暖かくなってくるこの陽気、1年前を思い出し懐かしく思ったりしています。 hidaka4歳4月は幼稚園のはじまり […]
暖かくなってくるこの陽気、1年前を思い出し懐かしく思ったりしています。
hidaka4歳4月は幼稚園のはじまりでした。
今日は言葉の遅れがあり、3歳のときに言語・社会性が1歳半だったhidakaの幼稚園生活のはじまりについて書こうと思います。
発達障害グレーゾーンで臨んだ入園式 言葉の遅れ hidaka発達記録
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発達障害の疑いがあったhidaka~入園式を目前に控えた私たち~
言葉の遅れが目立ち、発達に偏りのある子を入園させる親は、入園式が最初の試練になるのではないでしょうか?
3歳から療育に通い、1年間この為に頑張ってきたようなものだったので、始まりにすぎない入園式に、私は何か深い思い入れのようなものがあったのを覚えています。
どこかで、この日を難なくこなせられれば、“3年間まっすぐ進める”と、約束されるかのように思っていたのでしょうか。
今思うと・・・少し息苦しい想いでいっぱいだったのかもしれません。
入園式の前の週は、hidaka本人よりも私がどきどき・・・心配で落ち着かなく、何かできることはないかと、視覚優位なhidakaの特性を思い、絵を描いてhidakaに入園式の流れを簡単に説明したり、新しい事が苦手なhidakaに「大丈夫だよ!」と声を掛け、安心するように促してみたり・・・
今思うと・・・みているこっちが緊張するからやめてー!!だった気がします。。。
そんな週の終り、夜寝ようとしていたとき・・・
自分の思いを、あまり伝えてこないhidakaが突然、何の前振りもなく、「ママ、だいじょうぶだよ。」と、私に言ったのです!!?聞き間違いかと思い「え?」と聞くともういちど、目をつぶりながら「だいじょうぶだよ。」と言いました。
わたしは「そうなの?」とあまりに驚きその後は言葉が続きませんでした。
「ママ、だいじょうぶだよ。」4歳の子どもならばなにもそんなに驚くことではないと思うのですが、私を安心させようと言った言葉ははじめてだったです。
すーと心が軽くなり、「あー。私はずっとこの一言を待っていたのか。」と涙が流れました。
その週、療育に行き心理の先生にお話しすると、とても驚き喜んでくれました。
そして・・・
「入園式はほんの数時間の事。これから始まっていく幼稚園生活を考えるとちょっとのことですよ。はじめてのことだからその分大変だし、大きな意味も感じますが“それだけのことよね~”って思って、泣くなら泣く!もじもじいじいじするならする!でいいじゃない♡」と言ってもらえました。
どうしても発達が遅れているhidakaにとって入園式でどうふるまえるかに大きな意味をもってしまっていた私。この“それだけのことよね~”というのが心の魔法のようになって親としてふるまえる自信になりました。
発達が遅れている子を育てているお母さんならわかると思うのですが、まわりと同じようにふるまえない我が子に“わたしは気にしていない”“この子はこの子”とりっぱな母をふるまっている自分もいるんですが、“甘やかして育てているからそんな風になってしまっているのでは?”という見えない声にさらされ弱い子どものような自分もまた心の中にはいます。時にはおまじないのように“それだけのことよね~”や“だいじょうぶだいじょうぶ”と弱い子どもの心を抑えるようなものが必要になることもあります。
おかげさまで“それだけのことよね~”と“ママだいじょうぶだよ”を手に入れた私はそれから1週間、特にプレッシャーをhidakaにかけることもなく、大らかに入園式に臨めました。
ひとり息子のはじめての社会デビューです。「楽しまなくちゃね♡」と夫婦で話せるところまで気持ちを回復させました。
さぁさぁいよいよ入園式。
教室に入り、ずっと手をつないでいました。
「お父様、お母様ホールの方に移動してください。」という先生の呼びかけで、子どもたちを教室に残し、皆さんホールに移動していました。中には泣きだす子もいましたが、年少さんはこんなものなのかなーという程度でした。
さてhidakaはというと離れられず、無理させることなくホールに一緒に行くことにしました。
でもホールに行った後「きょうしつ いく」と言うではありませんか!
ビックリしてすぐ教室につれていきました。
みんな列になり行進の準備をしています。
そうするとhidakaもその列に入って行きました。
私は大興奮でしたが、冷静を装い、「ママじゃあホール行くね。」と声を掛け、ホールに行きました。
hidakaの顔はなんだかとても頼もしくみえました。
あまり言葉で自分の気持ちを伝えてくる事がないhidaka。人一倍自分の中でいろいろなことを感じ考えそれでいっぱいいっぱいになってしまい逃走することもありますが、成長とともに自分が望まれていることをすることに誇りを感じられるようになっていっているのかなと思ったりしました。
それからはみんなと同じようににこにこ行進し、その後私を目できょろきょろ探していたので、傍に行き一緒に入園式に参加しました。
入園式では私が恐れていたことは何も起こりませんでした。
1年前プレ幼稚園の入会式でみんなが集まるホールから抜け出し、廊下の金魚をずーっとみたり、他の教室をのぞきに行ったりと、とてもじゃないけれど、式に参加する姿は想像できませんでした。
1年でこんなにも頼もしく成長するんですね。
hidakaはほんの1例にすぎないのですが、こんな例もあります。
どうか言葉の遅れが目立ち、社会性の発達が遅れている子を育てているお母さん。
あきらめずに成長を促してください。温かく導いてあげてください。
うまくいかなくてもいいんです。“それだけのことよね~”です。
でもそんな育てにくい子を大切に育てているとたまにごほうびがあります。
それが私達の人生の宝物になっていくのかなーと思えれるようになってきました。
お読みいただきありがとうございます。
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