大人の発達障害を考える 発達障害グレーゾーンの子の将来への不安 今から何ができると思いますか?

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大人の発達障害”知っていますか?

仕事や人間関係が原因で「うつ病と診断された。」という話し、最近、身近でも耳にしたりすることがあります。

大人の発達障害”はADHD(注意欠陥・多動性障害)のように子ども特有の障害と思われていた特性が、大人になっても継続して、または形を変えて続いてしまっている人や、知的な遅れがなく、自閉症スペクトラムの障害の傾向が軽く、学齢期には個性的な子という雰囲気で過ごせてしまっていた人、LD(学習障害)の傾向はあるのですが、その困難に気がついてもらえず大人になった人。

このような人たちが、就職・就業の時期を迎え、仕事や人間関係・自活の中で、社会に適応できず、うつ病や不安障害のような2次障害へ発展し、精神科を受診することで判明する場合が多いようです。

“発達障害グレーゾーン”の子を持つ、私たち。

大人の発達障害”ではありません。

でも、仕事は何でも無難にこなせる人材か?というと・・・少し癖のある人材なのではないかな・・・と思うときがあります。

 

大人の発達障害を考える 発達障害グレーゾーンの子の将来への不安 今から何ができると思いますか?

 

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hidakaパパの仕事

hidakaのパパは職人系のお仕事をしております。

一般に言う会社勤めという雰囲気ではなく、少人数の会社で自分の技術を磨き、仕事に生かしているという雰囲気の職場です。

真面目でまっすぐで、曲がった事が嫌いで、公平・平等の精神も強く、なかなか休みなく、残業も桁はずれなブラックな会社なのですが、他の企業や職場に移ろうと思うこともせず、忍耐強く働いております。

人の嫌がる仕事ももくもくとこなし、自分の能力でできる精一杯を費やし、一生懸命仕事しています。

次から次へと新しい人が入ってくるようですが、みんななぜか?定着せず、他の仕事へ移っていきます。若い人達は「未来が見えない」というようです。

hidakaママの場合

学生時代に華やかなホテル業界の仕事に憧れ、ホテルの宴会スタッフとしてのアルバイトを始めました。でも、マイペースな雰囲気が強く、テキパキ動き、社員さんを補佐するような気を利かす仕事は向いていませんでした。

同じような理由で、居酒屋のバイトも3日で辞める事になり、ようやく自分に合った仕事をと考えるようになりました。レストランのウェイトレスの仕事では、苦手なすばやい動きも必要でしたが、何とか表情や丁寧な接客で評価されるようになりました。でも、またまたそのマイペースな雰囲気で、新しい店長が来たときに「あの子は何なんだ?」とクビになりそうになりました。そのくらい、素早い動き、元気な接客というのは・・・合っていなかった。

アルバイトで自分を知ることにより、いよいよ就職を目前にし、自分に合った仕事とはなんだろう・・・という視点で考えるようになりました。

就職先は同期の新入社員10人。3年後には3人になっており、私が結婚を機に退社を考えた6年後には2人になっていました。そのくらい離職率の高い仕事に、やりがいを持って仕事しておりました。

hidakaパパもhidakaママも、“普通の人が辞めたくなる仕事”が長く続くようです。

・・・そういう仕事の方が適応するのでしょうか?・・・

大人の発達障害とは?

子どもの発達障害は近年、注目を集め、早期発見早期療育の流れも出来つつあり、支援が進んでおります。

でも、知的な障害のない、発達障害の傾向がある人というのは、急に増えてきた訳ではないのです。

以前の発達障害の診断基準により、見逃され、大人になった発達障害の傾向がある大人たちが、現代のスピードや臨機応変さが求められる職場で、適応できず、その生きづらさから、“うつ病”などの2次障害を引き起こす人が増えてきております。そのことにより、注目されてきているのが、“大人の発達障害”です。

大人の発達障害”の診断は、心理テストで統計的優位に凸凹(得意な部分と苦手な部分)があること。小さいころから発達障害の特徴が続いていることが診断の基準になります。

そして、大きく分けると3つのタイプがあります。

▼ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)優位型

その場の状況、相手の気持ち、次に起こることなどを想像することが苦手。思い込みがあり認知・理解のズレが発生しやすい。

▼ADHD(注意欠如多動性障害)優位型

注意・関心の切り替えが難しい。思い付きで行動しやすい。うっかりミスが多い。大事なことを先に出来ず、割り込んだ作業に集中してしまう。

▼LD(学習障害)優位型

作業指示の飲み込みの速度が遅い。特定の作業が何度やっても上達しない。比率・割合を言われてもイメージがつきづらい。マニュアルを読んでも理解できない。

“大人の発達障害”は発達障害の傾向があれば誰でもなるの?

環境や状況によって、特徴が出やすかったり出にくかったりします。

家庭で日常生活をおくる分には、障害の診断を受けなくても、何の不自由もなく暮らせるということもあります。

でも、それが仕事場や就職の場ではどうでしょうか?

その発達障害の特性が強く出てしまい、環境になじめなかったり、理解されなかったり、自分の良さを伝えることができなかったり、誤解されたり、困難さを感じる場面があります。その際に2次障害へ発展しまった場合、“大人の発達障害”という診断につながるケースが多くあります。

“大人の発達障害”になるのはどんな子?

今の早期発見・早期療育の流れで行くと、発達障害の診断が必要になると周囲が感じるレベルで障害を持っていた場合、その流れに逆らうのはよっぽど鈍感か、子どもに関心ないかという親じゃないと難しいと思います。

ではこれからの世の中で、“大人の発達障害”つまり、大人になってから発達障害が判明して、2次障害を引き起こしてしまう恐れがあるのは、どんな子でしょうか?

それは、健診や周囲からはその障害に気がつかれにくい“発達障害グレーゾーンの子”や“境界域”と呼ばれる領域にいる子なのではないでしょうか。

hidakaも発達検査という数字の上では、定型の発達の波に乗りました。でも、検査の中身をみると、その得意不得意は、現段階でhidakaの環境での不適応まで至りませんが、確実にその凸凹はあります。

hidakaの将来を思った時に、仕事は何でも大丈夫!と自信を持って言う事はできません。

(・・・できれば、hidakaがhidakaらしくいられる仕事と思ってしまうのです。)

“大人の発達障害”を防ぐためには?

自分達が就職活動したときは、何をしたでしょうか?

実はみんな自分の適職を探していたのです。自己分析というものをしたと思います。人間はそれぞれ個性を持っております。人よりも秀でているところもあれば、どうしたって劣っている部分もあるのです。いいところもあれば、苦手な部分もある。

“自分を知る”ということをして、職業を選んだと思います。

そして、自分が思う自分の能力や個性が、会社や職種が求めている人材にぴったり合った時、適職に出会えたとなるのです。

“他人との違いを活かしたスペシャリストになる”というのが、発達障害グレーゾーンの子・境界域の子・発達に凸凹がある子の、輝くことができる適職なのではないでしょうか?

高度な協調性や対人スキル、臨機応変な対応、複数の異なる要求を同時にこなさなければいけないような仕事は、やはり苦手な子は苦手なのです。そんな仕事を選んでしまうと、輝けず、自己否定感が膨らみ、最悪の場合はうつ病などの2次障害へ発展してしまうのです。

発達障害グレーゾーンの子の子育て、褒め認め自己肯定感を育てていくことの大切さは変わりませんが、時期が来たら、この“自分を知る”ということも、意識して親として上手に伝えていかなければならないと思ったりしております。

まとめ

子育ての目標とはなんでしょうか?みんな何が目的で育てているのでしょうか?

可愛いから、大切だから、幸せになってほしいから、誰かを幸せに出来るような子になってほしいから。

なって欲しい姿は欲を言えばたくさんあります。

でも究極の目的は何でしょうか?

私は「hidakaは発達障害かもしれない」と思った時、一番最初に思ったのが、「私たちが死んだらこの子はどうなるのだろう。」ということです。

守ってあげられる私たちがいなくなった後の、我が子を思ったのです。

私たちが死んだ後も、不自由なく生きていってほしい」というのが私たちの育児の一番の目標です。

その為には社会に適応している必要があるのです。

適応していなくても、福祉の道があるかもしれません。でも、社会に適応していない子どもがいて、誰も安らかに死を迎えられる親なんていないと思うのです。

大人の発達障害”。とてもじゃないですが、他人ごとではありません。

自分を知る”ということ。とても大切なことです。

あっという間に成長していくhidaka。

就職なんてまだまだ先のことですが、今日感じたことを何となくでも心に留めて接していこうと思ったりしました。

hidakaの可能性のある未来に。今できる事を。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

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