ご訪問いただきありがとうございます。 私たち夫婦は8年前、雪が解け春を迎えたときに結婚式を挙げま […]
ご訪問いただきありがとうございます。
私たち夫婦は8年前、雪が解け春を迎えたときに結婚式を挙げました。
家族になり、10年近く月日を重ねてくると、結婚当初と夫婦の形というのもまた違ったものになってきている事を感じております。
その変化の方向性はその夫婦それぞれ違います。
絆や信頼というのをより濃く、結婚当初と気持ち変わらず、お互いを大切に思い合えているのが理想です。
「発達障害を抱える子を持つ夫婦は、不仲になってしまう可能性が高い?」という話しを耳にしたことがあります。
アメリカのあるメディアでは、自閉症児を持つ夫婦の離婚率は80%と報じられたことが有名でしょうか?
細かいデータが揃っていなく、この数字の信憑性は明らかにはなっていないということなのですが・・・・・
私は、この「発達障害を抱える子を持つ夫婦が不仲になってしまう可能性が高い」という話し、少し納得する部分があるのです。
それは・・・・
私の周囲のママ友達、数人ですが、子どもが発達障害に関わっている夫婦がおります。
そのなかで、離婚までは至ってはおりませんが、夫婦仲の話しを聞いていて、とても残念なことなのですが「・・・・不仲だね。」という状況を迎えている夫婦が・・・・数人思い浮かびます。
その割合は・・・・離婚率80%とまでは行きませんが、不仲確率はやっぱり高く感じるのです。
どうして発達障害、その傾向を抱える子を持つ夫婦は、不仲になってしまう可能性が高いのでしょうか?
そこには、とてつもなく大きな“落とし穴”が潜んでいるように感じております。
我が子に発達障害の疑い!?夫婦のすれ違いが生みだす“離婚の危機” 離婚を回避する10のお願い
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どうして発達障害の傾向を抱える子を持つと不仲になる可能性が高くなるの?
視点1.妻は何を思っているの?
多くの時間を子どもと過ごしているママ。
もしかすると我が子に発達障害の疑いがあるという事が分かる前から、育児において誰とも共有できない“孤独”というのを日々感じ、発達への不安が芽を出し、日々の生活中でも思い通りにならないというストレスが過剰になっている可能性があります。
そんな中迎える、我が子の“発達障害の疑い”という竜巻のような不安の嵐。
相当なショックです。以前記事にしました。
(→言葉の遅れが気になる我が子・・・もしかして!?障害かもしれない?人が非常に大きなショックを受けた時に前向きになるまでのプロセス4つ)
私も今思い出すだけでも胸が苦しく、あれ程“絶望”したことはなかったと記憶しております。
そんな人生の大きなショックを受けている時、夫の支えがなければ立ち上がれなかったと思います。
そうです。妻は夫に自分を支えてくれる“頼もしい姿”を期待しているのです。
視点2.夫は何を思っている?
ママよりはどうしてもその役割の違いで、子どもと接する時間が少ないのが一般的なパパ。
子どもの事については、妻との話しのなかでや、休日に一緒に過ごしてみて感じるものが大半でしょうか。
そして何よりもママと圧倒的に違うのが、他の子と比べる機会です。兄弟や姉妹と比べる機会はありますが、同年齢の集団の中に入った我が子と他の子を比べる機会というのは、圧倒的に少ないのが一般的です。
主夫や子ども関連の仕事でない限り、世の中のパパは、普通に過ごしていると、よその子と関わる機会がとても少ないです。
そんな環境の中での、我が子が不器用さを抱えているということ、障害があるかもしれないということの“受け入れ”というのは、子どもの情報の少なさだけではなく、一般的な子ども達の発達を知る機会が少なさ過ぎて、ママよりもハードルが高いのです。
(→“発達障害を認めない親”それは本当に見栄や体裁を守るためなのでしょうか?子どもの発達障害を認められない本当の理由4つ)
我が子に“発達障害の疑い”の芽が出たときに、夫は妻と同じ視点にはおりません。
妻が求めている“頼もしい夫”という姿になるには、我が子の“発達障害の疑い”を受け入れていることが大前提なのです。
そんな揺るがない“頼もしい姿”という大きな期待をされている夫も、自分の視点だけで精いっぱいになっている妻は見落としがちですが、大切に未来を思い描いていた我が子の未来が見えなくなり、相当なショックを受けていることに間違いはないのです。
夫はそんないっぱいいっぱいの妻に、実は多くは求めていません。
我が子の“発達障害の疑い”という現実を受け入れる為に、「丁寧に我が子の事を教えて欲しい。」
「周囲の子ども達との違いについて、普段の日常を共にしていない自分でもわかるように教えて欲しい。」
と、ただそれだけを思っています。
そのような過ごしている時間の違いや役割が違ったことを理解したうえで、障害があるかもしれないという“受け入れ”がスムーズにできるように、サポートして欲しいと感じているのです。
発達障害と関わりのある子を持つ夫婦が“離婚”とは無縁である為の10のお願い
1.夫(妻)を知る努力をしてください
ママである私たちが様々な事を感じているように、パパである夫も様々な事を感じています。
見える景色は違うかもしれません。
子どもと過ごす時間に、父と母の役割の違いというものだけではなく、現代の日本の社会の仕組みでは、まだまだ大きな差があって仕方がない、という見解を私は持っております。
父性と母性で、気がつく事も違うかもしれません。
でも夫が、子どもの事に関して、家族の事に関して、巡らせている“思い”というものは、決して“軽いもの”ではないと思うのです。
思ったような反応がなかった。
言葉が足りなかった。
思いやりが感じられなかった。
「やっぱり“あなたにはわからないのね。”」と自分で壁を作ることで、“わかってもらえない”という孤独や“子どもの事を心配に思う”不安を慰めてませんか?
我が子が生まれたときに、よく母親は十月十日で、子どもが生まれたときはもう母親の顔になっていると言われております。
父親は少し遅れて、父親の顔になっていくと言われているように、そこにはタイムラグがあります。
それは、発達障害やその傾向の受け入れについても、同じなのではないかと思うのです。
“すぐに同じ感覚にはなれない”
これが“普通”なのです。
それが“普通”だということを、知っておいて欲しいのです。
妻が夫に我が子の発達障害の疑いについて話すとき、それはもう覚悟をある程度決めた時です。
その覚悟を共に決めて欲しいと思った時、夫に改めて真剣に相談します。
でも正直、情報が足りなさすぎるのです。
思ったような反応がなかった。
言葉が足りなかった。
思いやりが感じられなかった。
というような家族のピンチに“頼りがいのある夫”をこなすことができないということも、大いにあり得る事なのです。
妻が夫の気持ちを思いやろうと思った時、必ず夫も妻の気持ちを思いやろうとしてくれます。
そうすれば、“感覚を同じにしたい”“共に闘って欲しい”という願いを叶える道に、一歩近づくことができます。
2.自分を知ってもらう努力をしてください
「もういい。」
不仲になってしまう夫婦の心の声です。
「もう(あなたの事は理解できない。わたしの事は理解してくれなくて)いい。」の略です。
自分の気持ちや思いを分かってくれなくていいと思った時、それが夫婦という人間関係が壊れる時です。
無口な人もいるでしょう。自分の想いを言葉にする事が苦手な人もいます。
自分の気持ちや思いを言葉にして話す事が苦手で、相手の推測に頼っている関係というのもあるでしょう。
そうであったとしても、それに甘え過ぎてはいけないのです。
相手が推測している自分の気持ちや思いは、本当に“あなたの思い”なのでしょうか?
相手が自分の想いとは別なものを想像し、勘違いさせてしまっていると感じるのならば、よくよく自分の行動を振り返ってください。
本当にその想いを、表情や行動に示していたのでしょうか?
言葉にすべてする必要はないとは思います。
言葉にできない気持ちもあるでしょう。
でも大切なのは、その想いを伝えるつもりはあるのかということ。
想いを伝える努力もせず、分かって欲しいというのは、とても難しい要求なのです。
表情や行動で伝えないのであれば、言葉で伝えないのに伝わる訳がないのです。
言葉で表現できる人は、「わたしはこう感じている。」と「わたしは」という視点で伝えていくことがよいです。
「私は私は・・・・」と、自分の視点ばかり押しつけるのではなく、「あなたはこう感じているのかもしれない。」という相手への思いやりがあると、自分の気持ちも相手にすんなりと受け入れてもらう事ができます。
3.それぞれの得意を知ってください
様々な家庭の形を知ることで、「うちの旦那は・・・」「うちの妻は・・・・」と気がつく事もあるかもしれません。
でも、それはそれぞれの家庭の旦那さんと奥さんです。
人にはそれぞれ得意と苦手があるのです。
“隣の芝生は青く見える”なのです。
結婚して2~3年してくると、結婚生活を過ごす中での至らないところも見えてきます。
それも含めて、あなたのパートナーなのです。
「一緒に家族を作っていこう。」と思った時、あなたの心の中には、作り上げられるだろう家族が見え、そこに未来を感じて結婚したのです。
直す事ができない苦手な部分というのは、そもそも大きく注目するとお互い苦しいです。フォローは必要ですが、パートナーを思い浮かべる時に、一番に注目すべきなのはその“得意”です。
あなたの夫(妻)は、何が得意ですか?どこに魅力を感じていたのですか?得意は輝いてますか?輝けるように、サポートしてあげていますか?
4.それぞれの役割を知ってください
私が思う理想の夫婦は、夫が家族のプロデューサーであること。妻は家庭という舞台の主役であることです。
夫が家族をプロデュースしなくなると、とたんに主役である妻は、自分の個性や良さを引き出してもらう事ができず、様々な役を一人でこなし、家族に真剣に関わらない夫に大きな不満を抱える事になります。
またプロデュースがいい加減だった場合も、妻は主役として輝くことができません。
それだけ、夫の“家族をプロデュースする”という役割は、家庭を築いていく為に重要なのです。
では、その役割は逆ではいけないのでしょうか?
昨今では、夫婦共働きも一般的になってきて、主夫という方もいます。
夫のタイプにもよるとは思うのですが、一般的な感覚で多くの男性は、女性に支配されるのを好まない傾向があります。
それは、どんなに女性がしっかりしたタイプで、引っ張っていたとしてもです。
そうであったとしても、夫が妻のそのしっかりしているという長所をプロデュースしているという形の方が、夫婦はとても円満なものになると思います。
ひとたび、家庭の舵を妻が握ると・・・・そのような家庭では、夫は居場所を失い、気付かぬうちに自分の居場所を他に求めるようになるでしょう。
男と女というのは、どうしたって身体の造りも違いますし、脳の構造も違います。
本能的な部分で、そのようになっているということに、私は納得しております。
そのことを考えると、夫婦関係をそれぞれの特徴を生かし、円満にしていく近道は、お互いの役割を知る事にあると思います。
この夫婦の理想の役割というのを、夫婦双方でしっかりと理解する必要があると思うのです。
夫は家族のプロデュースを決して妻に任せてはいけないのです。決定権という家族の責任は、常に自分にあると覚悟を決め、意識する必要があります。
あなたの家族なのです。
結婚当初に夢みた家庭があるのであれば、生涯掛けてそのような家庭になるように、本気で一生懸命プロデュースする必要があります。
こんなに“やりがい”のあることはないでしょう。
やり遂げたと感じるのは、静かに生涯を閉じる時でしょうか?
あなたの周りには、あなたの“生きてきた時間”を引き継いでくれる人に囲まれている事と思います。
そして、その理想の家族の主役は妻です。
妻がどうしたら輝き、生き生きと主役を張れるかを考えてあげてください。
あなたが選んだ主役です。彼女が持っていない魅力を決して求めてはいけないのです。
持っている魅力を存分に伸ばし、あなたの理想の家族の形になるように、生涯掛けてプロデュースしていくのです。
妻もその事を知っておく必要があります。
最初から見事にプロデュースしていくことはできないかもしれません。
でも、夫がプロデュースしている限り、その家族を動かす舵を奪ってはいけません。
最終決定権は、いつだってプロデューサーである夫にあるのです。
ふたりがお互いを思いやり、夫がその家族をプロデュースするという舵を投げなければ、妻が夫をプロデューサーとして扱い続ける限り、結婚当初にふたりで思い描いた理想の家族の道から逸れる事はありません。
“離婚”という文字が2人の間で浮かぶ事は決してないのです。
5.尊敬と尊重を忘れないであげてください
家族になると、距離が近くなりすぎてしまう事があります。
“甘え”というのが、それぞれの許容範囲を超えてしまうというのは、リラックスした関係であればある程、起こりうることです。
“甘え”が相手の許容範囲を超えてしまう時に起こっているのが、尊敬と尊重を忘れた時です。
必ずトラブルになります。
夫婦喧嘩に至った時、この「尊敬と尊重を私は忘れていなかったか?」という視点で、自分を振り返ってください。
決して“甘え”が原因ではありません。
尊敬と尊重を忘れていなければ、人は自分を軽く扱われたとは感じないのです。
いつも完璧でいることはできません。
家族のもとでは適度にリラックスしていたいと夫も妻も感じています。
相手を尊敬する気持ち。「あなたのそういうところ、すごいと思う。あなたのことを大切に思っています。」
相手を尊重する気持ち。「あなたがそうしたいのであれば、協力する、応援するよ。あなたの喜ぶ顔がみたい。幸せにしたい。」
この2つの気持ちがあれば、心穏やかに、お互いリラックスして、適度に“甘え”もあり、無理することなく、尊敬を裏切ることなく、尊重を力にし、家族としての絆を強め、“お互いの幸せの為”に頑張っていけるのです。
6.感謝を伝えてください
私は割りと夫から「ありがとう。」という言葉を掛けて欲しいタイプです。
その言葉が不足すると、元気がなくなり、花が枯れたように表情が乏しくなり、頑張れなくなったりします。
どうしてそんなにも「ありがとう。」という言葉を掛けて欲しいのか?
そこに潜んでいるのは・・・・・
“承認の欲求”だと思っております。
“育てにくい子”であるhidakaの子育てというのは、私たちが過ごしている社会の中では“承認”されることが極端に少ないです。
社会的には、苦手に向き合い人一倍頑張ってはおりますが、それでも少し社会性的には劣等生気味である我が子。
彼の対人面での幼さというのは、生まれ持ったものなのですが、その発達の凹の部分というのは、周囲から見ても遅れをとっているもので、私は懸命にその部分に働きかけができる環境を整え、見えないところでも気を揉み、日々奮闘し、活動しております。
何の事はないお友達と遊ぶという場面でも、幼稚園に出向く時にも、習い事に連れていくときにも、hidakaのこの不器用さについて考えない事はないです。
どうすれば“いい環境”を作っていけるか。
苦手が社会への不適応として出てきてはいないか。
hidakaの母として、私はどうあるべきなのか?hidakaは私に何を求めている?というのを、いつも考えております。
でもその努力というのは、私の内の気持ちであって誰にも見えないものです。
周囲から見えているのは、hidakaの対人面での不器用さです。
たまに、周囲の何気ない一言から、「こうすればhidakaくんもっとこうなっていくんじゃないかな?」というアドバイスのようなものを感じたりすることがあります。
これからのhidakaの事や、育児に悩んでいるであろう私の事を考えての発言です。
そういうアドバイスが必要と感じる場面が、やはり苦手な事がある我が子なので多いのです。
そういう言葉を掛けられる事が嫌だ!というものではありません。
押しつけるものとかではないですし、みんな気を使って言葉を選び、私たちの事を考えて思いついたことを教えてくれます。
でもそういう意味では、“そのままでいい”というよりは、成長段階の子どもですし、苦手な部分に関しては“もっともっと”と要求されがちなのです。
こんなに努力して子どもの事を一番に考え、誰よりも環境を整える事に一生懸命でいても、周囲から“称賛”されることはないのです。
対人面で器用で、社交的な子どもの母には、誰もアドバイスなんてしません。“いいママ”として、憧れの目で見ます。
そういう意味では、“育てにくい子”や“発達に心配のある子”のママというのは、“いいママ”として承認される機会が極端に少なく、“もっともっと”という風に自分を追い込んでしまう機会が・・・・非常に多いのではないかと思っております。
私はhidakaに発達障害の疑いがあると知った時に、“分かる人が分かってくれればいい”と、多くの人に理解してもらうことを諦めました。
その気持ちは今でも変わる事はなく、そういう意味では冷たい目というのに惑わされることなく過ごしてきたつもりです。
でも、“分かる人に分かってもらう”という頑張りの原動力になる理解がないと、私もひとりの人間なので、頑張れないのです。
感謝の気持ちや言葉は、「あなたの頑張りを分かっています。目には見えていなくても、私は分かっているよ。あなたの事を承認しているよ。」という表れなのです。
「いつもありがとう。」
ぜひ伝えてあげてください。それが“分かる人には分かってもらえている”という“承認の欲求”を満たし、明日の力になるのです。
7.パパ・ママになりすぎないようにしてください
お互いをどのように呼んでいますか?
子どもが生まれてからは、子どもに分かりやすいようにお互いを「パパ」「ママ」と呼び合う機会が増えたりします。
それが浸透しすぎてしまい、子どもを交えていない場合にも、「パパ」「ママ」と呼びかけていませんか?
特に女性はママとしての役割に一生懸命になりすぎると、女性であると感じる機会が減り、女性としての魅力を失いがちになります。
パパも家族を養い仕事に奮闘するなかで、家ではリラックスしたいと、身なりに無頓着になりがちです。
パパやママとして、そのような姿は何ら問題ありません。
いいパパとして、いいママとして、子どもの目には映っていくことでしょう。
でも、夫として妻としてはどうなのでしょうか?
お互いにとって、生涯のパートナーはあなただけなのです。そうある事を約束しているのです。
それを考えると、やっぱり夫は妻に女性としての魅力も失って欲しくないと思っておりますし、妻も夫に男性としての魅力を失って欲しくないと思っているのです。
“育てにくい子”・“発達に心配のある子”という大変な育児を迎えていたとしても、それは変わりません。
そのような育児中心になりがちな環境にあるからこそ、女性としての魅力や男性としての魅力を忘れないようにしないといけないという気持ちを意識する必要があるのです。
8.他の家族との関わりを大切にしてください
“育てにくい子”・“発達に心配のある子”を育てるうえで、重要なのは“周囲の理解”です。
人は“知らない”というものを怖がる一面があります。
“知らない”というのは、最大の脅威になる。
逆に言うと、“知っている”というのは、環境を整えるうえで力になります。
そういう意味で、“育てにくい子”・“発達に心配のある子”という個性的な子を育てるときに、ママの社交活動は我が子を伸び伸びと“自分らしく”あるということを認めてもらう環境を整えていくうえで、非常に大切になってきます。
できれば、家族単位でお付き合いできる関係があれば、我が子の発達や社会活動の為にも、とてもいいものにしていける可能性があるのです。
そのような関係は積極的に大切にしていってください。
そして、そのような家族ぐるみの関係を大切にしていくのを、妻に任せっきりにするのではなく、夫も積極的にできる範囲で協力し、時には主導をとって大切にしていけるようになるのが理想です。
核家族化が進んでおります。
共働きの家庭も増え、家族は孤立しがちです。
でも仲間がいれば、励まし合ったり、影響を与え合ったり、親ではできない関わりが生まれたり、応援してもらえたり、“育てにくい子”・“発達に心配のある子”にとって、社会の荒波の助けになる関係が生まれたりするからです。
対人面で不器用さを抱えている夫婦もいるかもしれませんが、思っている以上に精神的に成熟した大人というのは世に溢れております。
そのような家族に、温かく仲間として迎え入れてもらったとき、これからの人間関係に幅をもたせていくことができることに間違いはありません。
生涯、パパとママも人間性を高めていく努力は不可欠なのです。
それが、子の成長にも大きな影響を与えます。
多忙な仕事の中で貴重な家族の時間を大切にしたいと思う事もあるかもしれませんが、もしそのような家族間交流が可能なのであれば、夫婦で「大切にしていこう。」という気持ちを持っていくことが、今後の我が子の人生に大きな影響を与えていくことになるかもしれません。
9.支えてあげてください
私の周囲にいる数人の発達障害というものに我が子が関わっている夫婦。
その中でも夫婦関係が不仲になっている夫婦には、ある共通した夫婦間の関係性があります。
それは、ママがとにかく“しっかり屋さん”だということ。
話しを聞いていると、よく出来た奥さんなのです。
テキパキと家事をこなし、自立した考えを持っていて、夫に甘えなくても、ひとりでどんどん家庭の仕事をこなしていきます。どちらかというと女性的な面が強い私としては、「男前だな~。」と、そのくよくよ悩まず、一度にたくさんの役割をこなしていく姿、甘えから縁遠い潔い姿に憧れを感じたりします。
でも、どのママもしっかり屋さんな一面のギャップとして、女性らしい面も持っていて、感動屋さんだったり、寂しがりやな面があったり、可愛らしい一面があったりします。
きっと旦那さんは、そんなギャップに魅力を感じ、しっかり屋さんな部分に甘えて、円満な結婚生活を送っていたんだと思います。
でも、我が子の発達障害の疑いという大きなショックを受けたとき、その関係性は亀裂が走り、旦那さんを“頼りない”と感じてしまったというのをよく耳にします。
そこには、とても難しいのですが、しっかり屋さんのママの“甘え下手”というのと、しっかり屋さんを妻に持つ夫の“支え下手”というのが、関連しているように感じます。
でも・・・・双方に不仲の原因はあるとは思うのですが、私の友達はママの方なので、“支え下手”な旦那さんに、
「どうかお友達のママの大丈夫そうに見せている「助けて!」の声に気づいてあげて!
強い母であろうと気を張っているママを甘えさせてあげて欲しい。
どうか無理をして一人で頑張っているママを、大丈夫そうだなと過信せず、支えてあげて!
大丈夫そうに見せているけど、本当は一人で頑張るのはとても大変。
一緒に頑張って欲しいと思っているんだよ!」
と伝えることはできませんが、伝えたいと思うのでした。
10.あなたの子なんです!お手伝いさんは卒業してください!
“コウノドリ”というテレビドラマのワンシーンの話しなのですが、ママ同士で共感MAXで盛り上がったセリフがありました。
ナオト・インティライミが演じる夫に星野源が演じる産婦人科医四宮先生が言ったセリフ
「なに言ってんだ。手伝うじゃあないだろ。あんたの子だろ!」
そうなんです。
世のママ達は、手伝ってもらう事を期待している訳ではないのです。
我が子の事を共に考え、一緒に親として成長し、子どもをふたりで育てて行きたいのです。
育てにくい子・発達に心配のある子の子育てというのは、特に多くの時間を共有していないとできない、その子独自のマニュアルのような、扱い方というものがあったりします。
そういう意味では、多くの時間を一緒に過ごしているママの方が、やっぱり子どもの扱いに関しては“上手”なのです。
そういう姿を目の当たりにした、世の大変な育児に協力したいと感じているパパは・・・・・
子どもの事は達人の域まで達しているママに任せ、その分パパでもできる家事の手伝いをしたり、ママに「何かやることはある?手伝うよ。」というような感じで、育児に参加したりします。
“手伝ってくれる夫”にママは「そういうんじゃないのよ!」とピシャリと言いたい気持ちになる?
んー。やっぱり「ありがとう。」かなと思うんです。
ここが“いい母”になりたいと思っているように、“いい妻”でありたいと思っている世のママには・・・・非常に難しい。
ママは自分が接した方が、やった方が速い事も感じております。
効率の良い役割分担は、そのようになってしまうというのも、日常が忙しければ忙しいほどあります。
仕事で疲れている中、自分の仕事である家事を手伝ってくれると言ってくれている夫に、「そういうんじゃないのよ!」と・・・・ん。。。やっぱり、なかなか言えないのではないでしょうか?
感謝しているのです。“ありがとう”なのです。状況によっては、その“お手伝い”は非常に助かり、思いやってもらっております。
でも根本的に“あなたの子”なのです。
パパにしかできない関わりがあります。パパだって、我が子を育てる為に育児スキルを上げていく必要があるのです。
そういう関わりが特に大切な子なのです。
ひとりでは育てられないのです。
それをパパの身になって仕事の大変さを考え、思いやり、サブ的な関わりを黙認し、ひとりで“育てにくい子の育児”を頑張っているのです。
もしこの記事を目にしているパパがいましたら、ぜひ子どもの育児に参加してください。
“手伝い”ではないのです。
あなたも我が子を育てるのです。
あなたの視点から見て、我が子に何をしてあげられるのでしょうか?
まとめ
不器用さを抱える子どもを育てる“孤独感”との闘い。
人生の岐路で、夫婦で力を合わせられなかった2人は、どこか信頼を深めあう事ができず、結果として“不仲”として、家族の絆を築きあげる事ができていないように感じております。
そんな不仲になっていしまっている話しを聞いていると、私はとても悲しい気持ちになります。
それは、子どもの親は唯一この全世界の中でたった“ふたり”なのです。
“ひとりではない”という言い方にもできます。
どうしたって我が子を我が子として、最大の共感を得られるのは、夫である子どもの親、ただ一人、唯一なのです。
その夫と不仲になってしまうほど、“孤独”を抱える事はないと思うからです。
我が子に“発達障害の疑い”が湧いたとき、あまり知られておりませんが、夫婦の今後の関係を決める“運命の分かれ道”に立たされております。
その事に気がついて下さい。
決して、軽い気持ちで時間に身を任せてはいけません。
早期発見早期療育で、我が子の“発達障害の疑い”というショックにさらされる夫婦が増えております。
子どもの健やかなる成長を支えていくのは、男親と女親両方の働きかけが不可欠です。
そして夫婦が協力し合い、信頼し合っている関係というのも、子どもに“安定”や“家族の温かさ”“居場所”というものを与え、発達や成長への影響は絶大なのです。
不安からくるもやもやとした気持ちに、言動を支配されて、“分かり合おう”という努力をしなかったとき、我が子の“発達障害の疑い”という大きな嵐が去った時、あなたはたった一人、ポツンと孤独を感じることになっているかもしれません。
しっかりと腰を据え、もしも3年後、5年後、10年後と、結婚当初の気持ちを忘れず、家族の絆を深めていきたいのであれば、決して「もういいわ。」と諦め、夫婦関係を妥協してはいけないのです。
“育てにくい子”の育児を、共に楽しめるのは、我が子の唯一の親であるあなたたちしかいないのです。
~番外編~私たち夫婦の場合
私たち夫婦にも、大切なひとり息子のhidakaに“発達障害の疑い”が湧いたとき、ドラマがありました。
私がその時の事を振り返ると、思い出すのは・・・・
目を閉じても落ち着くことなく、ざわざわと深い深い闇に引っ張られるような不安で眠れなかった長い長い夜。
どこから湧いてくるのかと思うくらい、壊れた目からとめどなく流れる涙。
キッチンの端っこで、凍りつくような心にじっと身を縮めた事。
不安に打ち勝つ事ができず、悲痛な叫びになってしまったこともあったと記憶しております。
夫はその時の事を振り返ると、どのような事を思い出すのでしょうか?
・・・・きっと、場面は結婚生活というもので思い描いていた幸せいっぱいというものとは、かなり縁遠いものだったのではないでしょうか・・・・
私たちの家族の時間は、hidakaの“発達障害の疑い”が湧いたときに、冬を迎えました。
津々と積もる雪のように、春を待ちわびながら、その時間を積み重ねてきたのです。
同じ子を持つ親であるのに、我が子と過ごす時間には大きな差があり、できる事や感じる事に違いがありました。
そこに男女の感覚の差もあり、100%気持ちを一緒にしたいと私は思っておりましたが、それはとてもじゃないけれど、不可能な願いであったと感じております。
発達に心配のある子を育てる母親のストレスというものは、以前とても高いものである事を記事にしたことがあります。
(→“うつ”の波にのまれるな!発達障害グレーゾーンの子の親自分を知り自分を生かす子育てをする8つの方法)
私はhidakaを育てる中で、その100%誰とも分かり合えないということに、とても孤独を感じておりました。
その行き場を失った“孤独”は、視野を狭くするもので、ストレスに負けない為に、“自分は強い母”であることを強いていました。
思いやりをなくし、自分の視点しか見えなくなった事もあります。
「こんなに孤独な思いをしながら、強くあろうと頑張っているのに、どうしてわかってくれない。どうして支えてくれない。」と感じた事もあります。
そんな思いを抱えながら、「分かって欲しい。分かち合って欲しい。」と、自分の主張ばかりを並べ、悶々としていたとき。
ふと、立ち止まる事がありました。
「パパはどんな気持ちでいるんだろうか?」
パッと浮かんだ気持ちです。
無口で自分の考えや主張を本当に必要なときにしか言葉にしない、不器用な夫の心を、人よりも人の心の動きに敏感な私は、hidakaの発達の心配でいっぱいになっている中で、その感覚を取り戻した瞬間がありました。
それまでは、夫の気持ちを感じとりながら仲良く生活していたのです。
「あなたには私の気持ちはわからない。」という思いに封をして、“夫が何を感じているのか?”話しをしてみる事にしました。
夫は静かに言いました。
「・・・・夜、眠れないんだ。ひだかの事を思うと、眠れない。」
夫の悲痛な表情を見たのは、この時が初めてだったと思います。
そうです。私たちには、共通したある思いで溢れていたのです。
それは、“我が子への愛”です。
パパだって大切に夢を思い描いていた我が子の未来に不安を感じているのです。
その“思い描いていたものとは違うものになるかもしれない”ということに動揺しているのです。
発達に心配のある子のママというのは、大きなストレスを抱えております。
そのストレスに負けない為に、まず思うのは“強い母であろう”と考えるのです。
そして、自分に様々なノルマを強要し、自分に厳しく子どもに優しくあろうと、縛り上げていきます。
そんな努力をしている妻には、夫が頼りなく感じる事があります。
それは、夫はまだ“受け入れきれていないから”なのです。
障害の受容には、必ず“ありのままの気持ち”を一度誰かに聞いてもらう必要があります。
その過程を、誰もサポートしてあげていないのです。
女性は友達に聞いてもらったり、病院に出向くことも多いので、そこで相談に乗ってもらったり、時には絶望して涙を流すこともあるでしょう。
そこから立ち上がっているのですから、“強い”のです。
でも、男の人は人前で泣き散らす事もできません。
そんな立ち上がっている妻に、「うちの子は障害じゃない!個性なんじゃないの?」と抵抗したら、「あなたは子どもの事を何にも知らない。そんな頼りない人いらないわ。私が決める。」と落第点を付けられてしまう事でしょう。
不仲になってしまっている夫婦の原因の多くが、その夫婦の相談の場面で、頼りない発言をしてしまったことによる信頼の損失によるものが大半と感じております。
でも、その夫婦の突発的な“行き違い”から引き起こされる家族の未来は、明るいものにはなりません。
私はもったいないと思うのです。
“分かり合う”ことはできたのです。
絆も信頼も深めることができたのです。
本当に発達障害の心配がある子、“育てにくい子”の育児は、気持ちを入れれば入れる程、“孤独な育児”になります。
そんな孤独に打ちひしがれそうになったときに、夫ほど我が子の事で同じ気持ちになれる人はいないのです。
パートナーである夫の支えが本当に不可欠なのです。
それが、“育てにくい子”を色々な視点で、様々な価値観に触れさせ、偏りをなくしていくのか、偏りを輝きにしていくのか、どういう方向で育てていくことになるのかは、その子や夫婦の考えによって違ってくる事になるとは思いますが、子どものあらゆる“選択”を共にしていくことができるのは、我が子の事を自分の身よりも大切に思っている“ふたり”だけなのです。
そして、家族という受け皿が、温かく味方でいることが、子どもの将来に必ずいい影響を与えていきます。
思い出して下さい。
健やかなるときも、病めるときも、富めるときも、貧しきときも、死が二人を分かつときまで、命の日の続く限り、あなたの妻(夫)を愛し、敬い、慰め、助け、支えていくことを誓いますか?
「はい。」
これに尽きるのです。
お読みいただき、ありがとうございます。
今まさに、夫婦の関係が岐路に立たされている方。
信頼関係が崩れ、不信感でいっぱいになっている方。
もう一度、夫・妻の話しを遮ることなく、決めつけることなく、聞いてあげてください。
まだ間に合うかもしれません。
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