しくしていたお母さんです。

幼稚園選びではお互い苦労をして、Aくんは1年遅らせ年中から幼稚園をスタートすることに決めたと聞いておりました。

年少の冬休みに会って以来です!私たちが療育を終了させた後は家も遠くなかなか会う機会もなく疎遠になっておりました。

私「おー!!久しぶりだね!わー!こんなところで会うなんてビックリしたよ!家このへんだったっけ?」

Aくんのママ「今、旦那の実家にきていて。ちらっとみたらkanoさんいたからビックリしたよー。ひだかくん元気?あれ?どこにいるかな?」

私「ひだかはあっちで遊んでいるんだ。元気だよー。幼稚園元気に通っているよ。Aくん元気かな?幼稚園どうなったのかな??」

去年の冬休みに会ったときに、なかなか幼稚園で受け入れてもらえず悩んでいた事を思い出し聞きました。

「○○○幼稚園にしたんだー。通うようになって落ち着いてね。楽しく通っているよ。私たちも療育卒業したんだ。」

!!!

「おー!よかったね!今日はAくんは?」

「あっちでお父さんと遊んでいるの。」

こちらに気付いたAくん。走り寄ってきました。

そして・・・なんと久しぶりの私にもじもじしているのです。落ち着いております!!

別人のように落ち着いているAくんと会って何だか嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

 

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多動とは?

集中力がなく、落ち着きがないがない様子。

集中力が続かないことにより、気が散りやすく、一カ所に留まる事を知らず次から次へと興味が移り動きが激しいと感じます。じっとしていることが苦手なため、集団行動など周囲の子に合わせることができず目立ってしまうことが多々あります。考える前に衝動的に行動してしまいます。

 

うちの子“多動”なの!?落ち着きがなく大変!ADHD(注意欠陥・多動性障害)グレーゾーンの子にやってあげるべきこと8つ

 

1.我が子に合わせるという覚悟を決める

子どもが生まれて初めて抱っこした時を思い出してください。小さくて温かくて柔らかい私だけの赤ちゃんです。弱くて繊細ででも逞しく指を握ってきます。おっぱいに吸いついて一生懸命生きているんだなと感じたのを覚えております。「この子の為なら何でもできる。」と思ったのではないでしょうか。

今その時がきたんです。この子をまっすぐに育てれるのはあなたしかいないのです。

我が子に合わせて生活をしていく覚悟を決めてください。しばらく子ども中心の生活をする決断をするのです。その母の覚悟が“多動”が目立ち、落ち着きがない子・ADHDのグレーゾーンの子を育てるためには非常に大切になります。

2.条件付きで子どもの心の赴くままに

身に危険が及ばないと誰かを傷つけたり迷惑をかけるという状態にならないというのが条件です。

子どもの心の赴くままにしてあげましょう。

上にあげた条件を破らないように療育的なアプローチは必要だと思います。

でも“親にとってのいい子”=“いい子”ではないのです。

その子のその多動性・衝動性をいつもいつも“悪い事”としてしまうと子どもの心が寂しいものになってしまいます。周囲とは違う行動が目立つかもしれません。でも誰かを傷つけたり困らせたりするものでなければ“おもしろい子”であってもいいんです。

3.子どもの特性をよく理解しそれに合ったアプローチを

ADHDの傾向を持つ子どもは、こうしなければいけない、これをしてはいけないといったことはわかっている子が多いです。

でも外部の刺激が入っていきやすく、次々に興味が移るなかで、しなければいけないこと、してはいけないことに考えが及ばなくなり、どのように実行していくかが見えなくなってしまうのです。

外部の刺激が入ってきやすいということがわかれば、集中してほしいもの意外が目に入りにくい状況を意識して作っていけばよいのです。

お母さんが一緒ならお母さんが。幼稚園や保育園に通うならばそれぞれの先生に協力をお願いしましょう。

簡単なことではないですが、例えば先生に集中してほしいならば一番前に行き先生しか目に入らない状況を作ってあげるというように。

Aくんのお母さんがよく言っておりました。「私もママとしてママ友を作ったり楽しみたいなぁと思う時もあるんだー。」と。

プレ幼稚園に通うと子どもたちを自由に参加させて後ろの方でママ同士おしゃべりをしたり、お友達になったりしてママ活動を活発に楽しんでいるお母さん方もいるとのことでした。

「でもそれはまだまだこれからチャンスはあると思うから。」と。

「Aの子育ては今が正念場。今の関わりで3年後は変わるし10年後はもっと変わる。今しかないのよ。」と。

私もhidakaの興味が移り気だった頃、同じような気持ちでプレ幼稚園に通っておりました。

意識して先生のすぐそば一番前に行き、踊らないhidakaが目立つ事など気にせず、手を取り楽しさを教えようと必死に関わっていたのを思い出しました。

ママ友達は自然と必要な時に一生懸命子育てしていればできます。

我が子には今何が必要なのかという視点で環境を整えてあげてください。

4.暮らしやすい工夫を考える

自宅では何に困っているでしょうか?

その困っている事とその子の特性と解決方法を考えてください。

その子の特性を変えるというのはすぐには無理です。

そこを強化してしまうと叱ったり否定することが多くなり、子どもの気持ちも反抗的になり、上手くいかないことに親のモチベーションも下がり暮らしにくくなっていきます。

例えば、興味が次々移ってしまって部屋の片付けができないという困難がある場合には、散らかしていい場所や出してもいいもの(おもちゃに限定するなど)を明確にルールとして決めましょう。

そして片付けの際にも箱に入れるだけやどのおもちゃをどの箱に入れるのかを絵で書いたりと、小さな子供でも急いでいる親でも簡単に負担なくできるくらい片付けしやすいように工夫をしましょう。

5.誉める機会を逃さない

お母さんだって、どんなにその子の特性を理解して味方でいようと思っていても人間なんです。

「こら!やめなさい!」「ダメでしょ!何度言ったらわかるの!」叱ってしまう事もあると思います。

でもいつもそれ以上に誉めて“その子のいいところ”“当たり前にできること”“その子の存在自体”を認めてあげてほしいのです。

ADHDの傾向を持つ子は傷つきやすく、自分を否定したり、悲観的になりやすい面があります

でも不安や緊張、疎外感が強まるとその多動や衝動性は激しくなってしまいます。

劣等感を抱いたり自己評価が低くなりすぎるとストレスでうつなどの二次障害にもつながってしまいます。

“当たり前にできていること”でもいいのです。

小さな達成でも「よくできてる。よく頑張ってる。やったね。」と目を合わせて褒めてあげてください。

6.お友達とのトラブル

すべての方に理解してもらうことは難しいかもしれません。

子育てに一生懸命なのはあなただけではないのです。みんなそれぞれ子どもを守るために一生懸命なのです。大切な宝物なんです。

それを理解してお友達やお友達のママの気持ちを汲みましょう。

そして我が子も一生懸命闘っていることを伝えましょう。

迷惑をかけてしまったのならば「ごめんなさい。」なのです。それはどんな個性を持った子でも同じこと。母として闘っている姿勢をみせましょう。

一生懸命子育てしているお母さんを悪く言う人はいません。悪く言う人はそれだけの関係でいいんです。

私たち夫婦もhidakaの特性や発達障害の理解がまだ乏しかった頃、これからどんなトラブルを起こすか予想できず、幼稚園に通わせ様々な人の目に映ることが、怖いと思った時期がありました。

もしかすると「心ない事を言われて傷つくかもしれない・・・」と気が病んだ時もありました。

でもしばらく過ごしてみて感じました。

そんなに悪い人なんてそういないんです。世の中の多くの人は一生懸命頑張っている人に優しいんです。

7.指示は具体的に

スモールステップ」でできそうな事をひとつずつ。少しずつ本来の目標までハードルを上げていきましょう。「短く」「具体的に」どうすればよいのか伝えます。

視覚的情報に強いことも多いので、言葉で伝えて反応が鈍かったら、絵やイラストで表現してあげると指示が通りやすいことがあります。

シールやポイント表などを活用してごほうびを与えたりするのも、大人の大変な仕事の後のビールやケーキのようにやる気UPの効果があります。

8.注意の仕方を工夫する

昔から落ち着きがなく、集中力のない子は、親はもちろん先生や周囲の大人から、大きな声やげんこつというような方法で叱られている場面をよく目にすることが多かったと思います。

でもその方法でその子は落ち着いたり集中したりするのでしょうか?

間違いなくまた別な場面で同じように怒られていたと記憶しております。

ADHDの傾向を持つグレーゾーンの子に大きな声で怒鳴り、げんこつのような体罰の形で叱ることはあまり効果が感じられません。

きつい口調で感情的に叱らず静かに穏やかな声で指摘しましょう。

人格を否定するような叱り方は避けたほうがよいです。

他の子と比べたり、ミスが多くてもあれこれ細かいことを一度に注意しないという部分にも気をつけましょう。

体罰は絶対してはいけません。心が傷つき、自らも暴力で訴えるようになってしまいます。

何度言ってもなかなかできないときなど、親として試練ですが、それはわざとではないのです。そのADHDの特性を理解し、一番つらいのは本人のはずということに気がついてあげましょう。

根気よく向き合えるのはあなたしかおりません。

好ましくない行動に関心は示さず、好ましい行動に誉めて関心を寄せましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

発達障害グレーゾーンの子の中でもこのADHDの傾向を持つタイプのグレーゾーンの子を育てるのはとても大変なことだと感じております。

はじめてAくんと会ったのはバスの中でした。

療育に向かう時に乗るバスで気付かぬうちに一緒に乗り合わせていたのです。私たちはバスの後ろのほうに座っていたので、直接顔をつきあわせた訳ではありませんでしたが、Aくん親子が乗ってからはバスの前方がわいわいと賑わっておりました。

Aくんのお母さんも一生懸命「すわってなさい!ほら!あぶないよ!」「静かにしてね。まだ降りないよ!えーないよ。もう少しだから。大人しくしていて!」という声がバスの中で響き渡っておりました。

hidakaはバスに乗ると大人しく周囲の看板や信号についている数字に目が奪われてぼーっと外を眺め「3。22。」と数字をたまに言うくらいで何とも大人しく。騒いで大変な思いをするというのは経験がありません。

何を話しかけても反応がないという・・・またそれも寂しかったりするのですが・・・

バスを降り、同じ方向に歩き、入ろうと思っている療育施設に入っていくのをみて・・・「そっか・・・。」と複雑な気持ちになりました。

 

そんな出会いから2年が経ったのです。

Aくんは私たちよりも一足早く公園から帰りました。

Aくんのお父さんがひく自転車の後ろに大人しく乗せられてにこやかに手を振るAくんとお母さん。

その後ろ姿を見えなくなるまで見ていて思いました。

乗り越えてきたものがあるから今がある

月日の流れを感じました。

 

お読みいただきありがとうございます。

ADHDの傾向を持つ子。様々なタイプの子がいると聞いております。何かの参考になれば幸いです。

 

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