ご訪問いただきありがとうございます。 言葉の遅れが目立つ子を持ったとき、何が一番嫌なのかというと […]
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言葉の遅れが目立つ子を持ったとき、何が一番嫌なのかというと・・・
それは“子どもに質問されること”なんです。
「お名前教えてください。」
「何才ですか?」
「今日は誰と一緒にきたの?」
「・・・・」
質問に上手く応えられない我が子に、どんなに強く「そのままのあなたでいい。あなたのペースでいいんだよ。」と思っていても、スーッと心に冷たい風が吹き、寂しさを感じてしまうのです。
その寂しい気持ちから、「応えられればいいのにな。」と思ってしまう自分が嫌なのです。
言葉の遅れhidaka発達記録 3歳7カ月言葉~幼稚園面談~
意思を伝える言葉のバリエーションが増え、新しい言葉がポロポロ!そのたびにハッとする日々でした。
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▼「はやく!」
お出掛けする時に、私がもたもたしていると、玄関でしびれを切らしたhidakaが「はやく!」と私を急かすことがありました。今では「そんなこと言ったって、ママはいろいろやることがあるんだから!」と焦らせられる事が苦手な私は、イライラしてしまいますが、あの時は急かされることも、「はいはーい!」と嬉しかったなぁ。
▼口ごたえ
トイレの踏み台に座っていたので、「間違っている!?」とビックリして、「そこではしてはダメよー。」と言ったら、「すわってるの!(怒)」と口ごたえされました。口ごたえはこれが初めてです。
“お兄ちゃんになってきたね。”というのが、私たちが使っていた褒め言葉。本人の成長に合わせて、褒めることをするときに、「えらいね。」や「いい子だね。」という言葉は、hidakaの負担になるのではないかと考えておりました。“お兄ちゃんになってきた自分”にプライドが出てきたようです。
▼同じ幼稚園がいいな
仲が良いお友達が、同じ幼稚園に通うのか気になった様子。
「○○くん、あんぱんまんようちえん?」と聞いてきました。幼稚園を選択して通うという仕組みがわかったのかと、驚きました。そして、「一緒がいいなぁ。その方が安心するなぁ。」というところに思いがおよび出てきた質問だと感じ、その認識の広がりにビックリ。
自分の内的な状況を言葉にすることが、まだ「お腹すいた」や「○○したい!」という、生きる為の欲求が中心だったので、それ以外の事を言葉にしなければ、やはりそういうことは考えていないのかと思ってしまうものなんですよね。でも、きっと。色々な事考えているんですよね。
▼3語文よく耳にするように
「ママ ○○ ○○して!」というように、助詞の「~の」が使えるようになってから、3語文が目立ってきました。
少しづつゆっくりですが、言葉の発達が進んできています。
「ある日急に話せるようになった。」という子もいるという話しをよく耳にして、ほんと目が覚めたら、急にびっくりするぐらい話せるようになったりするかもしれない・・・と、夢見たりしましたが、現実はたくさんの働きかけ、意識した関わり、本人の認識の広がりや経験による自信、それに伴いゆっくり言葉は順番に広がっていきました。
▼幼稚園面談 初めて会った人との言葉での意思疎通
幼稚園で「発達に心配のある子」向けの特別な面談の時に、初めて会った先生と遊ぶ時間がありました。
もっと馴染めず、手こずるかなと心配しておりましたが、初めの警戒が過ぎれば、意外にもあっさり先生の手をとり、遊んでおりました。その中で、遊んでくれた先生が、「言葉を使って意思疎通できますね。」と、教えてくれました。
幼稚園生活を送るなかで、先生を頼って生活を送れるのか・・・というのが、一番の心配でした。言葉を使った意思表示は、hidakaのコミュニケーションをとりたいという意思の表れだと思い、一安心しました。
▼一往復の会話が増える
「どこにいってきたの?」→「としょかん」「こうえん」「りょういく」
「だれとあそんだの?」→「○○ちゃん」「○○くんのママ」「ばば」
「何の本が好き?」→「じゃっきー」(くまのがっこう)「バムケロ」(バムとケロシリーズ)
「今日はどこいく?」→「こうえん」「ビービーハイ(hidakaの造語)」
「何買うの?」→「りんご」「さつまいも」(食べたいと思っているもの。)
固定された答えではなく、hidakaが考え、その質問に合った答えを言うようになったのです。まだまだ一往復ですが、大きな進歩です。
▼「ねーねー○○ちゃん」
この頃、頻繁に遊んでいたお友達に、「ねーねー○○ちゃん」と話しかける事がありました。
お友達も私もお友達のママもビックリ!「今、ひだかくん、○○に話しかけてきたね!」と喜んでくれました。
でも「なぁに?」と聞いても、「・・・・」。特に話したい事があった訳ではなかったようです。
にっこり笑ったり、反応があることが嬉しそうだったり、コミュニケーションをしたいという気持ちの表れのような気がして、みんな笑顔になりました。
▼「ひだか ○○したい」
要求を言葉で伝えてくる事が増えました。
要求を言葉を使って主張するようになると、なかなか大変な時期になってきますが、この頃は素直に嬉しかったです。私たちが手を掛けてできることであれば、叶えてあげたいなぁと、関わっておりました。
一緒にいて、手が掛かるようになってきました。
▼周囲の状況を言葉にする
「バスいっちゃったねー」「みて○○」「おちちゃった」「バスきた」というように、今、目で見ていることを、私と一緒に共感したいという思いが生まれたようです。
「そうだね。○○したね。」と二言くらい共感することと、プラスして声掛けをすることを意識しておりました。
「バスどこに行くんだろうね。駅かな?公園かな?」のように。
それについて、答えはありませんでしたが、目線は斜め上でした。思いを巡らせている目をしておりました。
▼“話し言葉”の意味がわかる
この頃、よくやっていたのが、コミュニケーションをスムーズにする為の“話し言葉”を教えることをしていました。
hidakaが言いたいであろうことを予測し、それを“話し言葉”で表現するのです。
hidakaは何でもかんでもオウム返しする時期は過ぎ、自分の気持ちと合っているかどうかを判断している様子でした。合っていれば繰り返し、少しずつ、自分の言葉として吸収している印象でした。
私「今日はさむいねー?」→hidaka「・・・」→私「そうだねー」→hidaka「そうだねー」
私「お家帰ったら、パズルでもしようか?」→hidaka「・・・」→私「いいね!」→hidaka「・・・」(パズルはしたくなかった様子。)
▼「だいじょうぶ。しんぱいいらないよ!」
幼稚園の「発達に心配のある子」対象の面談。実は私、すごく心配しておりました。
療育に通っていることを伝え、「受け入れてもらえますか?」という相談をしていた私たち。幼稚園からはっきり「発達障害関連は、一斉の面談の前に個別でお話を伺っているんです。」と、入園担当の先生から声を掛けられました。
「もしかしたら、受け入れてもらえないかもしれない。」「療育に通っているという事実に、過敏に反応され、hidaka本人を見てもらえず、断られるかもしれない。」
以前、違う幼稚園のプレに入る為の面談で、園長先生に療育に通っていることを伝えたら、「私たちの幼稚園には合わないと思う。」と、冷たく言い放たれたことを思い出したのです。
そうなったら、今から、また新しい幼稚園を探さなければいけない。
自宅よりもぐっと遠くなれば、車の運転ができない私は容易に幼稚園に行けないかもしれない。
プレにも通っていなく、療育に通っているという状況のhidakaを、もう入園の受付がはじめてしまっている時期で動き出して、受け入れてくれる幼稚園はあるのだろうか・・・。
はじめての場所が苦手なのは、私もなんです。そんな中、hidakaを抱えて、新しい場所、初めて会う先生に働きかけ、奮闘できるだろうか・・・。
不安な気持ちはもう爆発寸前だったのでしょうか。。。私の気持ちのUPDownも激しかったように感じます。一生懸命になりすぎていたのかもしれません。
決まった応答しかない我が子。
hidakaが「少しでも落ち着いて、面談に臨めればいいなぁ。」と思い、前日の寝る前に声を掛けました。
「○月○日あしたは幼稚園で“め・ん・だ・ん”があるよ。ようちえんの先生とママは大切なお話しがあるから、ひだかは大人しくしていてね。協力してね。」と。
普通に冷静に話したつもりでした。
そうすると、hidakaが急に
「・・・だいじょうぶ。しんぱいいらないよ!」
と言ったのです!ほんと何かの聞き間違えかと耳を疑いました。hidakaを見ると、まっすぐ私の目を見ておりました。
緊張の糸がプッとほどけて、「あぁ。ひとりじゃなかった。私にはひだかがいてくれるんだもんね。」と感じました。
「そっかー!大丈夫だよね。心配いらないねー!」と、嬉しさとビックリした気持ちで笑いが出てきて、それと同時につーと涙が流れていました。
とてもじゃないけれど、「だいじょうぶ。しんぱいいらないよ!」という言葉が出てくる程、言葉の発達が進んでいた訳ではなかったと思います。療育の心理の先生も、hidakaの言葉の発達状況を知っていたので、ビックリしておりました。
でも、“母を安心させたいという思い”が、hidakaからこの「だいじょうぶ。しんぱいいらないよ!」の言葉を引き出したんだと思います。
まとめ
幼稚園の面談・面接は、言葉の遅れが目立ち、発達に心配がある子を持つ親にとっては試練の場です。
児童精神科の先生、療育の児童臨床心理士さんのように、発達障害に深い知識があり、専門のお仕事をしている人は誰ひとり、安易に「あなたの子どもは大丈夫!」なんて、言ってくれないのです。
その状況の中で、幼稚園という集団に我が子の為に入れたいと思った時。
子どもの状況を感じてもらい、説明し、受け入れOKかNGかというのを判断する場は、我が子を判定する試験のような印象もあると思います。
幼稚園側も、責任を持って受け入れをしたいのです。
本当に受け入れて大丈夫なのか。対応することができるのか。本当に成長し、適応する可能性があるのか。適応しなかったときはどうするのか。
慎重に判断してくれるのだと思います。
受け入れたけれども、対応できなかった。対応できず、適応できず、周りを巻き込み、辞めざる負えなくなった。
こっちのほうがもっとずっと最悪のケースなのです。
よく見てもらって、幼稚園の現状を知っている人に判断してもらって構わないのです。
「手が掛かる、繊細で敏感な子です。でも家庭でも出来る限りの協力をします。療育先との連携もできるように、手を尽くします。どうか私たちを応援してください。」
という気持ちで、面談に臨んだのを覚えております。
その母の覚悟を後押ししてくれたのは、hidakaの私を思う気持ち。
母が子を思うように、子もまた母を思ってくれているのですよね。
「強い母になりたい。」と、この頃よく思っておりました。
でも、母になってまだ3年と7カ月です。まだまだ、未熟で弱く、子どものように小さい頼りない自分も心にうずくまっている事、否定することはできないのです。
たまには子どもに応援してもらってもいいのかもしれません。
母としてあるべき姿ではありませんでしたが、hidakaと私の絆はまたひとつ強いものになりました。
これから、幼稚園や保育園の面談、面接で「発達に心配があるんです。」という事実を伝えようと考えているお母さん。
「大丈夫。心配いりません。」
必ず受け入れてくれる幼稚園・保育園に出会えます。
一生懸命なあなたを、我が子を応援してくれる人たちに、必ず出会うことができます。
幼稚園のその「発達に心配のある子」向けの特別な面談の時に、入園担当の先生が私に言ってくれました。
「ひだかくんは本当に幸せな子ですね。ひだかくんの事を思い、手を尽くしてくれるお母さんを持って幸せですよ。私たちにそんな2人の応援をさせてください。」と言ってもらえました。
hidaka3歳。胸にスースー風が通るような、孤独な子育てでした。
でもその温かい言葉に、目頭が熱くなり、きっと私の“宝物”を大切にしてもらえると、確信した事を覚えております。
この時の入園担当の先生とは、もう個別に話すこともなくなりました。それだけ、hidakaが安定して幼稚園に適応しているからです。
先日、発表会の総練習がありました。
堂々たる踊りを終え、ステージから降りたhidaka。退場するときに、みんなの手を取っていたその当時の入園担当の先生は、hidakaに小さくOKのサインを送っておりました。
私はあの時の「応援していきます。」という先生の言葉を思い出し、今も変わらず見守り、応援してくれていることを感じたのでした。
お読みいただきありがとうございました。
3歳7カ月、言葉は順調に伸びてきております。
視覚優位で、視覚過敏であるハイパーレクシアの症状も出ていたhidaka。
TVはその特性に合いすぎ、過集中状態になってしまうため、音楽で聴覚を強化する療育を自宅でしておりました。
童謡や好きなキャラクター(hidakaはこの頃アンパンマン)を中心に、カバーソングのように歌詞が聴きやすくアレンジされたCDを好んでかけておりました。
発達障害グレーゾーン・発達に心配のある子・育てにくい子の子育ては、周囲に全く同じように悩む人が少なく、親もまた孤独と闘わなければならないことが、頻繁にあります。
そんなとき、何度、音楽に助けられたかわかりません。
気楽に音楽を楽しめる環境を整えると、気持ちも盛り上がり、困難な状況があっても、乗り越える手助けになるかもしれません。
BOSEというメーカーのこのタイプのスピーカー。
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hidakaも自分の部屋で過ごすようになったら、このタイプのスピーカーを買ってあげれば音楽に困らないかな♪と・・・企んでおります。
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