言葉の遅れが目立ったり、発達に偏りがある子、少し周りの子と雰囲気が違うかな・・・と感じ始めて個性の範囲で集団生 […]
言葉の遅れが目立ったり、発達に偏りがある子、少し周りの子と雰囲気が違うかな・・・と感じ始めて個性の範囲で集団生活前に追いついていくのであれば心配はいりません。
でも、言葉の遅れや発達の偏りの差がどんどん広がりこのままだと集団に入った時どうなってしまうんだろう・・・そろそろどこかでどうしたらいいのか相談したいなぁと感じ始めた方は少し心配したほうがいいかもしれません。
子供のこと??
いえいえ。自分の事です。
わたしが息子ひだかの言葉の遅れを最初に相談したのは3歳児健診でした。そうです!あの最後のお部屋です。何か心配なことありませんか?を相談するお部屋ですよね。
でもそこで出会った心理士さんも言葉の先生(言語聴覚士)もハッキリしたことは言えないんです。
子供の状況に関してはしっかり見てくれます。
“専門の機関”で相談された方がいいかどうかを見てくれるんです。
ということは・・・もし我が子が・・・その“専門の機関”で診てもらった方がよいの結果になってしまったら・・・
「もしかして・・・!?障害かもしれない!」と思う日がくるかもしれません。
そんな人生最大の心理ショックが起こった時に自分はどうなってしまうのか!?知っていた方が気持ち的に楽なところがあるかもしれません。
安心してそのプロセスを踏むことができるかもしれません。またはパートナーがショックを受けた時に冷静に対応してあげることができるかもしれません。
ママにお休みはないんです。専門の機関で診てもらうまでに今は予約待ちなどの理由から長い月日がかかるとよく耳にします。
その間、自分で自分の気持ちに折り合いをつけて育児を続け、前向きな気持ちで“専門の機関”に相談をしに行きたいものです。
その4つのプロセスまとめました。
心がショックから立ち直っていくプロセス
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▼第1段階:心理的パニック状態
ショックな出来事があった直後、心は防衛本能が働きます。一瞬麻痺するんです。あまりに辛い現実を直視しなくてすむように。「そんなことはありえない」と否定したくなります。でも現実だということは徐々にわかってきます。次はパニック状態に陥ります。「どうしたらいいのかわからない」絶望や悲しみが襲いかかってきて、心臓がバクバク「怖れ」と「不安」で押しつぶされそうになります。
●そんなときには・・・
誰かと一緒にいてただただ話しを聞いてもらいましょう。あれこれ情報を集めようとネットに没頭したり、何とかしようと子供に働きかけたり、無理に自分を現実に引き合わせようと厳しくしたりすることなく、信頼している家族、話しを親身に聞いてくれるお友達、とにかく一人ではなく間違いなく自分を大切に思ってくれている人に傍にいてもらいましょう。
▼第2段階:怒りと罪悪感
次にくるのは怒りです。「なんでこんな目にあわなきゃいけないの!」「何がいけなかったんだろう!」子育ての中心はママです。「私がいけなかったのかもしれない・・・」と自分に対して罪悪感を感じ、攻撃することになるかもしれません。考えられるすべての原因を追及して、そのすべてに怒りを感じます。
わたしも普段は穏やかですが、この段階ではあらゆる原因を考えました。出産のときのこと・予防注射・TVの影響・遺伝・社会全体・食べ物・・・本気で考え原因はどこにあるのか、考えられるすべての原因に「あぁこんなことをしなければよかった。」と・・・その思いは恨み、辛み、憎しみに変化していきます。
でも幸い、愛して結婚した夫と血の繋がりのある家族へその怒りが向くことはありませんでした。そして普段から自己肯定感が強かったせいか自分のせいにすることもそれほど・・・それだけみんなの愛を感じていたのかもしれません。その部分を否定することはひだかの誕生自体を否定することと怒りながらも冷静だったのかもしれません。
●そんなときには・・・
怒ることを許してあげて下さい。怒りを感じることは当然なんです。怒りは本当の気持ちを隠すためのカモフラージュなんです。本当は悲しくてどうしようもなくて怖いんです。どうなってしまうかわからなくて、でもどうにかしたいんです!でも自分ではどうにもできないから原因にどうにかしてほしいんです。大切な家族や誰かに当たり散らすのは賛成できませんが、その怒りをただただ自分自身で感じていって「怒って当然だ!!」と思ってあげましょう。
「でもそんなこと言っても始まらないでしょう」として怒りを抑圧してしまうと次のステップで深みにはまってしまうかもしれません。注意や忠告することなく「うんうん。怒って当然だね。」「そんなに自分を責めなくていいよ」と心に寄り添ってあげましょう。
▼第3段階:ファンタジーと抑うつ
ショックな現実を受け入れることは、そこで感じている素直な自分の気持ちと向き合い始めるということなんです。痛みや悲しみ、寂しさ、ショック、罪悪感、無力感、絶望の気持ちがダイレクトに入ってきます。そんな中ならば食欲もなくなりますよね。
「朝起きたら何も問題なくしゃべれるようになっていないかな。」という現実逃避な考えが浮かんだり、「もう大丈夫!なんて周りに言ってしまったけれど、何もやる気が起きないなぁ」や「今日はどうしよう・・・児童館も公園も行きたくない。家に籠ろう。」という無気力感。「もうだめだ。頑張れない。」という絶望。
そんななか子供と遊ぶのはなかなか大変ですよね。
●そんなときには・・・
実はこの段階が一番心のケアが必要なんです。個人差もあるところですが、無理は禁物。「なかなか前向きになれない・・・」「よし!仕方ない向き合うぞ!と思ったはずなのに・・・だめだ。」いいんです。心が感じるままにいることが大切なんです。
わたしはこの段階ではよくひだかの将来の事を想っていた気がします。子供の将来を考えることって親にとってとても楽しいものであると思うんです。それがすべて壊れてしまったことに対する絶望と寂しさでなかなかやる気になれませんでした。ご飯は味がしません。空の明るさも色も感じません。まわりの世界が今までとは違うものになって、まるで自分達だけ切り離されてみるものすべて関われない感じがして寂しいものでした。
このとき、あるママ友達が訪ねてきてくれたんです。「大丈夫?話し聞こうか?」とかではなく「近くに来たから寄っていい?」と少し強引に。ママ友達という関係でなかなか一歩踏み込んできてくれる友達って作るのは難しいと思うんです。その友達はケーキを焼いてきてくれていて、ただただ話しを聞いてくれました。励ますこともなく、ママとして元気にならないとと言われることもなく、「そうかそうか」と「辛いねぇ」と。
親にはもう大丈夫!頑張る!と言ってしまった手前と我が子の窮地に叱咤激励しないでただただ話しを聞くというのは難しいと思うんです。困難にあったときほど「あなたなら大丈夫!がんばれ!」と信じてあげることが親だと思うんです。でもこのころの私にはちょっときつかった。旦那様は仕事があるのにあまりの無力感を話して心配させることもできなかった。そんなわたしにはこのママ友達の気遣いに心救われました。
そうして気持ちは少しずつ落ち着いてきて、前向きになりたくなってくるんです。いつまでもこんなことしててもだめよねーと自分で思い始めてくるんです。
旦那様も「わたしとひだかがいない人生は考えられない。」と言ってくれました。その人生幸せなものにしたいよねーと思い始めました。心は強いのです!必要なプロセスを踏めば何度でも蘇れるんですね。
▼第4段階:再誕生と感謝
ようやくきました。この段階。長かったでしょうか?頑張りました!
パニックになったり、原因を追及して怒りを感じたり、もう二度と笑うことはないんじゃないか?というくらい無気力を感じた日々を丁寧に過ごし、自分の気持ちの変化を受け入れていくとある日スクッと立ち上がるんです。新しい自分に生まれ変わる段階です。今までとは考え方が一変して別人のような感覚ですね。
「いつまでもくよくよしていてもしょうがない。やってみようと思う!」
前向きで力強い気持ちが心の中から湧きあがってきて、周りの景色に色があるんです!空は青く感じ、美味しいものを美味しいと感じます。
心は強い!わたしは「母は強いなぁ」とはじめて感じていました。
そしてこの経験から
「ひだかの幸せはわたしたちが決めるものではない。思い描いていたものとは違ってもいいじゃない!ひだかが苦しんでいるわけではないことに感謝しなくては。」
「みんな応援してくれている。変わらず友達でいてくれるんだなぁ。こんな深いお友達が出来ていたんだ。温かいな。」
と色々なことに新しく気がついたり、感謝できたりできるようになりました。
▼まとめ
人生生きていれば大きなショックを受けることあるかもしれません。でも「止まない雨はない」なんです!
そのときはそうは思えませんが、こうして自分は前向きになっていくことを知っていると、安心して落ち込んだり、後悔したり、無気力感に身をゆだねることができるのではないでしょうか?
個人差があったり、専門のカウンセリングが必要な方もいると思いますが、もしも大きなショックがあったときでも、そのショックを乗り越えて、笑顔でいっぱいの人生に戻ってくる事ができることを知っておいてもらえればと思っております。
長くお読みいただきありがとうございました。
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