気をつけて!発達障害グレーゾーンの子はチックが起こりやすい?チック症に悩まされる前に取り組むべきこと6つ

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子どもの癖で悩んでいる方は結構多いのではないでしょうか?

鼻ほじり、指しゃぶりは定番ですね。爪噛みや爪むしり、目をパチパチとまばたきを繰り返す癖を持っている子もいます。他には男の子に多い不安になると性器を触る、髪をくるくる指に巻いたり、髪の毛を抜くなんてことをする子も!口をすぼめたり唇を噛むなんて表情をしている子もみたことがあります。

hidakaには癖があります。1~2歳の頃はとにかくジャンプしていました。緊張したり嬉しいなど興奮したときにその癖は出ていました。この頃から自分を落ち着かせる手段としてジャンプしていたんだと思います。ジャンプが落ち着くと次は髪をくるくる指に巻きつけ軽く引っ張ったり・・・幼稚園前に目立っていたので3歳ですね。幼稚園に入園するまで続いていました。幼稚園が慣れて落ち着くと、今度は爪噛みと爪むしりに目覚め血が出る始末。。。はぁー長い旅です。爪噛み爪むしりはとても痛々しく。。。働きかけてよいか児童精神科の先生に相談をして、先日ようやく止める事が出来ました!喜ばしい。我が子の爪を切れる喜びを噛みしめています。

・・・しばらくしてhidakaに注目していると・・・興奮して何かを話す時、ちょっと不安な状況の時、手が股に・・・次は自分の性器を服の上から触るようになりました。・・・さすがに爪噛み爪むしりの癖を克服して1か月経っていなかったので「なんでー!!」と心の悲鳴があがりました。

ひとつ克服するとまた新しい癖が出現します。

本人は落ち着く手段が必要なんでしょう。癖とは上手につきあっていかなくてはならないようです。

でもただの癖と気を抜く訳にはいかないのです。

なぜかというとその癖がチックという症状になっていきやすい子もいるからです。

 

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▼チック症とは?

一種の癖のようなもので、自分の意思とは関係なく、すばやくて短い体の一部に起こる不規則な連続して起こる動きで目的のない筋肉の動き(運動チック)と咳払いや舌打ち「ア!ウ!」などの発声、こちらも意味のなさない事を発してしまう(音声チック)という症状です。

▼チック症の種類

●一過性チック障害:運動チックおよび音声チックの両方またはいずれか一方の症状が4週間以上12カ月未満持続する状態

●慢性チック障害:運動チックと音声チックどちらか一方の症状が12カ月以上持続し、3カ月以上持続してチックが消失することがない状態

●トゥレット障害(トゥレット症候群):多種類の運動チックとひとつまたはそれ以上の音声チックが1年以上にわたり続く状態

▼チック症の発症頻度

なんと子どもの1~2割が発症するといわれているのです。その割合10人に1~2人です。発症年齢は3~4歳から始まり、特に6、7歳の学童期に多くみられるようです。私の従兄弟も昔6、7歳の頃にチックが出たと叔母から聞いた事があります。目の上がピクピク動いて心配したと言っておりました。女子よりも男子に発症が多いのも特徴で、男女比は3対1とされています。初期症状は、まばたきなど顔に現れることが多いです。子どもの場合、その多くは一過性のものと考えられていて成長とともに目立たなくなっていくことが多いようです。

▼チック症になりやすい子のタイプは?

対人関係が不器用であり不安やストレスを感じやすい子に多いようです。また緊張しやすいなど繊細で敏感なタイプの子どもに発症しやすいと言われております。やさしい性格の子も知らず知らずのうちに自分の中で我慢が溜まり発症してしまうというケースもあるようです。チック症は、母子関係が重要な要因であるとする従来からの説もありますが、最近ではその子の持っている素質を軸に精神的なものが重なり発症すると考えられております。

・・・対人関係に不器用・・・不安やストレスを感じやすい・緊張しやすくデリケートな子ども。これはhidakaのことではないでしょうか?素質的には充分発症する可能性があります。

 

気をつけて!発達障害グレーゾーンの子はチックが起こりやすい?チック症に悩まされる前に取り組むべきこと6つ

 

1.ストレスのかかり過ぎに気をつける

ストレスを全くなくすことはできません。適度なストレスはやる気を引き出したり、記憶力を向上させたり、パフォーマンスを向上させたりいいものなんです。また適度なストレスは強いストレスへの耐性もつけてくれます。

ストレスをなくそうとあらゆる新しいことから遠ざけるのではなく、その子に合ったストレス調整を親であるあなたがしてあげてください。

例えば何か非日常の行事や遊びがあったときはゆっくりした時間を家でとるや対人面でお友達とけんかをしたとかがあったら少しスキンシップを大切にして甘えさせてあげるなど。

いつもいつも年相応またはそれ以上を求めるのではなく、その子のストレスの具合をみて癒してあげる事も必要なのです。そうした日々の細かいストレス調整も大切なのですが、新学期のはじまりや新しい挑戦をしたときは特に注意が必要です。大きなストレスがかかった日にはゆっくりと心の負担を取り除いてあげれるように努力してあげるとよいでしょう。

2.癖が出てきたら丁寧に接する

日々の癖も不安や孤独、悲しさ緊張を落ち着かせるために出てきていると考えて間違いはないと思います。なので癖が出てきたら、普通にイメージする子育てよりも少し丁寧に接してあげてください。例えば「そんなのもう自分でできるでしょ?」や「早くしなさい!!」や「もういいかげんにしなさい!」というような親も少し思い通りにしたくなる場面もあると思うのですが「よしよし。一緒にやろうか。」「次は歯みがきしようか!よし一緒に手をつないで洗面所まで行こう?」や「お片づけこの箱に入れてね。ママこっち片づけてあげるね。」など、甘やかす訳ではないのですが、子どもに丁寧に手を焼いてあげるという表現がぴったりです。

3.過度に子どもに期待しすぎない

子どもはそれぞれ自分のペースというものがあります。それはその子の発達だったり、性格だったり、性質だったり。その発達や性格、性質を無視して周囲に合わせようとするとひどくストレスがかかります。

大人だってそうだと思うんです。もともと人前に出る事が苦手なお母さんが大勢の人の前で急なスピーチをすることになったら・・・?もともと大人しいお母さんが激しいHIPHOPダンスを踊らなくてはいけなくなったら!?

・・・もしかすると子どもに周囲に合わせようとその子のペースを無視することはそのくらいの負担になっている可能性があるのです。

その子のペースや様子をみて発達が追いつくまで待つ。見守る。緊張屋さんの子には小さな成功体験から重ねてみる。少しずつ自信を持たせていく工夫を丁寧にしてあげましょう。勉強やスポーツなどをその子のペースを無視して押しつけたりすることもないように気をつける必要もあります。

決して恐怖によって子どもを動かしてはいけないのです。

4.チック症状が出ても注意しない

チックの症状は不安や緊張、興奮などに影響されます。家族の人はあまり不安や緊張、興奮を与えないように、ゆったりと構え、過剰に環境の変化に反応しないことが大切です。そしてなるべく症状に注意を向けず、子どもの周りの環境から心の負担になっていると思われるものを取り除いてあげましょう。症状を叱責したり、無理に行動を辞めさせたりするようなことは避けてください。

本人がチックの症状を意識しないよう、運動で発散させたり、何か熱中できるものを与えたりしてあげるのもよいです。

5.子どもの自己を尊重する

子どもの為と言って過度に干渉したり束縛したりするのは大きなストレスになります。危険から子どもを守るのは親の役目ですが、自分が付き合えないからという理由でいつもいつも好きに遊ぶ事を制限するのは過度な我慢になり、心に負担をかけるという可能性があります。その子のやってみたいを尊重し、危険がないようにサポートできる環境を整えてあげることを意識しましょう。子どもの存在を喜び、可愛さを伝え、いっぱい自己を肯定することができる機会を作りましょう。

6.リラックスできる環境を作る

子どものチック症の予防や改善のために、子どものストレスをなるべく軽減してあげるようにするにはリラックスできる環境が必要です。お家を安心できる場所にすることが大切です。スキンシップしてあげたり、親もリラックスすることを心掛け、にこにこ穏やかに柔らかい笑顔で接する事を心掛けましょう。部屋が散らかりすぎていたり、逆にモデルルームのようにキレイすぎるのもリラックスしにくいと思います。両親の喧嘩はもってのほか。穏やかに話し合いにしましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

発達障害グレーゾーン・発達に心配のある子・育てにくい子が集団生活に入り、皆に合わせて行動するというのはそれだけでとても強いストレスを感じているのです。一番傍にいるあなたが理解して味方になってあげないとそのストレスを上手に消化することができず、身体の癖・チックとして現れてしまうかもしれません。

チックになってから慌てるのではその他に苦手なこともあるのです。大変です。

チックが発症しやすいのは対人関係が不器用であり不安やストレスを感じやすい子緊張しやすいく繊細で敏感なタイプの子どもです。

もしもあなたのお子さんがそのようなタイプかもしれないと思われるようならばぜひ今からでも遅くありません。上にあげた5つの対応を心掛けてあげてください。

子どもの重いチックで頭を悩ませる事を回避できるかもしれません。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

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