ご訪問いただきありがとうございました。 10月も過ぎ、11月になりましたね。北海道は寒さも本格化してきて、雪が […]
ご訪問いただきありがとうございました。
10月も過ぎ、11月になりましたね。北海道は寒さも本格化してきて、雪がチラチラ降ることも多くなってきました。
hidakaは雪をみて、「雪だるま作りたいね。スキーもいいね。お城も作って、そり遊びもしないと!」何やらわくわく♪可愛らしいです。
意気揚々としているhidakaに、少し気だるさも感じますが(笑)幸せなことだなぁと、ありがたく思う気持ちもあります。
今年の冬もいっぱい遊ぼう。いっぱい挑戦しよう。いっぱい成長しよう。
どんどん大きくなるhidakaに寂しさを感じるこの頃。
まだまだ寂しく感じている暇はないほど、やってあげることいっぱいありますね。
言葉の遅れ 発達障害グレーゾーンhidaka発達記録~幼稚園面接~
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▼幼稚園の面接
私たちの選んだ幼稚園は、堅苦しいこともなく、面接も皆さん普段着。ママだけで来ている方も多く、面接ではひとクラスに3つほど机と椅子が置いてあり、先生も普段クラスを受け持っている先生達で、面接を行っていました。
「お名前教えてください。何歳かな?」というな質問もありますが、緊張して答えられなくても、面接に落ちるというのは、聞いたことがありません。入園に向けての説明会のような雰囲気というのが、在園している子のお母さんから聞いていた雰囲気です。
私たちは、事前の発達に心配のある子向けの個別面談を済ませていたので、特段気にして参加する必要はありませんでした。
個別の面談の場でも、担当してくれた先生に「発達に心配のある子は、面接という普段と違う雰囲気に落ち着かなくなる子が多いんです。なので、話しは通しておきますので、気楽に受けに来ていただいて大丈夫ですよ。入園金だけ、忘れずに支払われて下さいね。制服の試着も後日改めてでも大丈夫ですので、その旨を受付で伝えてください。」と言われておりました。
・・・きっと。先生の言った通りになるでしょう。
面接の質問に応える事は難しいし、緊張すると、身につけているものを脱げなくなるhidaka。制服の試着はハードルが高く感じます。どうしたらいいのかわからなくなると、逃げ出したいという気持ちになるhidaka。きちんと列に並び、面接の番が来るまで待てるか・・・どう想像しても、上手くできている姿を想像できませんでした。
でも・・・幼稚園の面接。
私の中では、それがhidakaが幼稚園に入ったときの姿のように、思ってしまっていたのです。
「手が掛かってもいい。先生方に手を焼いて一緒に育ててもらおう。」と、個別の面談で覚悟したはずなのですが、また「もしかしたら・・・成長が追いつくかもしれない。」という淡い期待が湧いてくるのも確かなのです。
面接。きっと、個別の面談のときに先生が心配してくれたように、hidakaは落ち着かないに違いないのです。そして、私はまた孤独な思いでいっぱいになるに違いないのです。
でも、その“淡い期待をあきらめることができない”のも、また親心なのです。
当日は、パパにも仕事を休んでもらい、一緒に行ってもらいました。
落ち着かなくなっているhidakaを、パパに任せて、私は入園の手続きを抜けなくできるように。。。
3人で幼稚園に到着すると・・・案の定、hidakaは入り口でいつものプレ幼稚園ではないことを、敏感に察知。
「今日はいつもと違って、幼稚園に春から通うお手続きだからね。大丈夫だよ。」と伝えておりましたが、ぽーっと聞いており、イメージできていない様子でした。
玄関から、私たちの腕を引っ張り、引き返そうとしております。
「大丈夫。大丈夫。行ってみよう。ほら、いつもと同じ階段だよ。ほらお友達もいるよ。」警戒しておりましたが、何とか靴を履き替え、中に進むことができました。
この時点で、これから列に並ぶ事が、ひどく高いハードルに思えました。
プレでも会っていたお友達が声を掛けてくれました。
お友達のママ「おはよー。こっちの列の方が短いよ。おいでー。」
hidakaのお友達は何食わぬ顔をして、列に並んでおります。
みんな“この面接というもの”何ともないようです。
私「ありがとう。hidakaこっちおいで。少し並んで待っていようね。」
目が全然合いません。どきどきどきどき。心臓の音が聞こえてくるようです。
パパの手を引き、いつもプレ幼稚園をやっている教室へ連れて行ってしまいました。
ぽつん。
面接に並ぶ列に私だけ残され、「この後の、面接。。。もしかすると、受けられないかもしれない」と、胸がざわざわするのでした。
もう少しで私たちの面接の番になる!というところで、パパが何とか誘導して連れてきてくれました。
ホッ。
さぁ。面接どうでしょうか?
教室に連れていくと、もう緊張がピークに達したようです。
「いくのー!!!」大きな声で、教室から出ていこうと、私たちの手を引っ張りました。
あぁ。みんなが見ております。
何とか、パパが膝に抱え、私たちは席に着くことができました。
逃れようと、ジタバタしているhidakaをみて、面接を担当してくれた先生は、慌てて説明をしてくれました。hidakaを落ち着かせようと、話しかけたりもしてくれました。
でも、hidakaが落ち着くことはなく、慌ただしく、面接を終え教室から出ていきました。
自分達で一生懸命だったのですが、なぜか周囲の子たちの様子も、目に入り、印象に残っております。
きちんと席に座り、先生の質問に応え面接という普段と違う雰囲気を楽しんでいる姿。
私にはとてもまぶしく見えました。
同時に、「この子たちとクラスメイトとして、hidakaは春からやっていけるのか?」と。
心が暗い雲で覆われて、「本当にこの選択は正しかったのか・・・」と自分を責めるような気持ちになりました。
心は折れていたのですが、ストイックに制服の試着もチャレンジしようとしている私。
誰か止めてあげてほしいです。
案の定、制服の試着の教室に入ることもできず、「かえるのー!!」と泣き叫ぶ我が子。
「帽子だけでもかぶってみようよ。」
「春から着る制服だよ。楽しみでしょ?」
ほんのちょっと、一緒にワクワク楽しみにしてみたかったのかもしれません。
私の想いはhidakaに届くことはなく・・・もう、無理です。
何とか平静を装い、パパに「もう難しいね。私お金払ってくるから、玄関で待っていて。」と言い、さっさと手続きを済ませ、家に帰ってきました。
わかってはいたんです。
きっと。落ち着かず、面接を周りの子と同じように受ける事は難しいと。
でも、春から同じ幼稚園に通うのです。
ましては、hidakaは4月生まれ。一番お兄さんみたいなものです。
そんな中、誰ひとり、泣いて拒否している子に、同じ時間帯で出会わなかったのです。
普通の幼稚園に通うということ。私はとっても無知で、間違った選択を進めてしまっているのかもしれない。と不安に思うのでした。
1日中歩き回ったかのような疲労感。一緒に行ったパパとでさえ、分かち合えない孤独感。
私はすっかり母としての自信を失っておりました。
数日後、気持ちを切り替えたくなった私は、hidakaが療育に通う事になってからつけていた、hidakaの育児日記に目を通しました。
そこにあったのは、冷静なhidakaへの対処法でした。
hidakaは、緊張する場面では本来の能力を発揮できないのです。慣れれば、そこそこ。周囲と馴染むことができます。
「もっと試してみる事があったなー。」と感じるのでした。
「今は大丈夫だよ。よしよし。」落ち着くまで、列に並ぶのは待って、私が一緒に居てあげればよかった。
そうすれば、少し違った経験を踏むことができたかもしれなかったな。
そうでした。
臨床心理の先生が言っておりました。
「うまくいかない。落ち着かない事もある。でも、それだけのことなんです。それ以上でも、それ以下でもないんですよ。」
うまくいかなかった。落ち着かなかった。
では、どうしたらいいかな?なんです。
うまくいかなかったから、これからもずっと上手くいかないに違いない。
落ち着かなかったから、この子はもう落ち着くことはないんだ。
ではないのです。
10月11月と幼稚園の面接を控えている、発達に心配のある子を抱えるお父さん・お母さん。
面接で、その子の今後のすべてが見える訳ではないのです。
まだまだ社会に出たことがない子の、はじめての社交の場なのです。
多くを期待しすぎず、大らかに見守る目をどうか忘れないでください。
hidakaの幼稚園面接のエピソードでした。
今でも、緊張するとパフォーマンスは下がります。
でも、私たちの「うまくいかなくても、落ち着かなくても、それだけのこと。」という落ち着きは、hidakaに伝わっているようで、最近では自信をつけ、幼稚園でも前に出て当番をこなしたり、ピアノのミニ発表会でも前に出て、名前を言い、緊張を楽しんで弾いたりしております。
あの日のhidakaが、その後のすべてではなかったと、今は身を持って感じております。
お読みいただきありがとうございました。
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