爪を噛んだり髪をひっぱったり靴を脱いだり履いたり 感覚過敏だけではないんです!発達障害の子の感覚鈍麻知っていますか?

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hidakaが先日幼稚園から上靴を持って帰ってきました。天気のいい日に洗ってしまおうと上靴入れから取り出してみると・・・あら??上靴のかかとがへこんで痛んでおります。。。

かかとを踏んで歩いているのでしょうか?上靴のサイズはhidakaの足より少し大きめです。すっぽり入り履きやすいようにと思ったんですが・・・

hidakaに「かかとは踏まないでちゃんと履いてねー」と声を掛けてみました。

hidaka「はーい」

・・・踏まないでくれるでしょうか?

参観日のときにhidakaを観察してみました。上靴はしっかり履いていました。席にもちゃんと座っています。ですが・・・何やら・・・足元が忙しない?・・・何をしているんだ?とよくみてみると・・・

上靴を脱いだり履いたり脱いだり履いたりしているではありませんか!!えー!そんな癖あったかな・・・

そんな中先生より「皆さん立ってください!」と号令がかかると急いで立ちます。靴は脱げているタイミングでした。急いで動こうとするのでかかとを踏んでしまっています。そして立ちあがってからまた履いていました。常にやっている訳ではないのですが、先生の話を聞いている最中や幼稚園以外でも何かどきどき緊張しているときにその行動がみられる気がします。・・・靴のかかとがぼろぼろ・・・

そしてもうひとつ気になるのが爪噛みです。年少の間は落ち着かなくなると自分の髪をくるくる指に巻きひっぱり刺激するという行動がありました。それが幼稚園に慣れ気付いた時にはやらなくなっていたの安心していたのですが、年中に上がってからは落ち着かなくなると爪を噛むようになったのです。そしてそれを注意すると爪をむくようになり深爪をして痛がるように・・・ボロボロになった爪は何だか心の悲鳴のようで見ていると悲しくなります。

あぁどうしよう・・・

色々対処法を調べてみるなかで“感覚鈍麻”という言葉が目に入ってきました。

 

爪を噛んだり髪をひっぱったり靴を脱いだり履いたり 感覚過敏だけではないんです!発達障害の子の感覚鈍麻知っていますか?

 

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感覚鈍麻とは?

人間の感覚である視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の五感、身を守るための痛覚のいずれかまたはすべての感覚が鈍く、正確に脳に感覚を届けることが難しい状態。

感覚過敏”はよく発達障害の子にみられる特徴としてその事例もよく目にしますが、“感覚鈍麻”という言葉は初めて目にしました。

hidakaが3歳児健診でひっかかり自閉症を疑った時、感覚は過敏なだけではなく鈍いという形で現れることもあると書かれているのを本でみたことがあります。“感覚過敏”の症状は実はhidakaにはあまりピンときませんでした。確かに抱っこの一体感が低かったり、プールの更衣室の湿った空気はダメなように過敏な一面もあるんです。でも砂遊びもできるし、水遊びも問題なく。好き嫌いもそこまでではなく。

でもこの「鈍いという形で表れる」というのはピンときました。異常なまでの“鈍さ”は赤ちゃんの頃から思いつくことがいくつか・・・

感覚の鈍麻はもしかするととても少ない事例なのかもしれませんが、hidakaの感覚鈍麻の事例を紹介したいと思います。

▼注射をしても泣かない

赤ちゃんの頃予防注射を毎月のようにやる時期がありますよね。注射を嫌がり泣き暴れる子や行く前から病院を嫌がる子もいると周りのお母さんから聞き、はじめて注射に行くときは緊張しました。でもhidakaの場合は全然困らなかったのです。注射をしに行っても嫌がることなく、遊びにきたような感覚。抑えて看護師さんに「hidakaくんいくよー。がんばってね。」と言われてもきょとんとしている。注射をしているときもその様子は変わらずきょとんとしている。終わっても・・・きょとんとしている。「hidakaくん強い子だねー」と言われて私も少し誇らしく感じてしまったくらい「hidakaは痛みに強いんだなー」と関心するくらいにしか思いませんでした。

▼転んでも泣かない

1歳のまだよちよちしている頃、普段歩きなれない公園に行ったりすると、砂やアスファルトの上でよく転んだりしてしまうと思います。ひざを出している夏なんかは膝がすれてとっても痛いですよね。でもhidakaは外で転んでケガをしても一度も私の元に泣いて走ってきたことなんてありませんでした。転んでも立ちあがり遊びにいくのです。「気持ちが遊びたいにあるんだなぁ」と思うくらいで私の育児はhidakaが標準だったので、転んでお母さんのところへ大泣きしている子をみて「甘えん坊さんだなぁ」と思うのでした。

▼骨折しても気が付けない

1歳半の時いたずらで高いところに登っていて誤って落ちてしまい腕を骨折させてしまったことがあります。

でも・・・泣くは泣いたのですが、そこまで血相を変えて泣くというものではなく泣いたまま寝てしまったのです。そのまま寝せておき、起きてみると腕がだらーん。。。でも泣くわけでもなくご飯を食べてまた寝てしまいました。寝ている子どもを無理に起こし病院に連れていくよりも、きっと痛みがないみたいだから腕がはずれてしまったのかな?と思い様子をみることに。次の日の朝、まだだらーんとしているので、病院に行きレントゲンを撮ると・・・まさかの骨折でした。

▼腕に入れたビスを抜いても泣かない

結局その骨折で手術をして、腕にビスをいれて固定していたのですが、そのビスを抜くのが大人でも痛いらしく、かなりの覚悟で病院に行きました。

・・・が!なんと!抜いても泣かなかったのです。

先生も「泣かない子ははじめてかも・・・」とちょっとビックリされました。さすがにこの時、hidakaは何か極端に鈍感なのかもしれない・・・とちょっと引っかかりました。でも何も困っていないのです。返って泣き暴れないでくれて助かりました。急を要して困らなければ「まぁいいか」とそのまま特に心配することはありませんでした。

▼話しかけても返事がないことが多い

とにかく聞こえていないことが多い?返事がないのはその自閉症の特性による過集中によるものなのかなとも思うのですが、hidakaの頻発ワードに「なに?」というものがあります。一回であまり聴きとってくれることが少ないかもしれません。

▼熱々のものを口に入れる

一人目の子はよく猫舌になると言われるけれど、hidakaは熱々のものを美味しそうに食べます。でもこれはそこまで鈍感ではないらしく、熱々のミルクをごくごく飲んだりはしません。でもお友達の子をみていると本当に完全に冷めているものを食べているのでビックリしたりしました。

まとめ

爪を噛んだり、自分の髪をくるくる指に巻きひっぱったり、靴を脱いだり履いたり・・・この癖は実は感覚が鈍いことによって脳が刺激を求めてやってしまっていることである可能性が高いようです。

その求めている刺激を感じるまで満足することなく続けてしまうとのことで、これは困ったものです。

髪を引っ張る癖は去年解消できたので、また丁寧に接していかなければならないと思っております。

刺激を求める時は落ち着かないときが多い気がします。幼稚園など緊張している場面で上靴の脱ぎ履きのようにしてしまっていることは無理に辞めさせるのではなく緊張がおさまるように見守っていこうと思います。

爪むきに関しては自分の身体を傷つける行為なので、意識して辞められるように爪がどうなってしまっているのか伝えていこうと思います。

自信がつき落ち着く環境になればこの癖は治まってくるように感じております。

何か物足りなさを感じているのかもしれません。満たされない思いからこのような癖が出てきてしまうというのもあります。刺激が欲しいというのは寂しさの表れなのかもしれません。

寂しさというのは環境の変化によるものではなく、自分の成長により感じるものもあるのではないでしょうか?その成長により求められるものも多くなり、自分も認識が広がり今までのようにはいられない。どんどんお兄ちゃんになりたいという気持ちとは反対に赤ちゃんに戻りたい気持ちもある。

hidakaは最近、ランドセルが欲しいと言ったり、ひとりで寝るんだ!とベッドの下に布団をひき一人で寝てみたり、成長することを楽しんでいる様子があります。でもその反面寝る時に「ひだか赤ちゃんに戻りたいなぁー」と言ったり、「だっこー」と甘えてみたり・・・もう一歩先にいこうという気持ちとまだまだ甘えていたいという気持ちで葛藤しているようです。

私ができることは、どちらの気持ちとも上手に向き合い受け入れていってあげることかなと思ったりしております。

このような癖が出てきたとき、その癖のみに焦点をあてて注意していくのではなく、その元にある原因の心の動きにも気を配ってあげる必要があるのではないでしょうか?

そうすることが困った癖を解消する近道になるかもしれません。

 

hidakaの“感覚鈍麻”。この症状もやはり日常生活に支障をきたすレベルではなく、障害になるほどではないようです。爪をむき過ぎたら「痛い・・・」と言っております。ケガをすれば痛がり絆創膏を張るように催促してきます。

以前は身体の疲れや不調も感じにくく疲れているはずなのにいつまでも寝なかったり、体調の不調を感じさせないので、全然病院に連れていく機会がなかったり、鈍感な様子でした。

でもここ最近は言葉が追いついてきて表現出来るようになってきて感覚を統合することが出来るようになってきたのか、疲れれば「ひだか疲れたー」とごろんとゆっくりしたり、不調を感じれば「ねつあるかもしれない。」と体温計を持ってきたり。何もかも鈍感で困っているという状態ではありません。

でも忘れたころに気になる癖が出てきたりします。

爪を噛んだり、髪をいじったり、靴を脱いだり履いたりするという刺激を求める癖で困っているという子がいたら、この“感覚鈍麻”という症状があるということを知っていただき、ただ注意するのではなく、その子の心が刺激を求めている状態にないか、その子の心に沿った対処をしていただければと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

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