療育費用はどのくらいかかるの?療育先の種類3種類 種類別利用料金の自己負担おおよそ

Pocket

ご訪問いただきありがとうございます。

 

今日は、年末に向けて、クローゼットの中を整理整頓しておりました。

しばらく片付けていると、手続き関係のプリントを入れている白い書類ケースから、茶色い封筒が出てきました。

あー。これは・・・。

「何かで必要になったら・・・。」と思い、療育関係の書類を、まとめてこの茶色い封筒に入れ、取っておいたのです。

中身を整理していると、契約書や個別支援計画表、療育で掛かった費用の領収書、他にも受給者証と一緒に届いた紙など、かなりの枚数あります。

あの時は、よくわからず、保護者の欄に私の名前、ハンコを押して、その繰り返しをいくつか。

流れるように様々な手続きを行ったのです。

児童精神科の先生の勧めで、療育に通うことになった私たち。

臨床心理士さんに「療育に通うには、障害児受給者証というものが必要です。役所で取得してもらってもいいですか?」と、言われました。

私「・・・障害児じゅきゅうしゃしょう?」

臨床心理士さん「セルフプランという、ひだかくんをこのように療育していきますという、計画表が必要になるのですが、自分で作成しますか?それとも、相談事業所に頼みますか?事業所に頼んでもお金はかかりません。どうしますか?」

私「セルフプラン?じぎょうしょ?・・・・どうしたらいいですか?」

自分で把握して、手続きをしていた訳ではありません。

“療育に通う”という目的の為に必要な事を、こなしていったのです。

「どうすればいいのか?」を、その場にいる担当の人にアドバイスをもらいながら、懸命にない知識で決めておりました。

役所では役所の仕事をしておりました。

療育の施設では、療育の施設の仕事をしておりました。

病院では、病院の仕事をしているのです。

そこには、トータルで知識豊富にサポートしてくれる、療育コーディネーターのような方がいるわけではないのです。

hidakaの療育のプラン作成は、障害児相談支援を行っている事業所に依頼しました。

どうやら、そこが間に入って、臨床心理士さんと保護者の意向を汲んで、プランを考えてくれるということでした。

実際に、モニタリングと称して、時間が合えば、保護者と事業所の担当者、臨床心理士さんと3人で話し合う時間がありました。hidakaの療育の方向性を決める会議のようなものです。

でも、専門家は臨床心理士さん。大部分は、臨床心理士さんの意見を参考に、保護者が我が子の療育の回数、内容、日々の過ごし方を考え、その意向を、事業所の人がまとめるというものでした。

療育という我が子の育成プログラムの中心にいるのは、地に足がついていない私だったのです。

 

 

 

療育費用はどのくらいかかるの? 療育先の種類3種類 種類別利用料金の自己負担おおよそ

 

スポンサーリンク

療育先の3種類

1.公的な機関

公設の療育センター(児童発達支援センター)・より小規模な児童デイ(児童発達支援事業所)・児童発達支援事業所での個別療育など「障害児通所サービス」として事業所登録してる施設

2.医療機関

発達障害の支援を専門的にやっている病院で、専門の先生に診てもらって、その先生の指示があって院内で受ける療育。作業療法士(OT)さんや、言語聴覚士(ST)さんの個別療育が受けられる。

3.民間の療育

民間の療育施設というのもあります。発達障害児の為の幼児教室など。公的補助が効かなく、医療機関でもない、教育関係でもない施設です。個別のセラピスト派遣というのもあります。

療育費用の自己負担おおよそ

1.公的な機関で療育を受ける場合の費用

障害者福祉法・児童福祉法・発達障害者支援法に基づいて、各自治体によって運営されている、または、自治体から許可を得て運営している、福祉機関の施設です。

発達センター・療育センター・支援センターなど呼び方はそれぞれです。小規模な児童デイ(児童発達支援事業所)も、近年増えてきております。

各自治体や施設の職員体制により、料金体系は違います。

所得により月々の費用に上限があるのも特徴です。

生活保護世帯や、市町村民税が非課税世帯の場合は1か月あたりの自己負担は0円。

一般的な収入の世帯は、月あたりの自己負担は5000円位の上限を設けている自治体が多いです。

この公的な機関で療育を受け、補助金をもらう場合は、「障害者受給者証」を取得する必要があります。

障害者受給者証ははっきりと診断がつかない場合(発達障害疑い)でも発行してもらえます。

障害者受給者証は、行政からの福祉サービスを受けることができるというものです。

(→障害児通所支援受給者証とは 障害児通所支援受給者証を取得してみて思うところ

月に何日間発達支援を利用できるのかというのも、自治体によって認定の基準が違うのですが、その障害の度合い(発達障害の疑いの度合い)により制限があります。

hidakaの場合は、月当たり14日でした。週に3日程、通えるという許可が出たんですね。

その月当たりの回数の上限は、“障害児通所給付費支給決定通知書兼利用者負担額決定通知書”という受給者証と共に届くものと、受給者証に書かれています。

また、給食がある療育の場合は給食費は別にかかるところが多いようです。給食費は1日200円前後の自治体が多いようです。

2.病院で医療として療育を受ける場合の費用

まだまだ数は少ないですが、発達障害の専門医を探し、専門医のいる病院で診察を受けた場合、病院のリハビリテーション科などで医療として受けれる療育があります。

この場合は、乳幼児医療証が適応されます。

各自治体により異なりますが、病院の診察代が無料の地域は無料、初診料がかかる地域は初診料のみなどで療育を受けられるのです。

いわゆる普通の病院としての費用なので、乳幼児医療証が適応される年齢までは負担は少ないです。

また乳幼児医療証の適応年齢を超えると、健康保険証による医療費は3割負担なのですが、「自立支援制度」が適応されると1割負担で通うことができます。

3.民間の療育の場合の費用

民間の場合(発達障害の為の幼児教室など)は、それぞれの施設や団体により費用は全く異なります。

月々5000円以上~数万円近くという高額な施設もあります。入園金や教材費などが別途必要になったりすることも。公的な施設では見守り、その子の特性に合わせて働きかけるというスタイルが中心なところが多いですが、本格的な療育というトレーニングを実施しているところもあり、内容も強みも様々です。

hidakaの場合の療育費用

もともと、療育先に運営上の種類があるとは、知りませんでした。

3歳児健診で紹介された病院に、たまたま療育施設が併設されていて、個別の療育でしたが、すぐに療育を始められるということだったので、そのまま紹介されるがままに、入ったという経緯です。

障害児通所支援受給者証を使うことができ、一般の収入の方なら、月5000円程度と聞いて、安心したのを覚えております。

明細をみてみると、療育施設の職員体制により、加算があるようで、途中で心理士さんの数を増やしたということで、1回200円程の値上がりがありました。

1回あたり自己負担1100円の療育。

受給者証の制度がなかったら、11000円。通えなかったと思います。

hidakaは、療育以外の社会への参加も大切にしたいという、私の意向で、上限目いっぱいは療育を利用していませんでした。

1か月4回だったので、月の自己負担は4500円近く。交通費も入れれば自己負担は月6000円で療育を利用しておりました。

年間にすると、72000円をhidakaとの関わりを勉強するために、療育で使いました。

 

まとめ

療育に通い始めてからも、様々な事で、私は我が子の育成プログラムの中心でした。

療育施設はここでいいのか。他にも通った方がよいのか。

療育の内容はこれでいいのか。個別がいいのか。集団がいいのか。

療育の週の回数はどうするのか。

我が子は療育という手厚い支援の元でしか学べないのか。

療育と幼稚園の両立をどうするのか。

療育の費用にしてみても、月に6000円というお金を、療育費として使う事に意味があるのか。療育を活用しきれているか。

 

担当の臨床心理士さんも、児童精神科の先生も、親身に相談に乗ってくれます。

障害児相談支援事業者の担当の方も、モニタリングと称して、私の意向や担当の臨床心理士さんの意向を聞き取り、hidakaの個別の支援プランを作成していただいていました。

でも、何か見えない雲の中を、一生懸命どっちに進んだらいいのか・・・と、考えているような感覚でした。

病気とは違い、血液検査で結果がハッキリと出るものではない、子どもの発達。

感じ方の部分も多く、同じ事を、心配して言えば、心配な一面になるような気もするし、心配する必要のない事のような気もする。でも、100%心配がいらないことなんて、あるのでしょうか?

子どもの成長や発達は個人差があり、その成長曲線も人それぞれ。

もともと、その定型の波に乗っていないから、病院に掛かっているのであって、明らかな障害がある場合を除いては、誰もハッキリと予想することはできないのです。

そんな中、心配であるという方向へ、舵を切れば、いくらでもその方向に進んでいけるような気もしてしまうのです。

私は違和感を感じました。

 

現在、hidakaは療育に通っておりません。

その選択は、間違いなく私が決めました。

ひとりの臨床心理士さんは、「集団の療育を辞めて、ST(言語療法)を週に一度受けてもいいかもしれませんね。」とアドバイスしてくれました。

もうひとりの臨床心理士さんは、「新しくうちで扱うようになった、運動の療育を受けてみませんか?」と、アドバイスしてくれました。

5歳の新版K式発達検査の結果を診て、児童精神科の先生は、「療育を受けていってもいいし、療育はお終いにして、お母さんが思われるように、幼稚園を中心に、習い事で本人の可能性を広げていくというのも、今のhidakaくんとお母さんならできると思いますよ。」と、アドバイスしてもらいました。

私は、そのアドバイスを参考に、“療育をお終いにする”という選択をしました。

hidakaは幼稚園に毎日通い、週に一度pianoに通っております。

6000円の使い道を、“療育”ではなく、本人がやりたがっている“習い事”にしたのです。

 

習い事が価値があるという話しをしたい訳ではないのです。

「子どもの状態を把握し、今の課題を感じ、どういう働きかけをしていくのか。」という根本が必要なのです。

その子に合った道というのを、いつも決めていくのは、あなたなのです。

 

ネットの情報では、発達に心配のある子は“療育に通うべき”というアドバイスがとても多いように感じます。

「子どもの状態を把握し、今の課題を感じ、どういう働きかけをしていくのか。」というのが、見えていない時には、療育に通うことにより、見えてくる部分が多いです。

また、その働きかけが、療育という場でしか得られないものであれば、療育に通う価値はあると思います。

一方で、発達に心配のある子の中には、“境界域”と呼ばれる部分に属する子たちもいます。

“境界域”の子というのは、個性的な一面もあり、定型の発達に分類することはできません。

でも、「日常で困り感を抱えている?」という問いには・・・こうあればいいな。という親の願望はあるけれど、「特段、困っていない。」という状況の子も中にはいると思うのです。

そういう子を持った時、世の今の流れは、習い事のような感覚でも構わないから、とりあえず“療育”に通わせましょう!という流れがあるように感じます。

でも、それは、本当にその子の時間を有意義に使っていると言えるのでしょうか?

公的な療育施設では、その子を変えようと、発達を促していくという働きかけを多くする場ではないと、私は感じました。

その子の発達を見守り、社会と折り合いをつけていくには、どういう働きかけをしていけばいいのかを、一緒に考える場なのです。

療育という場所は、社会の縮図ではありません。

療育という場では、子どもが中心なのです。

子どもが中心に周りが動きます。

その中で学ぶ自分のあり方というのは、多くの子どもが幼稚園や保育園で学んでいる、社会での自分のあり方とは違うのではないかと思うのです。

自分が中心で回っている社会では、もう大きく学ぶことができないのであれば、やはり本物の社会で学んでいく機会というのが、子どもにとって、社会に適応し、自分を獲得するために必要になってくるのです。

その為の、幼稚園や保育園です。

社会の縮図は、幼稚園や保育園・習い事という場にあります。

そういう社会を学ぶ場に、大人がサポートできるときに多く身を置くことが、重要だと思える子も、発達に心配があるという括りの中にいる子の中には、いると思います。

 

いつまでも「どうしたらいいですか?」と、決断を他人任せにしていくことはできません。

我が子の育成プログラムのリーダーはあなたなのです。

地に足をつけて、決断していくときは来ます。

 

療育に通わないという選択をした話し。

就学を迎えて、高学年になって、私がどう思うのかは、まだ検証しておりません。

 

「療育に通いましょう!」という情報があるのと同じで、療育というものを知った後に、「改めて必要かどうかを考える。」そういうことが必要な人たちもいるんだということを、情報のひとつとして、参考になれば幸いです。

我が子をよくみて、様々な人のアドバイスを聞いて、選択をしていってください。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

Pocket

スポンサーリンク


スポンサーリンク


Difficult children 人気記事