発達障害の傾向を抱える子を持つ家族がするべき5つの防災対策

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2018年9月6日未明、北海道の中心部で、大きな地震がありました。

北海道胆振東部地震で被災された皆さま、謹んでお見舞い申し上げます。

 

私たちの住んでいる地域も、大規模な停電があり、学校はお休み、忙しなく歩く人達、1~2時間待ちはくだらないスーパーの異常な行列、信号はまるで映画で目にしたことがある廃墟の町のように機能しておりませんでした。

絶対的なルールを失った道路で慎重に走る車、信号の色が消えた横断歩道を命がけで渡る人達、あちこちから次から次へと途切れることなく聞こえてくる救急車のサイレン。

いつ復旧するともわからない停電に、断水があるかもしれないという情報、もっと大きな地震がくるかもしれない、物流や物資も滞り大変な状況になるよ!電池に飲料水に食料確保!という噂も出回り、近所の人達もお友達家族も忙しなく、目を見開き、落ち着かない様子で忙しなく動いておりました。

小さな地震、短時間の停電、天災というものから無縁だった私は、初めはすぐにこんな状況は終わるだろうと高をくくり、いつも通り+αで過ごしていたのですが・・・・充電切れ間近のスマホがブルブル・・・・またブルブルと頻回に鳴っています。

道外のお友達が何人か、心配して情報を流してくれていました。

充電が心配で、情報収集として通信機器を使えていなかったので、そのまとめられた情報は嬉しく、チラチラと見ていました。

でも、しばらくすると・・・・そんな心配している友人からの心配情報というもので頭はいっぱいになり、そわそわそわそわ。

とても心配になり、不安でいっぱいの気持ちに支配されていきました。。。。

できることは今のうちにやっておかないとな。と、仕事に行ってしまった夫のいない家で、これから迎える夜をどうしようか、家庭を少しでも快適に、hidakaが不安に思わないように、気を揉んだり動いたりしておりました。

すぐに終わると思っていた停電も続き、先が見えない状況に、胃がキリキリ・・・・・

小さな明かりで迎えた夜も眠りが浅く、夜中に何度も目が覚め、異常の気配がないかを敏感に察知しようと神経がぴりぴりするのでした。

ホッと息をつくこともできず、落ち着かない時間。

長かったです。

hidakaはというと・・・・

地震があった日の朝、起きてきたhidakaに、あまり不安を煽らないように

私「今日、大きな地震があったんだよ。電気がつかなくなっちゃったから、学校お休みだって。」と伝えました。

hidaka「そうなんだ!ふ~ん。」

と、急に舞い降りてきた休日に、少し嬉しそうにしておりました。

断水情報が出回っていたので、お風呂に水を溜めたり、あらゆる水が入るものに水を溜め続けている普段とは違う私に、不思議そうな表情でこちらを見ておりましたが、大きく動揺することなく、充電が残っていたタブレットで勉強したり、本を読んだり、同じように時間を持て余している近所のお友達と、少し外で遊んだりと、のんびりと過ごしておりました。

そんな天災とは無縁だった我が家の防災対策は・・・・・

やっぱり非常に乏しいもので、ガスや水が止まらなかったので、大きく困る事はありませんでしたが、日持ちする食料は少なく、3日分ほどの冷蔵庫の食料と、何となく冷凍されていた大量の保冷剤・・・という感じでしょうか。。。

冷凍食品が苦手な我が家は、冷凍庫はもりもり派ではなく、お肉が1日分冷凍されているくらいでした。

まずは冷蔵の確保をしたかったので、大量の保冷剤をクーラーボックスに入れ、何とか4日分程の食材をキープ。

でも、いったいいつまで日常に戻れないのか・・・・と、最悪1週間は電力が復帰しないとの情報もあり、備えが薄いだけに気を揉みました。

昨今、日本列島に多発する自然災害。

何となく今までの経験から、私たちの住んでいる地域は大丈夫かな~心配だけど・・・・何をどうしたらいいかわからないし、日常生活も大切だし。。。と、ぼんやりした不安とともに先延ばしにしていた防災。

この機会にしっかりと考え直すことにしました。

今回の災害では、私たちの地域は地震の被害もなく、1日程度の停電で済みましたが、もしも大きな災害に遭遇するような事があったら、私には発達障害の傾向があり、日常と違う事に大きなストレスがかかるhidakaがいるのです。

非常な事態に、「大丈夫だよ。備えはしっかりしているからね。」と過敏な子どもを安心させてあげるには、どのような備えをしてあげたらいいのでしょうか?

防災意識を高める事で、我が子に伝えていきたい事もあります。

 

発達障害の傾向を抱える子を持つ家族がするべき5つの防災対策

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発達障害グレーゾーンの子を持つ家庭は防災意識を高める必要がある!?

発達障害の傾向がある人は、見通しが立たない状況や、いつもと違うという事が苦手で、不安やストレスが強まりやすいです。

発達障害の傾向が障害まで至っていない“発達障害グレーゾーンの子”も、非常な事態で、その不安やストレスが周囲の子供たちよりも強くなる事は大いに考えられる事です。

そのような災害に見舞われた時に、ある程度の備えをしっかりしておくことで、ケアをする私たち親にも心の余裕が生まれ、少しでも不安やストレスを軽くしてあげられるように、働きかける事ができるかもしれません。

どんな備えをしておけば安心!?5つの防災対策

1.オーダーメイドの防災プランを立てて見通しを立てておく

不測の事態というのを、一度経験すると、いかに今まで災害について、安易に考えていたかを思い知らされます。

今回のように、停電だけで済めば、命や身の危険、強いストレスを感じる事はありませんでしたが、様々な情報に踊らされ、恐怖や心配・未知な事への混乱というのは、大きかったように感じます。

それは、こういうときは“こうする”という防災プランが全く白紙で、“どうしよう・・・・”と小さな事でも判断しなければいけなかったからかもしれません。

今回の地震や停電の騒ぎは、真夜中の事で、家族がみんな一緒に居たので“どうしよう・・・・”を一人で考える事はありませんでしたが、もしも離れ離れな状況で、災害に遭遇したら・・・・考えただけで恐ろしいです。

○○家の防災プランというのを、ぜひオリジナルで作っておく必要があるのです。

適応力が弱い“発達障害グレーゾーンの子”というのは、災害時不安定になるリスクが高く、判断が鈍くなる可能性があります。

前もって防災プランを計画しておくことによって、命を守り、ケガを減らし、恐怖や心配というものをできるだけ小さくすることができます。

私たちの未知の混乱や不要な混乱をできるだけ小さくすることで、敏感な面がある“発達障害グレーゾーンの子”が安心する、日常を取り戻す時間を最短にすることができるかもしれません。

オーダーメイドの防災プラン、“こういうときはこうする”というのを一つずつ、家族で話し合い、住んでいる地域・環境・境遇に合わせて決めていきましょう。

特に、家族が離れているときに“どうする”というプランが重要です。子供たちには、学校の帰り道、公園にいる時、習い事に行っているときに災害に遭遇した時に“どうする”という計画を、丁寧にしてあげる必要があります。

2.近所の人達との繋がりを大切に

今回の停電の間も、近所に住む仲良くしている家族に、随分と助けられました。

地震があった日の朝は、お互いの無事を確認し合い、困っていることはないか、子供たちが持て余していたら一緒に時間を過ごそうと、協力し合っていました。

スーパーの情報を交換し合ったり、余った食材を分けあったり、電力が先に回復すれば、お風呂や炊飯、充電しに来てもいいよ!と声を掛けてもらったり。

家族や親せきが近くに居れば、心強いかもしれませんが、近所の人達との繋がりというのも、災害中はとても大切になってきます。

このように繋がりを大切にしていれば、もし避難所で同じ時を過ごす事になったとしても、お互いを気遣い、励まし合い、敏感な面を持つ子供たちに優しく出来る環境を整えていく事ができるかもしれません。

3.衣・食・住の確保が大人の余裕を作る

“発達障害グレーゾーンの子”も、発達障害の特性を持ち、見通しの立たない事・普段とは違う生活・大勢の人達がいる環境で生活する事で受けるストレスというのは、とても大きいものになることが考えられます。

1日~2日くらいのようなものであれば、日常とは違う生活というのも耐えられるかもしれませんが、長期的なものになると、その負担は大きいものになります。

できれば、避難所での生活というのは最悪の状況での選択で、できるだけ危険がないのであれば、住み慣れた家で過ごす事ができる環境というのが大切になります。

食料が確保できている状況、暖房環境を整える必要性を考えましょう。

ガスボンベで使える暖房や、電気がなくても使用できる灯油ストーブの売れ行きが伸びているようです。

快適に過ごせるように、身につけるものの心配もしておく必要があります。

家族人数分のスノーウェアのようなものがあれば、小さな暖房でも快適に住み慣れた家で過ごせられるかもしれません。

避難所生活をすることになり、その期間が長くなると、下着などの洗濯が大変になるというのも聞いたことがあります。

そのようなときには、タオルと安全ピンで下着を作れるらしく、そうすれば人が大勢いるところでも、洗濯することが可能で、清潔に過ごす事ができるかもしれません。

我が家のタオルは、バスタオル以外は乾きやすいようにハンドタオルを使用していたのですが・・・・薄手のフェイスタオルというのも、何枚か準備しておこうと考えております。

4.地域のハザードマップを見る

この地域に住み、もう何年にもなりますが、今回このようなことがあり、初めて“ハザードマップ”というのを見てみました。

そうすると・・・・考えもしなかった災害の可能性を目の当たりにすることになりました。。。。

何とも知らないというのは怖いものです。

もし、これから新居や転居を考えている方は、必ずこのハザードマップは目にするべきだと思います。

避けられる災害があるならば、やっぱりできるだけ被害を小さくすることが、どの家庭でも大切になってきます。

心配し過ぎると、どこで暮らす事も怖くなってしまうかもしれませんが、川の近くや海の近く、山のすぐ麓というのも恐ろしいです。

今回の北海道胆振東部地震で被害が大きかった地域で起きた、液状化現象というのも、日常を取り戻す事ができなくなってしまいます。

もう定住しているのであれば、住んでいる場所では、どのような被害がある可能性があるのか、どんな危険が考えられるのか、そういう場合にはどうしていくのか、修繕費を積み立てたり、保険の事を考えていく必要もあるでしょう。

日常を一日でも早く取り戻すのです。

その為には、住む地域の事、住んでいる地域の事、災害への対策、お金の事、保険の事、よく知らなくてはなりません。

そうすることで、私たち大人が感じる不安をできるだけ小さくすることができます。

それが、私たちの心に余裕を生み、非常な事態でも子供に不安な様子を見せなくても済むかも知れません。

普段通りに明るく、丁寧にケアしてくれる大人に、子供たちは安心して甘える事ができるかもしれません。

まとめ

子供をケアする大人に、余裕がある事が何よりも大切と感じた今回の私たちの被災経験。

大人に余裕があれば、今回の大停電を「楽しかった!」と無邪気に話す子供たちもいたようです。

「楽しかった!」なんて、大変な被害を受けた人たちもいるのに、非常識で「そんなこと言うもんじゃないよ!」と諌めたくなりますが、必要以上に恐怖感を植え付ける必要もないのです。

未来がある子供たちに、災害の影にいつも怯えさせる必要はないのです。

“生きる”“生き残る”術を、“防災意識”を正しく高め、日常を1日でも早く取り戻す方法を、常に考え、非常事態にもたくましく、身を守る判断をとれるように、できれば大きな被害に巻き込まれる事がないように、伝えていくべき事があるのかもしれません。

未来がある子ども達を、私たちは“育てている”んです。

これからの時代を生きる子供たちに、伝えていきたい事があるのです。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

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