言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳2カ月 生活

hidaka 3歳|2018/08/28 posted.
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新学期を迎えたhidaka。

私たちが当時予想していたよりもずっと、“しっかりしている”と感じる今日この頃です。

シングルフォーカスな一面もあり、過集中傾向が発動すると、時間を忘れ、やる事を忘れ、没頭する姿をよく目にしておりました。

(→シングルフォーカスを生かす!たった4つの方法で発達障害グレーゾーンの子を生き生きと活躍できる子に育てる!

「・・・きっと小学生になったら、失くし物、忘れ物、私に伝達されず伝わってこない情報、毎日のように担任の先生から連絡がくるかもしれない。。。」

「助けてもらえるだろうか?そうならない為に、何をしてあげればいいのだろう。どうすれば人に迷惑を掛けない子になるの?」

真剣に考えておりました。

3歳。言葉の遅れが目立ち、社会性の発達が1歳半だったhidaka。

7歳を迎えたhidakaは、私の心配はよそに、失くし物、忘れ物とは無縁で小学校生活を過ごしております。

前日の夜に、翌日の学習道具を揃え、朝にもう一度、ちゃんと揃っているのかを確認しているのです。

そして、「明日は○○を持っていくんだよ。」「今度、図工で○○するから、○○いるからね。」「今日は○○もらってくるから、名前書いてね。」

何とも、先生が「お家の人に伝えてね。」という情報も、しっかりと私の耳に入ってきます。

あんなに心配に心配を重ね、作り上げたhidakaの未来の小学生像とは、全く違う日々を送っております。

 

言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳2カ月 生活

hidakaの持つ特性を生かし、彼にとって“わかりやすいもの”、“安心するもの”というのを生活に取り入れておりました。

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▼文字にしてあげると安心

3歳のhidakaは、もうすでにひらがなを続けて読み、意味を理解できるようになっていました。

言葉が遅かったので、内容をどのくらい理解できているのかを知ることは難しかったですが、当時私たちが思っているよりもずっと多くの内容を文字から読み取り、理解できたのではないか?と、推測しております。

そして、言葉で伝えるよりも、文字にしてあげたほうが、情報を多くイメージできるのか、脳に留まる印象が大きいのか、理解が深く、安心するものであるようでした。

久しぶりに学生時代のお友達が帰省するということで、私が息抜きに数時間、街中にランチしに行くことになり、hidakaを私の母の家に預けた事があったのですが、その文字に強い特性を生かし、hidaka宛てに私からお手紙を書くことにしました。

もちろん言葉でも伝えましたが、そのママからの初めてのお手紙が大層嬉しかったらしく、何度も何度もお手紙を開き、「まっててね(はーと)♡」とにっこりして待っていたらしいです。

hidakaの3歳というのは、まるで1歳半の子のような幼い印象だったのですが、そういう特性に合わせた関わりをすると、驚くほど“育てやすい”という一面もありました。

▼図で説明したものがわかりやすい

hidakaは間違いなく視覚優位の特性を持っています。

(→視覚優位とは?言葉の遅れが目立つ子の認知の特性は視覚優位?視覚優位の子どもと上手に関わる7つの方法

生活のあらゆることを教える為に、多くのママが行っている「じゃぁ見ててね。こうするんだよ。よし!まねしてやってごらん?」という関わり、私も自分の母親や姉がしてくれていたように、当たり前のように、“見せて・まねさせて”生活のあれこれを教えようとしていました。

でも、そんな当たり前ともいえる育児の方法が、hidakaには難しかったのです。

「見ててね?」と言うと、見ていません。

「まねしてね?」・・・・まねしません。

口調が強くなります。

「見て!」・・・・見ました。

「まねしてごらん?・・・・・あ~違うよ。こうだよ。こうこう。」・・・・できた?わかった?

ママとしてみると、とりあえず教えられた感じがしたので、「子どもなんて、こんなものかしら?」と、比較する対象がいなかったので、「繰り返せばわかるかな?」くらいの気持ちでいました。

でも、hidakaの言葉の遅れや社会性の遅れが、発達障害を疑うまできている事を知った私は、hidakaに年相応の生活習慣を身につけさせる為に、何をすればよいのかを考えていました。

そこで見つけたのが、“視覚支援”というものです。

図や文字、絵で示し、視覚から情報を取り入れられるように支援するという療育方法です。

早速、大きな本屋さんに足を運び、生活習慣を図で説明された、幼児用の絵本を見つけました。

これが、本当に驚くほど、うちに遊びに来てくれる定型の発達の子は、誰ひとりとして興味を示しませんでしたが、hidakaにはとても興味深く、知りたかった事が全部のっているというくらい、分かりやすかったみたいで大ヒットでした。

“絵でわかる子どものせいかつずかん”

よくhidakaの身体がすっぽり入る、大きなおもちゃ箱に入り、hidakaは、この“せいかつずかん”を読みふけていました。

・・・・・ちょっと異様な光景でしたが、そこから学習し、ヨーグルトのふたを自分で開けてみたり、自分で丁寧に手洗いにチャレンジしたり、「いただきます!」と手をしっかり合わせ言ってみたり、着替えの練習をしたりと、生活習慣を身につける事にとても意欲的になりました。

本を開き、その横で試してみるという風に、何を練習するのかというのもhidakaが決め、hidakaが自分でやっていました。

でも、必ず上手くできると、私に目線を送り、「できるようになったね~」と私が言うと、嬉しそうににっこりと笑い、喜ぶのでした。

▼自分で調整

hidakaは、3歳の頃、“母親を頼る”ということが、苦手でした。

それは上に書いたように、手紙があれば、母がいなくても大丈夫というところにも表れていましたし、“せいかつずかん”であらゆる生活の事を学習するという姿勢にも表れていました。

この特性は臨床心理の先生曰く、自閉症スペクトラムの特性のようです。

マイペース・Going my wayという言葉が、この頃のhidakaにはぴったりだったのですが、すべての判断は“自分基準”であったのです。

なので、幼稚園のプレに参加するのか、お祭りに参加するのか、お友達と遊ぶのか、何をして過ごすのかというのを、自分で自分のセンサーを元に、調整しているようでした。

3歳のhidakaのセンサーは敏感で、ちょっとでも予測のできないことが起こりそうな雰囲気の時には、その場から逃げだしてみたり、様子を伺ってみたり、自分が予測できる事を繰り返すということで、安心を手に入れようというときもありました。

この時期は幼稚園のプレに通い始めたばかりで、私はできることならばあまり目立たず、周囲の子ども達となじんでいるhidakaを見たかったのですが、何をするかの決定権は私にはありませんでした。

hidakaは、ホールに集まる子ども達を横目に、ホールから脱走して、自分の興味関心が赴くままに階段を上り下りしてみたり、そうかと思ったらみんなの元に戻り、参加してみたりと、コントロールすることは難しかったです。

私は、臨床心理の先生のアドバイス通り、強制はせず、気持ちを強く持ち、私が理想としている道へチャンスがあれば促し、それでも心に響かない時は、hidakaの世界に付き合っておりました。

覚えております。

ステンドグラスに光が注がれる階段で、hidakaと何度も何度も階段を上り下りしていた時間を。

楽しそうなhidaka。

教室で工作に取り組む楽しそうな他の親子の声を聞きながら、寂しく笑い、hidakaの手を握っていた私。

幼稚園の先生は無理強いすることはなく、自由にしてくれたり、一緒に促してくれたり。

完全にほっとかれると孤独ですが、声を掛けてもらったり、どうしたらいいかを共に考えてくれました。

そんな理解ある幼稚園の先生の対応には、本当にとても救われていました。

周囲のお母さんたちからは、そんな私たち親子がどう見えていたかはわかりません。

社会性を必要な場面で教えない「甘やかしているママ」という姿にも見えたかもしれません。

hidakaのそんな行動に引っ張られ、一緒に自由にしてしまいそうになる子ども達もいました。

そんなときには、強くあるべき方向へ引っ張れず、周囲を巻き込んでいるような気がして、胸のあたりがキュッとなり、苦しかったです。

身を小さくし、「すみません。。。」と言う時もありました。

多くの幼稚園の先生は、私たちの事情を汲んでくれましたが、なかにはまとまりを乱す私たち親子をよく思っていないのでは?と感じる先生もいました。

そんな先生にも、「すみません。。。」という思いでした。

結局、その幼稚園に、hidakaを通わせる事はありませんでした。

“遊び”が中心の幼稚園だったのですが、“遊び”というのは、高度な社会性が必要なのです。

幼稚園のプレに参加するなかで、その頃のhidakaにはついていけないと感じたので、秋には入園担当の先生にお話しして、御礼を言い、退会しました。

そして、幼稚園全体の発達障害グレーゾーンの子への対応というのも、園長先生が「hidakaくんは我が園には合っていないと思う。」と、お話してくれたように、進んでいないと感じたからです。

→発達障害グレーゾーンの子の幼稚園選び 幼稚園選びは何を基準にしていますか?受け入れてくれるだけではなくよくみてほしいところ5つ)

 

まとめ

発達障害グレーゾーンの子・育てにくい子・発達に心配のある子を抱えている家庭にも、外からはよく見えませんが、難しい子育てと向き合っている“生活”があります。

その“生活”というものは、もしかすると定型の発達の子を抱える家庭からは想像し難い、ちょっと違う一面があるかもしれません。

経験したことのないものを、経験した事がない気持ちを、わかってあげることは難しいこともあります。

想像しているものとは違うという事もあります。

 

でも、どの家庭でも変わらないのは、一生懸命子どもと向き合っている家庭での、“子を思う親の気持ち”です。

 

一生懸命関わっていても、上手くいかない事もあります。

周囲と同じというのが、難しい子ども達もいるんです。

迷惑を掛けてしまう事もあるかもしれません。

目立ってしまう事もあるかもしれません。

何も考えていない、何もしてあげていない親に見える事もあるかもしれません。

見えないところで、遠慮して小さくなっているときもあるのです。

見えないところで、上手くいかない育児と闘っている人もいるのです。

 

少しでもいい。そんなママを応援してあげてください。

声を掛けることは難しくても、好奇な目で見ないであげて欲しいんです。

勝手な思い込みで、噂の種にしないであげてください。

“応援する”という形でいいと思うんです。

何をしてあげることができなかったとしても、応援してもらえるだけで、私たちは明日も我が子の為に、難しい育児だったとしても、思い通りにならない日々だったとしても、子どもと向き合い、頑張れるのです。

 

hidakaが通わなかった幼稚園。

プレに通う中で、お友達になったママ友達もいました。

社会性が育っていなかったhidakaと、hidakaの発達と闘っていた私、理想的なお友達ではなかったと思います。

でも、声を掛けてくれ、応援してくれたママ友達です。

途中で辞めてしまったので、仲を深める事はできませんでしたが、近所の公園で顔を合わせたり、スーパーなどで会った時には、近況を伝えあい、子ども達の成長を応援し合っておりました。

3年の月日を別々の幼稚園で過ごし、小学校で再会しました。

子どもたちはクラスメイトになり、もっと近くで応援できるようになりました。

ぐっと頼もしくなったhidakaの成長を喜んでくれたママ友達。

参観日などで顔を合わすと、嬉しいお友達です。

 

子どもたちは、お互いにちょっと覚えているのが親近感になり、仲良くお友達になっています。

大変だった日々で、そのような出会いもありました。

一生懸命過ごしていれば、わかってくれる人、応援してくれる人は必ずいるのです。

 

お読みいただきありがとうございます。

 

 

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