ご訪問いただきありがとうございます。 先日、公園にhidakaと遊びに行きました。hidakaは最近ブランコで […]
ご訪問いただきありがとうございます。
先日、公園にhidakaと遊びに行きました。hidakaは最近ブランコで数を数えるのが大好き。「ママー後ろ押して♡」と自分でこぐ気はないようですが、一緒に1から100くらいまで数えつきあっています。
そこに2歳半くらいの男の子が走って近づいてきました。ママも追いかけてきて一緒にブランコタイムです。
隣り合っていたのでお母さんとも少し会話を楽しみました。
「こんにちはー。」
「来年幼稚園くらいですか?」「楽しみですね。」「どこの幼稚園通うんですか?」「あー一緒ですね。」
なんて軽く会話していると、その子のママ。少し心配しているようでした。
男の子ママ「うちの子言葉が遅くて・・・ちゃんと通えますかね・・・」
私「心配に思いますよね。うちも遅かったからわかるなー。でも幼稚園通い始めてから言葉も増えたし、すごく成長しましたよ。」
そして男の子が何かぐずっております。言いたい事があるようです。
男の子ママ「どうしたの?」
男の子「どうしたの?」
男の子ママ「ブランコおしまい?」
男の子「おしまい?」
・・・“オウム返し”かぁ・・・と思い、苦い思い出がよみがえるのでした。
オウム返しが気になる!うちの子発達障害なのでしょうか?オウム返し(エコラリア)は言語を習得する過程なんです
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オウム返し(エコラリア)とは
「エコラリア」とも呼ばれ自閉症スペクトラム児によくみられるものです。その種類は大きく分けると2種類あります。
①即時エコラリア・・・その場で言われた事をそのまま繰り返す
「おなかすいた?」→「おなかすいた?」
「どっちがいい?」→「どっちがいい?」
「これとって」→「これとって」
②遅延エコラリア・・・聞いた言葉やフレーズを時間が経ってから何度も繰り返す
CMやアニメのセリフなど覚えてそのまましゃべるというのが一般的なようです。他にも電車のアナウンスや音楽といったものも何度も繰り返すようなら遅延エコラリアにあたります。
どうしてオウム返し(エコラリア)をするの?
①即時エコラリアの場合
投げかけられた言葉では何をしていいのかよくわからなかったり、質問内容の言葉の意味がよくわからないというのが理由のようです。相手が言っている事をすぐに繰り返し反応します。相手が言っている事を「今こういう風に言った?」というように確認しているという時もあります。
②遅延エコラリアの場合
自分が安心するためや楽しみのために耳に心地いいCMのフレーズを繰り返したり、大好きなアニメのセリフを覚え再現したりしているというのが理由のようです。遅延エコラリアをすることで落ち着きを取り戻したり、興奮するとする場合もあります。
オウム返し(エコラリア)にはどう対応してあげればいいの?
①即時エコラリアの場合
即時エコラリアは多くの場合はコミュニケーションをとろうという反応ではないかと私は思います。問いかけを無視することもできるんです。でもしない。何かを伝えたかったり、何て言っているのか知りたいのです。どう伝えればいいのかどう反応すればいいのかわからないのでそのまま言葉を繰り返すという反応をしているのです。コミュニケーションをとろうとしているかどうかはその子の表情をみればわかります。そのコミュニケーションをとろうとしている芽があるのならば、言葉を習得する準備はできているのです。丁寧に何て言ったらいいのかを教えてあげます。
例えば
お腹が空いた様子だった場合
「そろそろおなかすいたのかな?おなかすいた。」→「おなかすいた。」
「おーヨーグルトとプリン冷蔵庫にあったよ。どっちがいいかなー?」実物を目の前に持って行って聞く。→ヨーグルトが欲しそう「ヨーグルト」→「ヨーグルト」
質問を少し抑え目のトーンで長めにして、教えたい繰り返してほしい言葉はわかりやすく短く強調して言うようにすると定着しやすいです。
わかりイメージできる言葉、使える言葉が増え、意味がわかる言い回し、前後の流れで想像する力もついてくるとこの即時エコラリアはなくなっていきます。言葉を使えるようになれば必要なくなるのです。
②遅延エコラリアの場合
安心を求めている心境になっているのでしょう。単純に楽しんでいる可能性もあります。誰にも迷惑がかからないのであればそっとしておいてあげたいと思います。
hidakaの場合
言葉の遅れが目立ちオウム返し(エコラリア)がありますか?という3歳の頃の児童精神科を受診したときのアンケートでは「YES」と答えました。
本当に普通に会話ができるというのを想像できないくらいにオウム返し(エコラリア)は目立ちました。
定型の発達の子でも言語習得の過程でオウム返しする子もいます。1歳くらいの子に「いただきまーす」や「ばいばい」を教えるときの言葉の模倣に似ているかもしれません。でもhidakaの場合、少し異常に感じたのはその期間の長さです。2歳から3歳前半にかけて長く続いておりました。
問いかけや質問に反応のなかった1歳の頃に比べて、2歳でオウム返しをするようになったことは成長と感じたのを覚えております。反応したいという気持ちがあるんです。言葉を習得している過程であることに間違いはないんです。その言葉の習得に長く時間がかかってしまったんだと思います。言葉の習得に時間がかかったのは、その視覚優位というhidakaの特性に合わせた関わり方ではなかったことと、ハイパーレクシアという症状から言語の習得方法が定型の発達の子と違ったからなのではないかなと今は思っております。
そして遅延エラコリアは目立つものは今までありませんでした。TVを規制しているからでしょうか。似たようなものでは常に音楽が頭の中を流れているようで鼻歌を歌っております。文字を紙があれば紙に暇さえあればいつも書く、たまに空気にも書いたりするというのはあります。単純に楽しいというのもあるようですが、歌ったり書くことで気持ちを落ち着けているように見えることもあります。
まとめ
オウム返し(エコラリア)が目立ったhidaka。3歳からhidakaの特性に合わせた言葉掛けをし、オウム返しを利用して言葉を丁寧に教え、たくさんの特別な関わり方を意識して過ごしてきました。3歳半にオウム返し(エコラリア)は消え2語文で自分の意思を伝えられるようになり、本当にゆっくりゆっくり言葉での対話というのができるようになりました。
オウム返し・エコラリアという言葉を知ったのも3歳児健診で引っかかり、インターネットで夜通し発達障害、自閉症スペクトラムについて調べていた時のことです。
オウム返し(エコラリア)をしていますか?というアンケートにYESと○をつけたときは我が子は自閉症であるというのに○をつけた気分でした。
でも実際は違いました。
違うという例もあるんです。
言語習得に手間取っていた事は確かです。言葉の遅れが目立ち、社会性の発達も遅れていて3歳のときの集団行動は本当に家に帰ったら涙が出るほど他の子と同じ事が難しかったです。何度その育児に孤独を感じたかわかりません。今でもコミュニケーションは得意な方ではないことも確かなんです。
でも違ったんです。
楽しく幼稚園に通っています。友達とキャッキャ笑って遊んでいます。特定のお友達と強い絆を育てております。運動会・発表会落ち着いて参加しています。
どんどん成長していくんです。
一生懸命関われば変わっていくんです。
言葉の遅れがあり、オウム返し(エコラリア)が目立ち、認識が進んでいなくて幼く周りと同じようにすることが難しい。
そこからhidakaのように成長し発達していく道もあるんです。
そうではない道もあるでしょう。
でもいろいろな道があるということを知っていてもいいのではないかと思いました。
今一生懸命関わる事で「こうしてあげればよかったな。。。」という後悔はないのです。
お読みいただきありがとうございました。
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