ご訪問いただきありがとうございます。 先日、ピアノ教室に行った時に、ピアノ教室でお知り合いになったhidaka […]
ご訪問いただきありがとうございます。
先日、ピアノ教室に行った時に、ピアノ教室でお知り合いになったhidakaのお友達が、おばあさまと一緒に来ていて、少し他愛もないお話しを、廊下でしておりました。その中でのお話です。
おばあさま「お宅は、お子さんはおひとりなの?」
私「はい。いやー可愛いんですけど・・・もう一度、頑張れなくて(笑)」
おばあさま「いやー。いいじゃない。ひとりでもいいのよ。ひだかくん。大人しくていいわよねー。」
何度かお会いしているので、hidakaのちょっと変わっている?雰囲気は感じてくれているようです。
その雰囲気を、ポジティブに感じてくれている“大人しくて”という表現、嬉しかったです。
おばあさま「あれでしょ?好きな事とかあるんでしょ?」
私「はい(苦笑)。いやーまっすぐになってしまうタイプで(苦笑)。」
おばあさま。にっこり笑って。「生かしてあげるといいわよ。」と、力強く言ってくれました。
これだけのやり取りだったのですが、何か、気持ちが温まりました。
おばあさまは、きっと4人の子を育てたと言っていたので、その長い子育て期間の中で、hidakaに似た雰囲気の子を知っていたのかもしれません。
一歩間違うと、器用ではないその性格が、どう転ぶかわからず、その目にいつ輝きがなくなってしまうのか、と不安を覚える事があります。
本当に支え続けてあげることができるのか、心を強く、社会の荒波にぶちあたっても、負けない子に育てる事ができるのか、いつだって100%の自信がある訳ではないのです。
でも、「この子は輝く事ができる。生き生きと育てていくことが、あなたにはできるんだよ。」と。
人生の先輩に、認めてもらい、エールを送ってもらったように、感じたのです。
・・・私の生涯を掛けて、がんばります!
シングルフォーカスを生かす!たった4つの方法で発達障害グレーゾーンの子を生き生きと活躍できる子に育てる!
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シングルフォーカスとは?
シングルフォーカスは、“モノトラック”とも呼ばれ、一度に一つのことしか目に入らず、多くの情報の中の一部分に反応してしまうため、同時にいろんなことをこなせないことを言います。
何か一つの刺激に反応すると、一つの事に集中してしまい、他の感覚に意識が行かなくなり、抜け落ちてしまうのです。
何と何が結びつくのかを、理解していなかったり、意外なところを結んで、理解していたりします。
シングルフォーカスによって陥る社会的不適応
あまりにも一つのことに深く集中し過ぎてしまい、他のことに移れなかったり、切り替えができずに“こだわり”になることもあります。
“こだわり”とは逆に、集中の度合いが大きいため、他の対象や刺激に、ぽんぽんと転導していってしまい(つながりなく転々と移っていく)一つの事の思考を完成まで持っていけないこともあります。
シングルフォーカスだと、視野が狭く、全体を見ることができないことから、物事を色々な角度から見て判断するという、整理統合に関する困難さも見られます。(時間の整理統合、空間の整理統合、物の整理統合、社会的な場面の整理統合、コミュニケーションなど)
発達障害グレーゾーンの子のシングルフォーカスを生かす4つの方法
1.シングルフォーカスをコントロールする
問題なのは、一つの事に集中できる能力ではないのです。その集中の切り替えの難しさと、一つの事に集中してはいけないとして、転々と関心を移してしまう、転導性の高い特性にしてしまうことなんです。
程度の差はあると思うのですが、日常生活への障害まで至っていない、発達障害グレーゾーンの子の場合は、周囲の理解により、コントロールする力をつけていくことも可能だと思います。
そのためには、頭がひとつの考えに占められている状態になっているときに、その考えが鎮まって、少し自由に考えられるようになるまでゆったり待ってあげることが大切です。
2.経験を積む
シングルフォーカスの子は、同時に色々な事に思いを巡らせ、考える事は苦手かもしれません。
ですが、一度、経験したり、他の考えの道を知ることができれば、順番に思いを巡らせる事はできます。外からの情報の取り方や、受け止め方を、その場面場面で丁寧に教えてあげてください。
シングルフォーカスであるという、根本は直りませんが、記憶は絶大です。
シングルフォーカスの特性を持っている子というのは、自分のわかっている知識を想像力を使って加工して、わからない知識を理解するのに、使っていくというのが苦手です。
その自分がわかっている知識を、増やしていくというのを、丁寧に幼少期から積み重ねていくことが大切なのです。
想像力は弱いのですが、障害まで至っていない発達障害グレーゾーンの子は、想像力がないわけではないのです。
3.目で見て手で操作して考えられるようにしてあげること
シングルフォーカスの特性は、自閉症スペクトラムの特性です。
自閉症スペクトラムの特性のひとつに、“視覚優位”があります。
聴覚に訴えて、熱心に伝えてもわからなかったことが、絵や図ひとつで、すんなり伝わるということが、よくあるのです。
言葉だけで、伝わっていないと感じた時には、目で見て、手で操作して、考えさせるということを、習慣にしてください。
とにかく、視野を広げる回路を作るのです。
幼いときから、この回路をたくさん作っておく事により、シングルフォーカスに陥った時にも、違う視点に考えを切り替えることが、できるようになってきます。
4.思いっきりシングルフォーカスでいい時間を大切にする
発達障害グレーゾーンの子の苦手を訓練し過ぎてはいけないのです。
視野を広げるという、支援は大切ですが、訓練は、シングルフォーカスの、深い集中力といういい部分を殺してしまいます。
家庭では、物事に深く集中したり、自分の視点で考えるという時間をもたせてあげてください。
シングルフォーカスを生かし、生き生きと輝かせたいのです。
その高い集中力を、評価し、認めてあげてください。
まとめ
シングルフォーカス。
どうして、「コントロールできるのではないか?」と思うのかと言うと、実は私がコントロールしているからなのです。
私は、今までの経験から考えると、一つの事に集中する力。高い方だと思います。
でも、一方で私のイメージは、なかなかおっちょこちょいなイメージです。
利用の仕方によっては、長所と言えるこのシングルフォーカス。
やっぱり、社会生活においては、一点に集中すると、他を見落とすことが多く、生きにくくするものなのです。
何もコントロールせず、思うがままに過ごすと、私は不注意が目立ちます。
なくしもの、忘れ物、物忘れ。
「あれー?どこいった?ないない(汗)」
「あ・・・忘れてしまった。(唖然)」
「そうだったけ?あぁ。。。忘れていた。(えー!?こんなこと忘れてしまうの?自分でショック。。。)」
何だか聞き覚えのある、言葉達です。
仕事に熱中していた頃は、お友達と飲みに行く約束をすっかり忘れていて、家に帰ってから、メールに気がつき、慌てて職場の近くまで戻ったこともあります。
職場の大切な鍵を、家に持って帰ってしまって、朝から上司から悲痛な電話で起こされ、慌てて会社に走ったこともあります。ひどく叱られました。。。
考え事をしていて、間違った路線のバスに乗ってしまい、しばらく走ってから気がついたり、普通なら落とさないでしょーというものを、ないないと探していたら、電話がなり、落としてしまっていたり。。。
何も自分をコントロールせず、最上級のリラックスをしていると、自分勝手と言えるのではないかというくらい、周囲の事が見えなくなるようです。最上級のリラックスをできるのは、夫の前だけです。なので、被害者は夫でしょうか。
でも、hidakaの母親になってからは、「なくさない。」「忘れない。」「落とさない。」と強く意識して、自分でスイッチを入れているんです。
周囲の人たちが何を考えているのかに注目し、意識をそこにフォーカスさせて、ママ友達付き合いをしております。
母親として、不注意でいることはできないのです。
子どもの命だって危険にさらすかもしれません。
hidakaが発達障害グレーゾーンなのではないかと意識してからは、尚更、気をつけております。
自分の不注意で「あの親子は変(へん)。」と、目立つ訳にはいかないのです。
シングルフォーカスゆえに、一度に多くの事に思いを巡らせる事はできないのかもしれません。
でも、ひとつずつ、深く注意を持っていき、色々な視点で物事をみることは、経験からできるのです。
シングルフォーカスの人は、物事を定義通りにとらえて、きっちりすることはできるのです。
その定義に固執し過ぎてしまうと、障害になってしまいますが、私は融通をきかせることができます。
シングルフォーカスの子どもを輝かせるということを考えると、その特性を理解し、どうすればコントロールできるようになるのかを、導いていってあげる必要があります。
それができるのは、一番傍にいるあなたしかできないのです。
子どもの「問題行動」だけに目が向いていませんか?
子どもの「学習能力」だけに目が向いていませんか?
子どもの凸凹の凹の部分だけを何とか引き上げようとしていませんか?
それでは、ワンパターンの指導・支援しかできません。
まずは自らの視点を、マルチフォーカスにすることから始めることが、発達障害グレーゾーンの子を生き生きと活躍させる為には、大切だと感じております。
お読みいただきありがとうございました。
子どものシングルフォーカスな傾向に、悩まれている方の参考になれば、幸いです。
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