言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳11カ月~話し言葉の誕生~

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先日、幼稚園のイベントがあり、hidakaの様子を感じに幼稚園に出向くことができました。

クラスをのぞいてみると、ちょうど自由時間だったようで、男の子数人と闘いごっこを興じている様子。

年中から仲の良い男の子たちとじゃれ合うhidaka。

表情も明るく、生き生きと、仲間の輪の中にしっかりと自分の居場所を持っている様子でした。

 

お友達と話している姿もあり、どんなことを話しているのか?と、耳を澄ませて聞いてみると・・・

hidaka「ひだか、○○(キューレンジャーのおもちゃ)持ってるよ!」

お友達「○○は、○○(おもちゃ)持ってる!」

というような、自慢話(笑)のようなものや、

お友達「今日、こうえん行くの?」

hidaka「今日いくよー!」(hidakaは私の予定を気にすることはありません・・・(苦笑)。)

お友達「じゃあ一緒にあそぼう。」

hidaka「いいよ。」

hidaka「○条○丁目の○○こうえんで、自転車するかー?」(住所や○時○分という、数字の情報を盛り込んだりします・・・(苦笑)。)

お友達「いいねぇ。」

というような、結構、具体的な約束をしてきたり。

女の子同士のような、高度な会話を繰り広げている訳ではありませんが、男同士は要件のみや、「ぼく、○○なんだ!」という自分中心の話しで、まだ通用するようでした。

もちろん。男の子の中にも、社会性の発達が早く、精神的にも同年齢の子たちよりも成熟している、リーダータイプの男の子もいます。

そんなタイプの男の子とは・・・・、

やっぱり気持ちを合わせることは難しいですが。

 

いいのです。

みんなと仲良くする必要はないのです。

 

hidakaは、自分で気の合うお友達を選び、その仲間の世界で“ありのままの自分”を認めてもらい、伸び伸びと過ごしております。

 

言葉の遅れ hidaka発達記録 3歳11カ月~話し言葉の誕生~

 

hidakaの言葉の習得は、日本人が英語を習得するかのように、単語を覚え、動詞を使い始め、形容詞、接続詞と文の型を覚え始め、例文を日常で練習するという方法でした。

その言葉の習得方法というのは、定型の発達の子の言葉の使い方と比べると・・・・

何だか・・・・

とっても・・・・

 

不自然なんです!!

あぁ。しゅん。。。

 

使える言葉ができ、発し始め、自分のものになるまで、しばらく時間が掛かったことを記憶しております。

「ほんとうに流暢に日本語を使える日はくるのだろうか・・・。」と、日本人の我が子に日本語しかしゃべれない私たちが、日本語を教えているのに、そんなことを考え、不安に思うのでした。

そして、「何が他の子と違うの??」と、考えていると、ある事に気がつきました。

 

それは、

“話し言葉”がないことにありました。

 

hidakaには、“話し言葉”から覚え、使ってみるという形が、全くなかったのです。

 

3歳10カ月で、言葉の爆発期を迎えたhidaka。

(→3歳10カ月!つ・・・ついに言葉の爆発期がきた!?hidaka発達記録~待ちに待ちくたびれた言葉の爆発期~

3歳11カ月についに!!話し言葉の習得がやってきました。

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▼「○○しょー」方言の使用

「ここにあるしょー」「こっちいくっしょー」「だっこっしょー」と、北海道弁らしいのですが、「○○しょー」というのが流行りました。

私が使っていたのでしょうか?

方言だとは知らなかったのですが、今調べていて、方言と知りました。

方言を使うというのも、長年北海道で暮らす私たちの子どもなので、耳には入っていたと思うのですが、今まで使ったことがありませんでした。

「○○しょー」というのを使うようになり、夫と「ひだか、何だかナチュラルじゃない?」「ネイティブになったね(笑)。」と、笑い合いました。

▼心の声

「あれ?○○だった・・・!」「まちがったー!(がーん)」「んん。わかんない。。。」「そうなんだ~。」

というように、心の中の声というのも、発せられることは今まで全くありませんでした。

表情を見ていれば、心の声は聞こえてくる感じでしたが、3歳11カ月になり、心の声を言葉として発するようになりました。

ぐっと、自然な感じになってきました。

hidaka、ナチュラルです。

▼昨日・今日・明日

hidakaにとって、昨日・今日・明日という概念は、目に見えなく、区切ることが難しいようでした。

ですが、数字大好きなhidakaは、この頃カレンダーの存在に気がつき、大好きに。

hidaka専用の、卓上カレンダーを渡すと、嬉しそうに書き込んだり、パラパラと見ては月の順番に並べたりしておりました。

毎日、小さな黒板に、日付と今日やることを書き、hidakaに伝え、意識して「昨日は○○したね。今日は○○だよ。明日は○○しようね。」というように、話していると・・・・

hidakaの中で、昨日・今日・明日というのは、日付として、目に見えるものになったようで、あっという間に日付の概念を理解しました。

理解すると、

「昨日は○○ちゃんとあそんだねー。○○ちゃん、たのしそうだったねー。」

「今日は○○するねー。」「ひだか、・かして・したー。」「ひだか・どうぞ・した!」「ひだか、ないた~」

「明日、あえる?」

というように、会話のなかで、昨日・今日・明日のことを話すようになってきました。

▼絵本の読み方が変わる

ハイパーレクシアなhidaka。

(→ハイパーレクシア!熱心に教えたわけではないのにいつのまにか読めるようになっていた文字や数字 それは症状なのでしょうか?

文字の習得は早く、6歳の今では日常生活に出てくる漢字を、教えたわけではないのに、実年齢以上に読むことができ、ビックリさせられることが多々あります。

そんなhidakaの3歳の絵本の読み方というのは、私が読み聞かせをすることは嫌がり、自分が口に出して読むという姿が、この頃は目立っていました。

それが、3歳11カ月を迎え、絵本を自分で口に出し、読むことが減り、「よんでー。」と、読ませてくれるように。

・・・・?

でも、なぜそうなったのか、「どうしたんだろう?」と思い、「読んで?」と促してみると、恥ずかしそうにするのでした。

はて?どうしたhidaka?

臨床心理の先生に、その「どうしてなんだろう?」を聞いてみると、

「もしかすると、お話の世界に入り込みたくなったのかもしれませんね。」と、お話してくれました。

「音読みをすると、言葉と音で気をとられてしまう事が多い気がしますよね。文字も追わなくてはいけないし、物語の世界に浸ることは、難しいと思うのです。読んでもらう事によって、お話の世界に入り込むことができ、想像しながら物語に浸っているのかもしれません。」

なるほど~。想像力がついてきたのでしょうか?

それとも、苦手な想像をしながら読む、という作業は難しいということでしょうか?

どちらにせよ、とても納得しました。

私がやってあげられることは、hidakaが思う存分、物語を想像し、浸れるように、読んであげること。

少し想像力を湧かせられるように、声掛けや補足、効果音を入れながら、読んであげるのでした。

▼熱が出ても言葉が出る

今までは、熱が出ると、本当に心配になるほど、一言も発しなくなっていたhidaka。

問いかけに“うなづく”/“首をふる”というYES/NOの反応しかなくなるのです。

それだけ、hidakaにとって、言葉を使うというのは、労力がいることなんだと感じておりました。

でも、3歳11カ月のhidakaは、熱が出ても言葉が出ました。

それだけ言葉を話すということが、定着してきたんだと思います。

「○○たべたい。」という簡単なものでしたが、これだけでも、要求を叶えてあげることができるので、過ごしやすく感じるのでした。

▼鼻歌~♪

hidakaの言葉の遅れを気にしてから、我が家ではTVを消し、音楽を聴く習慣になっておりました。

童謡を掛けたり、一緒に歌ってみたり、楽しい曲の時には一緒に踊ったり、音楽で気持ちをあげたりすることでも使っておりました。

そんな音楽と共にあった日常のせいなのか、hidakaは、よく鼻歌を歌います。

hidakaの発達の記録をつけたノートには、3歳11カ月、「よく鼻歌を歌っている~♪」と、ありました。

「この頃からだったのかー。」と、今ふと、心が温かい気持ちになりました。

6歳を迎えた今でも、hidakaは、自由でワクワクしているとき、いつも鼻歌を歌っております。

その様子は、少し独特な空気感がありますが、楽しそうに鼻歌を歌うhidakaに、大人は「ひだかくん、ご機嫌だね~。」と、何だか周囲を温かい、柔らかい空気に変え、お友達は楽しそうなhidakaに、何だか興味惹かれ、その後をついていくのでした。

鼻歌を歌うhidaka~♪。

これは、彼の魅力のひとつになっております。

▼返事

「うん。」という返事。

ママと子どもが一緒に過ごすうえで、子どもがママの問いかけに「うん。」という応答をはじめるとき、一方通行ではない受け止めてくれる返事があるということは、とてもママが過ごしやすく感じる瞬間なのではないでしょうか?

そのひとりの意思がある人としての反応に、成長を感じる瞬間でもあると思います。

赤ちゃんの頃は、まだ「うん。」という返事が出来なく、ママは赤ちゃんの表情や泣き声で、何を思っているのか予測して、手探りで一緒に過ごしております。

それが、いつからなのか、「うん。」という返事を子どもが使い始める。

最初は大人のマネをしたがって、よくわかっていなくても「うん。」と、頷いてみせるというところから始まるものだと思います。

それが、徐々にママの言っている事を理解して、「うん。」という返事を使う。

コミュニケーションの始まりですね。

そのコミュニケーションが苦手なhidaka。

「うん。」という、何の難しさもない首を縦にふり、「うん。」という言葉を発する事。

・・・・難しかったです。

3歳11カ月を迎え、この「うん。」というコミュニケーションツールを、多用することができるようになってきました。

精度は・・・・1歳半の赤ちゃん並みだったのかもしれませんが、私の言葉を「うん。」と受け止めてくれることで、どんなに過ごしやすく感じたか、今でも昨日のことのように覚えております。

▼Gakken“3さいだもん”の絵本

学研プラスから出版されている、“3さいだもん”ふれあい親子のほん

いろいろなシリーズで出ていて、他にも“おはなししましょ”や“にこにこワーク”というものがあるのですが、年齢に合わせた言葉掛けや、教えるとよいこと、そろそろこのような理解が進んできますよ、というように、その歳に合わせた発達の目安のようなものを感じることができる絵本になっております。

調度よいボリュームで、挿絵も可愛く、親子でふれあうことをテーマに作られた絵本。

hidakaが誕生したときに、出産のお祝いのひとつとして、“0さいだもん”という絵本を贈られ、まだhidakaが赤ちゃんだった頃に、親子の時間を彩るものとして、活用しておりました。

“0さいだもん”。

hidakaの反応はよく、ボロボロになるまで、何度も何度も一緒に楽しみました。

私たちはこのシリーズを気にいり、誕生日を迎える時に、新しい絵本を購入するのを楽しみにしておりました。

“1さいだもん”、“2さいだもん”楽しみました。

そして3歳が近づいたとき、“3さいだもん”を購入しました。

でも、内容を見ると、私は違和感を感じました。

“3さいだもん”の内容は、hidakaには、とてもじゃないけれど、高度に感じたのです。

3歳というのは、こんなに発達が進んでいるのか・・・・。

hidakaは、言葉が遅いからな・・・・。と、一抹の不安を覚えたことを覚えております。

同じ月齢の女の子のお友達に“3さいだもん”見せてみました。

やっぱり特別教えていなくても、“3さいだもん”の内容は理解できてしまうようで、サクサクと私とコミュニケーションをとりながら、楽しめてしまいました。

3歳児健診で引っかかり、発達障害を意識し、hidakaには、3歳の内容はまだ早いという事を理解した私は、“3さいだもん”は、ゆっくりなhidakaに合わせて、焦ることなく成長を感じるツールとして利用してました。

その代わり、“2さいだもん”は、かなり長い間楽しむことができ、コミュニケーションのツールとして、いい仕事をしてくれました。

“3さいだもん”は、hidakaの興味に合わせて、気持ちに合わせて、3歳はこんなことがわかっていくようになるのかということを、知るツールとして、少しずつ日常にも取り入れて・・・・

ということを重ねていると、

この頃、絵本の題材にもあった、コップのジュースの量やスパゲティーの量の違いを比較できるようになってきました。

日常でも、よく食事の量や、コップのジュースの量を比べ

食べている途中に「パパ、1番多いね。ひだか、少ない。」

ジュースをぐびーと飲み、「ひだか1番少ない!」

というように、比較しておりました。

「おー!3歳に近付いてきた!?」と、嬉しく思うのでした。

まとめ

3歳11カ月。

hidakaは、4月生まれなので、この頃はもうすぐ幼稚園入園が迫ってきているという状態でした。

4歳を目前に控え、「幼稚園では適応できるか・・・」「適応できなかったら、診断が必要になるという日が訪れるかもしれない。」という不安な気持ちは、いつも隣合わせだったことを覚えております。

でも、私の不安な気持ちとは裏腹に、思っていた以上に発達が進んでいくhidaka。

毎週、療育に通うときに、心理の先生に、1週間のhidakaの様子をノートにメモして渡していたのですが、その中の項目の“気になる行動”というのを、見つけることが難しくなってきました。

私の中では、不安な気持ちと同時に、

「hidakaは、障害ではない?ない可能性のほうが高いのではないだろうか?」

「hidakaは、特別な支援が必要なのだろうか?」

「毎週バスに乗り、隠れるような気持ちで療育に通う必要はあるの?」

「児童精神科の先生は、いつも「お母さんの思う通りでいいと思いますよ。」という返答だけれど、ではなぜ病院に通う必要があるのだろうか?」

「いったい、誰が必要か必要じゃないか?を決めるのだろう?」

「hidakaは・・・・なんなんだろう?」

「なぜ、私はこんなにも不安に感じながらの子育てをしなければいけないのだろう?」

そのような、「すべて結果オーライならいいじゃない?」という思いとは、かけ離れた気持ちも共存しておりました。

hidakaの成長は嬉しいのです。

今は、“この時間もあっての今”と思えるようになってきておりますが、この頃は、不安が多い子育てを強いられたというような、怒りにも似た気持ち、見ないようにしておりましたが、ありました。

私も母としては未熟だったのです。

定型の発達の子を持つ周囲のママ友達も、我が子の一部の育てにくさで、辛い思いをしているお友達もいました。

でも、違うのです。

私たちの“辛さ”とは。

どんな育てにくさも、我が子を思って、幸せになれるように、“直していけるように考えていける”のと、“直してはいけない”とされるのでは。

“直してはいけない”というのが、障害であるという事なんだと思います。

我が子に幸せになってほしいのに、その生き辛さに何の手も掛けられない事。

それが、私たちの育児の“辛さ”です。

 

hidakaがhidakaらしく。

まっすぐに成長していけるように。

いつも願っておりました。

 

決して、hidakaを私が思う“幸せへの道”へ、導いていくことはできないのです。

「私が思い描く“幸せへの道”じゃなくてもいい。」と思う事。

なかなか難しかったです。

 

母として、まだまだ鍛錬が必要になります。

 

今も尚、私はその思いと闘っているのではないでしょうか・・・・。

 

それだけ、私たちは“幸せ”なんですよね。

“生涯を共に過ごしたい”“家族を作りたい”という人に出逢い、皆に祝福され結婚し、自分の命よりも大切な子どもを授かり、我が子の幸せを願い、一生懸命になっている今。

“幸せ”なんだと思います。

大切な我が子にも、「同じ“幸せ”を感じて欲しい。」

そう思っているだけなのかもしれません。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

学研プラスから出ている、“3さいだもん”。

親子のふれあいタイムに、いいものでした。

発達の伸びを迎える3歳。

発達がゆっくりな子も、この時期は必ず迎えます。

楽しんで成長を感じられるツールとして。

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