発達障害グレーゾーンの子の“癇癪”ずっと続く訳ではないけれども本当にキツイ!今を乗り越える完全マニュアル

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先日、hidakaの5歳の七五三をお祝いしました。

3歳で発達障害を意識し、幼稚園の入園までの1年間は、本当に暗闇を歩くような不安と、毎日遭遇する違和感で、大変な思いを抱え、過ごしておりました。

特に、幼稚園の面接は私が思い出す中でも、「もう二度とあんな思いはしたくない。」と思わせられるほど、定型の発達の子との差を感じ、自信を失った日でした。

面接を受ける列に並ぶだけで、嫌がり、面接の席に座らせることもできず、どんなに面接のことを説明しても、空を切るように手ごたえのないhidakaの反応。制服の試着なんて論外。ワクワクした様子で試着をする子を横目に、その部屋に入ることも難しく、わかっていたつもりですが、現実の社会の波に直面し打ちのめされました。

さっさとお金だけ払って帰ってきたはずなのに、1日中歩き回ったかのような疲労感と、行き場のない孤独な気持ち。私の母としての自信を取り戻すのに数日かかりました。

そのhidakaが5歳のお祝いを迎え、袴を着て、悠々と神社へ参拝をしているのです。

その姿は凛々しく、どこか誇らしげでした。そして、その自分のお祝いを楽しんでおりました。

 

・・・あの時は、ずっとその時が続くのかと思っていたのです。

これからも、まだまだ乗り越えていかなければいけない波があることはわかっております。

でも、5歳。純粋にここまでの成長を嬉しく、我が子を誇らしく思い、私が母として5歳になったことも同時に心の中で労い、お祝いしたのでした。

hidaka5歳。乗り越えてきたものがあり、今があります。

 

発達障害グレーゾーンの子の“癇癪”ずっと続く訳ではないけれども本当にキツイ!今を乗り越える完全マニュアル

 

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癇癪とは?

癇癪とは、普通の人であれば、何とも思わないような些細なことで突然怒り出すことを言います。しかも、その怒り方が尋常ではなく、感情を爆発させるように怒るのが特徴です。怒られた人にとってはほんの些細な出来事なので、怒られても何で怒られているのかさえ分からず呆然としてしまいます。何が何だかわからないうちに、怒りの対象として罵倒され、貶されるので怒られた人は非常に不愉快な思いをすることになります。

発達障害グレーゾーンの子の場合の“癇癪”の原因4つ

1.定型の発達の子と同じく成長の段階としてきた

定型の発達の子にも、“癇癪”を起す時期があるのです。その“癇癪”の度合い、表現の仕方はそれぞれですが、1歳から4歳くらいまで、自我の発達とともにやってきます。

赤ちゃんの時とは違い、泣けば不快なものがなくなるようにお世話してくれていた、大人たち。それが、1歳を過ぎてくると、だんだん子どものペースではなく、大人のペースに乗ることも求められてきます。自我が芽生え、できる事が増えてきて、世界も広がっていく一方、周囲の大人たちは、危険から守りたかったり、大人の都合で好きにさせることが難しくなってきます。そんな“思い通りにならない”というもどかしい気持ち。大人の“思い通りになる”ことを求められてきているプレッシャーを感じてきて、イライラが募り、怒りの爆発が“癇癪”となって現れるのです。

発達障害グレーゾーンの子は、またさまざまな発達障害の傾向を持ったグレーゾーンのタイプがいるので、一概には言えませんが、この“思い通りになる”ことを求められている事、また自分のイライラという感情を自覚する事の成長がゆっくりで、“癇癪”を起こす時期が遅くなる傾向があるようです。

その場合は、定型の発達の子よりも、一見「聞き分けがよく」見えたりし、手が掛からなかったりします。でも、発達とともに、思わぬ年齢で、“思い通りになる”ことを求められている事に気がつき、自分の感情を自覚することが進み、戸惑い、“癇癪”という形で現れます。

2.こだわりの強さから

発達障害の特性のひとつに“こだわりの強さ”があります。この“こだわり”も生活に支障があると、発達障害という診断が必要になるのですが、グレーゾーンの子の場合は、まだ生活に支障があるというところまで“こだわりの強さ”が出ていない可能性があります。極端な“強いこだわり”の場合には、明らかな違和感があり、専門家のアドバイスが必要になってきますが、子どもによく見られる“わがまま”に毛が生えたようなレベルで留まっている場合、親は対応に迷うことが多いです。「このまま“わがまま”のようなものを許していて、いいのだろうか・・・。ここは毅然とした態度で、思い通りにいかないこともある、ということを身を持って体験させなければ・・・!」と。

でも、その気持ちではその子の持っている“こだわり”を尊重することができないのです。

その子の持っている“こだわり”を尊重せず、親の思う通りに偏って対応しすぎてしまうと、その行き場のない受け入れてもらえない思いに“癇癪”という形で発散することになってしまうのです。

特に発達障害グレーゾーンの子は定型の発達の子に比べると、“こだわり”が強い子が多いです。それを定型の発達の子と同じくらい我慢させたり、気をそらせたりし過ぎてしまうと・・・心の安定を失います。“こだわり”は心の安定の為の行動なのです。

3.成長・発達がゆっくり

発達障害グレーゾーンの子が、発達に心配があるのではと気がつかれるきっかけのひとつに、言葉の遅れがあります。言葉の遅れがゆっくりだと、言いたい事を言葉にできず、伝える事ができないということに、ストレスが溜まり、“癇癪”という形で現れることがあります。

言葉の発達がゆっくりだと、伝える事ができない期間が長引き、発達障害グレーゾーンの子は“癇癪”を起こす期間が長くなります。

そして、時間の感覚というのも、成長と共に認識が広がっていくのですが、その時間に対する認識の発達がゆっくりなことも、また“癇癪”が長引く原因になります。

自分の感情ややりたいことと言葉が繋がると、“癇癪”は終息に向かっていきます。

「あとでやらせてもらえる。」「明日になればできる。」というように、見通しをたてることができるというような、時間の感覚が育つことでも、“癇癪”は落ち着いていきます。

4.切り替えが苦手

発達障害の傾向に、“気持ちの切り替えが苦手”というのがあります。

変化が苦手で、見通しがたたない事に不安を感じる事が多い発達障害グレーゾーンの子。周囲の子と同じように“気持ちの切り替え”を、何のフォローもなく、無理に強要しすぎてしまうと、心のバランスを崩します。

その自分の能力以上を求められる環境に、大人だって、声をあげて泣き叫びたくなる衝動にかられてしまうこと、あるのではないでしょうか。

発達障害グレーゾーンの子の“癇癪”への対応マニュアル10

1.“癇癪”のパターンを知る

定型の発達の子の“癇癪”というのは、「世の中、自分の思い通りにならないことがたくさんある。さぁ。どうしていこうか?」ということを、学ぶ機会として、あまり先回りして“癇癪”へ至る経緯を避ける必要はないと思います。

乗り越えていく力をつけていく期間に入っていったという認識で構わないと思うのです。

でも、それを発達障害グレーゾーンの子にも求めてしまうと、明らかに定型の発達の子よりも、“自分の思い通りにならないこと”というのが多すぎるのです。まだまだ未熟な子どもの心に、それだけの負担を掛けていくことは、おすすめできません。

発達障害グレーゾーンの子の場合には、適度な“癇癪”になるように、親ができるだけコントロールしてあげる必要があります。

よく我が子の“癇癪”パターンを知ってください。

必ず訳があります。

何が原因で“癇癪”に至ってしまったのか、客観的にみれるように、メモをとってください。

そして、“どうしてあげればよかったのか”というのを冷静に考え、次、同じ機会があったときに、丁寧に接してあげてください。

2.スキンシップを大切にする

“癇癪”に負けない心を作りたいのです。

スキンシップをとる事によって、子どもの心は安定します。

人間というのはひとりでは生きていけないのです。人と関わり、笑顔になり、温かい気持ちになることによって、心が充実します。

特に、子どもは親の存在が絶対です。頭をやさしくなでてもらった。ほっぺを包み込むように触れてもらった。子どもの髪をすーっと指でとかすだけで、優しい気持ちでいっぱいになります。背中を優しくトントンしてあげた。布団の上で一緒にごろごろしてくすぐって笑わせた。ドアの向こう側に隠れて、ひょいと顔を出したら笑った。

・・・実は、スキンシップの大切さは、子どもの為だけではないのです。

子どもの“癇癪”と向き合うと、親の心は荒れます。

受け入れなだめると、鉛のように心が重たくなるのです。それは、子どもの“思い通りにならない!!悔しい!!”という思いを、肩代わりしているようです。

よっぽど愛に溢れた生活を送っていないと、心が荒みます。親の心が荒んでしまっては、子どもの“癇癪”と闘えないのです。

3.存在自体を認める

“思い通りにならなくても大丈夫”“わたしは愛されている”“思うようにならなくても心は満たされている”。

“癇癪”というのは、心の叫びなのです。

自分の存在を受け入れてもらえないことへの反乱なのです。

必要なのは、「“思い通りにならない”ということは、存在を否定していることではない」と知ることです。

その為には心を強くしなければなりません。

どうしたって、世の中、これから嫌なこともあります。思い通りにならないことばかりです。

でも、問題はそこではないのです。

“あなたは愛されている”“必要とされている”“存在自体がHAPPY”なんです。

そのことを知っている子はこれからどんな困難に直面しても、必ず立ち上がれます。そのことを知っている子は心が強いのです。

4.“癇癪”を恐れない

“癇癪”のパターンを知って、できるだけ気持ちをゆさぶられないように気をつけて過ごしてあげたとしても、“癇癪”を完全に避ける事はできません。

“癇癪”を避けたいという気持ちは、子どもをのびのび過ごさせることを抑制します。

それでは、“自分がない子”に育ってしまいます。生き生きした子にはなれないのです。

“癇癪”は成長の証です。

乗り越える力をつけるときがきたという証なのです。

恐れる必要はないのです。その気持ちを忘れず、対応を冷静に実行できるように備え、“癇癪”に怯えることなく、のびのびと過ごさせてあげる事が大切です。

5.丁寧に対応する

はじめは「こうしてみたら?こうだったらいいんじゃないの?」「こういう理由でできないんだよ。」「明日にしようね。」と丁寧に接していたのが、どうにもこうにも何もかも嫌になり泣き叫ぶ我が子。

カチン!

「もう知らない。」「勝手にしなさい。」「ママは帰ります。」「そんな子は家の子じゃありません。」「置いて帰るからね!」というように、放置してしまうこと。ママだって人間なんです。仏のように過ごすには、他にも気にする事、やることが山積みなのです。

その気持ちよくわかるのですが・・・子どもはその放置されたという事実に、ひどく傷つきます。

それはその効果の強さが物語っています。

恐怖は一番人を動かすのです。小さな身体で頑張って気持ちを立て直し、一見すると言う事を聞いてくれて、「甘やかすだけじゃダメなのよね。」と上手くいったように感じるかもしれません。

でも、本当の意味で解決したわけではないのです。このうまく“癇癪”から乗り越えられなかった気持ちは、蓄積され、またレベルUPした“癇癪”として現れるのです。

最後の最後に放置してしまったら、それまでの丁寧な対応も元も子もありません。

そして、またレベルUPした“癇癪”と向き合う事になるのです。

子どもは“癇癪”を起こし、泣き叫びながら、自分の気持ちと闘っているのです。

その気持ちを尊重して、どうしたら気持ちを切り変える事ができるのか、一緒に考えてあげましょう。

私たちが嫌な思いをしたときの対処法と、その方法は似ているのです。

・・・私は嫌なことがあると、お友達や家族に話しを聞いてもらったり、お酒を適量楽しんだり、好きな食べ物を食べたり。受け入れてもらい、気を紛らわせるということをします。そうすると、嫌なことでいっぱいだった気持ちが、消化され、「そんなに囚われなくてもいいことだった。」と思い直したりします。また元気に前を向いて歩くことができるのです。

6.“癇癪”の結果を得にしない

スーパーでそっくり返って泣き叫び、自分の欲しいものを買ってもらおうとする子。いつの時代もみかけますよね。私は心の中で「お母さんがんばれ!今が勝負。」と応援したりします。

でも、実際は周囲の目というのは冷たいものです。残念なことに「“しつけがなっていない”と見る目のほうが、まだ多いというのは間違いがないのです。

その目に負けてしまい、事を早急に回避しようと、“癇癪”に負け、買ってあげてしまった!

最初のその一歩が、後々、自分と我が子の首をしめる事になるんです。

“癇癪”の結果を得にしてしまうと、子どもは“癇癪”から逃れられなくなってしまいます。それは、とても苦しい事なんです。

“癇癪”にご褒美を与えてはいけないのです。

その場限りの収めのために、その子の一生が変わってしまうかもしれません。

子どもの“癇癪”の時期がきたときに、「私はどう思われてもいい。」と静かに覚悟を決めてください。

それが結果的には“癇癪”から逃れる為の近道になります。

7.食と睡眠の充実に力を入れる

大人でも栄養が偏るとイライラしやすかったり、気分が落ち込みやすく、やる気がわかないということがあったりします。→どうしてこんなにイライラするんだろう!!こんな自分嫌だなぁ・・・もしかするとそのイライラは肉不足のせいかもしれません

睡眠不足も同じように、気持ちの余裕を失い、普段なら気にしない事をネチネチと気にしてしまったり、心が不安定になりやすいです。

ましては、身体の小さな子どもは、食と睡眠の影響が強く出ます。

“癇癪”を起こす時期がきたら、日々の食生活や生活習慣の見直しをしてあげてください。

気をつける食事

▼シュガーハイ

砂糖を食べると、血糖値が急上昇します。血糖値がぐんと上がると栄養がいきわたっているため、気分もハイになります。(シュガーハイ)一方で砂糖によって急激に上がった血糖値は急速に下がります。そのとき、イライラやだるさなどを生むという説があります。砂糖、特に白糖のとり過ぎに注意しましょう。

▼栄養のバランス良く

お肉・お魚・お豆などのタンパク質はもちろん。乳製品や野菜などのビタミンもやっぱりその子の好き嫌いに合わせて満遍なく摂取できるように考えていく必要があります。おやつも、バナナやヨーグルト、お芋やおにぎりにお茶というように、できるだけスナック菓子やチョコレート、飴やアイスというものは、お友達と遊ぶときに限定するなど、工夫が必要です。

8.社会のルールを伝える時期と心得る

誰にも迷惑を掛けないときには、子どもの“こだわり”を尊重したり、“癇癪”が収めることができるまでゆっくりつきあってあげるというのもいいと思います。

でも、その“癇癪”が社会のルールからはずれており、誰かに迷惑をかけるとき、親としては毅然とした態度で接することが必要になります。

“癇癪”を起こす時期というのは、「してはいけないこと」という社会のルールを教える時期に突入したということなのです。

そのぶれない一貫した対応で、子どもも辛い“癇癪”の時期をできるだけ短くすることができるかもしれません。

毅然とした態度というのは、冷たい態度ではありません。それは、穏やかであるけれども、決してぶれない態度です。

9.自分のメンタルケアをしっかりする

子どもの“癇癪”に付き合うのは、並々ならぬパワーが必要です。

一度でも子どもの“癇癪”に付き合ったことがある人ならわかると思いますが、油断をすると、「じゃあどうしたいの!?」と声を荒げてしまいたい衝動にかられます。

子どもも闘っておりますが、接しているお母さんも自分を抑え闘っているのです。

その事を身近でわかってくれる人に、心の内を聞いてもらってください。

ママ友達でも、自分の親でも、夫でも。

「大変だったね。」と労ってくれる人に。そして、あなたの気持ちを大切にしてもらってください。

そうすることで、また頑張れます。素で子どもの“癇癪”に付き合えるなんて、よっぽど愛に溢れた暮らしをしてきた人じゃないと難しいんです。小さく発散することを忘れないでください。

そして、“癇癪”を起こす時期というのは、子どもならば誰しもあるのですが、その度合い、時期というのはその子それぞれです。我が子の“癇癪”がひどくなってくると、他の子が気になります。比較してしまうこともあるでしょう。

でも忘れてはいけません。

我が子は我が子。我が子の良さは、我が子らしくあることです。

私の母が言っていたのですが、「子どもはそれぞれどうしても手が掛かる時期が来る。それはその子それぞれ違う。だから同じ時で比べることなんてできないんだよ。」と。

人にはそれぞれ、いいところ。苦手なところ。が必ずあるんです。それぞれがみんな何か課題を持って生きているんです。誰ひとり同じ人はいないのです。種類が違うのに比べる事なんてできないんです。みんな違ってみんないい。なんです。

10.身体に無理な負担を掛けない

お稽古事や塾・厳しすぎる幼稚園や学校生活・スポーツなど、子どものキャパシティーを超えた生活を強いられていると、ストレスが爆発することがあります。

身体的に元気いっぱいで、力を持て余しているように見えても、公園で思いっきり遊ぶのと、習い事などのお稽古事では、精神的な面での負担が全然違います。

子どものキャパシティーを考え、それにあった環境を提供できるのも、やっぱり子どもを一番傍で見て、感じている、親にしかできないことなのです。

発達障害グレーゾーンの子は特に、幼稚園生活でも、他の子が当たり前にできることで、気を張って頑張っていることも考えられます。“癇癪”が気になるときには、身体に無理な負担が掛かり過ぎていないかということも、気をつけてあげたいです。

しつけのためと習い事をと思うこともあるかもしれませんが、“癇癪”が気になるときには、お家でゆったりのんびりストレスを緩和させることに気をつけてあげるほうが、“癇癪”を克服する近道になるかもしれません。

 

hidakaの場合

▼1歳~2歳

周囲の子が自我が芽生え、まさにイヤイヤ期最盛期のとき、わたしたちはのんびり穏やかな日々を過ごしておりました。小さなイヤイヤのようなものはあったと思いますが、ママ友達の子どものイヤイヤの話しを聞いていると、ビックリすることが多かったです。「えー!?そんなことで泣き叫び前に進めなくなっちゃうの?」と。そして、みんな口々に「ひだかくんは穏やかでいいなぁー。」と言われていました。

▼3歳

hidakaの3歳はひどかったです。私はhidakaの癇癪に怯えておりました。これをやったらこうなってしまうかもしれないから、事前にこうしよう。というのを、どこへ行くにも、頭でいっぱいでした。新しい場所が苦手なhidakaは、よく身につけているものを脱げないということがありました。北海道の冬です。いっぱい着こみます。室内は温かいのです。熱いくらいです。でも、無理やり脱がすと、泣き叫び、気持ちも折れ、何も楽しめません。強いこだわりも次々に出てきて、私は発達障害の特徴のひとつである、“こだわり”にも怯えておりました。“こだわり”を尊重することができず、どうしたら“こだわらなくなる”のかを考えておりました。そんな対応では“こだわり”への執着は増すばかり。いつもいつもどうしたらいいのか、その対応で頭がいっぱいでした。1~2歳の子と違い、3歳は身体も大きく、力で抵抗されると抑える事ができません。泣き叫ぶと「何があったのか?」とみんなが注目します。それくらい、定型の発達の3歳というのは、落ち着いて見えました。そんな外の目にも怯え、気を張って過ごしておりました。

でも、“癇癪”に負けてしまい、引きこもっている訳にはいかないのです。「今、この時の関わりで3年後は必ず変わる。」と思い、奮闘しておりました。

定型の発達の子の多くは、2歳で思いっきりイヤイヤをしてきたので、自我をコントロールできるようになってきていました。社会性もぐっと育ってきていて、今“何を求められているのか”ということも、敏感に察知し、その大人の思い通りにすることを楽しめるようになってきているのです。またイヤイヤ期を真剣に向き合ってきたお母さんの母としてのレベルも高く感じました。うちの子はこういうのはダメ。こういうのは大丈夫。我が子をよく知っているのです。安心させてあげたり、気持ちを受け入れたり。

“癇癪”の時期が遅れる場合、目立つ我が子に戸惑い、冷静に対処することが難しいという状況に置かれるかもしれません。

でも、何歳で“癇癪”の時期が来たとしても、子どもは“癇癪”を乗り切らないと、自我のコントロールはできないのです。社会性の発達の為には、親の冷静な対応が必要不可欠です。

まとめ

“癇癪”自体は怖いものではないのです。

みんな誰しもが通る道。自分の感情をコントロールしていく為の練習期間なんです。そして、乗り越え大人になっていくのです。

では、なぜ“癇癪”に恐怖を感じるのでしょうか?親はなぜ対応に迷い、不安に感じるのでしょうか?

それは、大人になってもこの癇癪から逃れられず、“癇癪持ち”という大人がいるからなのです。

“癇癪持ち”の人と関わったことがある人ならば、誰もが我が子にはそうはなって欲しくないと願うでしょう。

“癇癪持ち”の人は、周囲に威圧感を与え、社会的に嫌われてしまうことが多いです。とても生きづらいのです。

“癇癪持ち”の人の多くは、幼いころに、“癇癪”を起こした時に、「もう勝手にしなさい。」「知らない。」と放置されたり、「こんなことくらいでバカじゃないの?」「一生そうしてなさい。」とバカにされたりした記憶があるようです。それだけでなく、甘やかしと呼ばれる、“癇癪”を起こした時に、要求が通り、得をした!という思いも、また、“癇癪”から逃れられない大人にしてしまう原因なのです。

大切な我が子に、その場の感情やその場限りの楽さをとって、間違った対応をしてしまうと、取り返しのつかないことにしてしまうかもしれません。

子どもの“癇癪”。冷静に対応するのが難しいときもありました。でも負けてはいけません。マニュアルのように自分に言い聞かせ、今を丁寧に過ごし、子どもを応援する気持ちを忘れてはいけません。

ずっと続く訳ではないのです。

その子なりに、あなたが変われば必ず成長していきます。

 

お読みいただきありがとうございます。

 

年齢が進んでからの発達障害グレーゾーンの子の“癇癪”。定型の発達の子の“癇癪”とは違い、周囲からも「甘やかして育てているからじゃないの?」という冷たい目線もあります。

でも、一生懸命関わっている姿に、温かく応援してくれている目も少なからずあるのです。

わかってくれる人だけでいい。

そして、成長を感じ、ぐっと楽になった時に、自分に「お疲れ様でした。」と労い、5歳でも7歳の小学校入学でも13歳の中学生になったとき、20歳の成人の時、子どもと一緒に自分も母親としての節目をお祝いしてあげたいなぁと思ったりしております。

 

 

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