軽度発達障害は本当に障害が“軽い”という意味?社会に広がる“軽度(けいど)”という言葉

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みなさんは、“軽度(けいど)”という言葉に、どういうイメージを持ちますか?

 

「ケガが軽度でよかったね。」「やけどが軽度でほんとよかった。」

何やら安心する言葉のひとつとして、耳にすることが多いです。

軽度な○○というのは、それまで耳にしていた言葉としては、元に戻るというような、大したことがないという意味合いが強いように感じます。

 

今日は“軽度発達障害”という、発達障害当事者の間では、“軽度(けいど)”と呼ばれる言葉について、思うところを、記事にしようと思っております。

 

はじめて“軽度”という言葉を聞いたのは、hidakaが3歳になり、言葉の遅れが療育に通うレベルまで達していると知った頃でした。

申し込んでいたプレ幼稚園を、とてもじゃないけれど、1年で周囲とやりとりできるほどの言葉が出てくるとは、感じられず、電話でキャンセルしました。

近所の同じ歳のお友達で、「プレ幼稚園、一緒だねー。」と話していたママ友達に、道でばったり会ったときに、「この前の3歳児健診で、引っかかってしまってね。療育に通う事になったの。だから、幼稚園もひだかに合っているところを、探そうかと思ってて・・・。」という、話しをしました。

このときは、「hidakaは一生、発達障害と共に生きていくことになる。」と思っていたので、近所のお母さんにも隠さず話しておこうと思っていたのです。

そのお友達のママは、お友達の子どもが、重度の自閉症を抱えているということで、少し知識があるようでした。

ママ友達「プレ幼稚園はどうするの?」

私「キャンセルしたんだ。とてもじゃないけれど、予定していた幼稚園では受け入れてもらえるか、自信がないから、もっと手厚く扱ってくれる幼稚園を探そうかと思っていて・・・。」

ママ友達「そうかー。ひだかくん。もし、発達障害だったとしても、軽度でしょ?軽度の子なら、普通の幼稚園通っている子、たくさんいるって聞いたよ!もう一度、プレ幼稚園申し込みしてみたらどうかな?試してみてもいいんじゃないかと思うよ。」

 

軽度・・・?。

このとき聞いた“軽度(けいど)”という言葉。実は、はじめて耳にしたのです。

「発達障害に軽いという考えがあるんだ。」

私は、“軽度”という言葉に、障害が軽いというイメージを持ちました。

では、本当に“軽度発達障害”は、障害が軽いということなのでしょうか?

 

軽度発達障害は本当に障害が“軽い”という意味?社会に広がる“軽度(けいど)”という言葉

 

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軽度発達障害とは?

“軽度発達障害”とは、どの部分が軽度なのかというと、知的な部分のことです。

発達障害に知的な障害が伴うと、障害は重度とする考えなのです。軽度発達障害は、知的な障害がない、または軽度の場合に使われます。

学習障害・多動性障害・高機能自閉症とアスペルガー症候群の総称として高機能広汎性発達障害・精神遅滞。

軽度発達障害の実情

知的障害のない、“軽度発達障害”は、近年、急速に注目されてきております。

発達障害としての症状は軽度と言えるのかもしれませんが、社会生活で考えると、その障害は決して軽度と表現することは、できないのです。

いじめ・引きこもり・ニート・うつ・キレやすい子・不登校。このような“二次障害”とみなされる言葉は、現代になりよく耳にするようになりました。

その根源に、軽度発達障害の子供たちが、その発達障害の傾向を軽視され、または気がつかれず、理解されなくて、歪められた結果として、起こっているという見方も、全部に当てはまるわけではありませんが、確かだと思います。

脳がつかさどる情報処理能力は、どの人もみんな能力にばらつきがあり、補いながら生活しています。

でも、軽度発達障害の人たちは、このばらつきが非常に大きく、勉強や集団生活、普通に生活の中でさえ、支障が出てくる事があるのです。

法律が改正され、現在では、軽度発達障害(発達に凸凹)を持つと思われる子は、小さな頃から特別な支援をしていくことによって、上に挙げた“二次障害”を防ぐ事ができるという考えから、幼稚園・保育園時代から、様々な支援を受けていくことができるようになりました。

それに伴い、重度な発達障害を抱える人達と区別をするために、“軽度発達障害”・“軽度(けいど)”という言葉が広がっていきました。

(法律改正→発達障害者支援法改正 発達障害者支援法の改正が発達障害グレーゾーンの子にどのような影響があるのでしょうか?

軽度発達障害は発達障害グレーゾーンのこと?

軽度発達障害とは、知的な障害がない、または軽度であるということです。注目しているのが、知的な発達なのです。一方、発達障害グレーゾーンとは、注目している場所が違います。発達障害グレーゾーンとは、発達障害の傾向が、軽度という括りなのです。

軽度発達障害者の中に、発達障害グレーゾーンの子は含まれないということになります。

 

まとめ

軽度発達障害という言葉は、その“軽度(けいど)”という響きに、誤解されることも多く、使われなくなってきているようです。

ただ、使われなくなってきているのは、もしかすると、専門家の間や診断の際の話しで、発達障害当事者の間や、幼稚園関係者や保育園関連、幼稚園・保育園に子どもを通わせている保護者という一般の人たちの間では、まだ“軽度(けいど)”という言葉は使われているのではないかと感じます。

そして、私が感じたのは、“軽度(けいど)”というのが、差別的な言葉として一部で使われているのではないかと、思う事がありました。

発達障害グレーゾーンの子というのは、診断が出ていないので、定型発達の子の社会で生活していくことになります。

その中で目立つ事もありますし、理解をしてほしいと思えば、幼稚園や周囲に説明することもあります。

幼稚園の先生にも、hidakaの状況を伝えることは、とても難しかったです。

「軽度(けいど)ということですか?」と聞かれた事もあります。

幼稚園の先生をしているお友達に「軽度(けいど)なの?」と聞かれたこともあります。

一生懸命対応しようとしてくれているのです。周囲のお母さんたちも、力になってくれようとしているのです。

でも、そこには、hidakaのありのままというのとは、少し違って、“軽度(けいど)”という括りで、他の子たちと差別をするような感覚に感じてしまう事もあったのです。

特別な対応をお願いしておいて、何とも勝手だなとも思うのですが・・・。

やはり、我が子を本来の姿で見てもらえず、違うように想像されてしまうのは、悲しいものなのです。

本来の“軽度発達障害”とは別に、“軽度(けいど)”と呼ばれる、「定型の発達ではない。手が掛かる子。」の事を総称して呼んでいる、そんな言葉の存在があるように、私は感じております。

「グレー」や「グレーゾーン」もそのような言葉のひとつだと思いますが、そういう言葉で「“よくわからないもの”を“自分の知っているもの”にしたい。」という気持ちになる。これは、人間の本質なのかもしれません。

そういう私も、hidakaを何かの括りに入れたくてしかたがないときもありました。

でも、子どもはみんなひとりひとり違うのです。

何かの括りに入れなくたって、入ることができなかったとしても、何も怖がる必要なんてないんです。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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