ご訪問いただきありがとうございます! hidaka5歳から習いはじめたピアノ。 歌うことが好きな […]
ご訪問いただきありがとうございます!
hidaka5歳から習いはじめたピアノ。
歌うことが好きなhidakaが、幼稚園の先生に憧れ、習いたいと意思表示したのがきっかけでした。
鍵盤を押すと音がなる仕組みに魅せられ、毎日ピアノに向かい練習するhidaka。
そんなhidakaをみつめ考えておりました。
「いつか積み重ねた努力で、指が思うように動くようになり、音を知り、音楽を知り、自分で表現できるようになって、彼の癒しになってくれたらいいな。」と。
自分の思いを伝える事が苦手なhidaka。
本来、人は自分の思いを表現し、人に伝え共感してもらうことに快感を感じます。
そうして自己を確かなものにしていき、人と繋がっていくのです。
その人間生活の中では要になっているところに、生まれつき苦手を抱えているhidaka。
その事で、苦しくなる事があるかもしれません。
伝わらない伝えられない思いでいっぱいになり、押しつぶされそうになる事もあるかもしれません。
そんな時、胸のうちを発散できるツールとして、言葉だけではなく、音楽をhidakaに残してあげたいです。
♪~hidakaDJ Zeen~うた~“ ユー・レイズ・ミー・アップ”~♪
本日紹介したいのは、“ ユー・レイズ・ミー・アップ”という曲です。
アイルランド・ノルウェーのミュージシャン、シークレット・ガーデンの楽曲で、2002年に発売されたアルバム「Once in a Red Moon」に収録されています。
日本ではアイルランドの女性グループ、ケルティック・ウーマンによるカバーが有名です。
そして多くの人が耳にしたのは、あの2006年のトリノオリンピックで金メダルを獲った荒川静香さんが、“ ユー・レイズ・ミー・アップ”をエキシビジョンの曲として使用し、金メダルを獲得した後、金の舞としてこの曲に合わせ見せてくれたときだったのではないかと思います。
私ももう10年も前ですが、この時の荒川静香さんのパフォーマンスに魅せられておりました。
もちろんスケーティングだけではなく、この曲の透き通る旋律に、壮大な景色が広がる楽曲に心を打たれ、涙したんだと思います。
その時は日常に追われ、曲名を調べたり、CDを購入し感動をもう一度感じ入る時間はありませんでした。
10年の月日を超え、先日この曲を耳にする機会があり、
「あぁ・・・・。この気持ち忘れていたな。」と思い起こしておりました。
落ち込む事もあります。
心がとても疲れてしまって、立ちあがれないときもあります。
世界中で誰も自分の事に、自分の思いに耳を傾けてくれないかのように、孤独を感じる事もあります。
そんなときに“ ユー・レイズ・ミー・アップ”、この曲を聴くと不思議と力が湧いてくる感覚があると思います。
じーんと心に響き、鼻がツーンと、見えない何か強い力が胸の奥深くから。
どうして落ち込み、心が疲れているのに、「自分は孤独だ。」と悲観しているのに、この曲を聴くと力が湧いてくるのでしょうか?
それは、本当は“ひとりぼっち”ではないからです。
生まれてからたくさんの人達と繋がり、多くの人に思われ、愛され育てられてきました。
そんな愛のある人生を過ごしてきた人であれば、この曲を聴くと、自然と力が湧いてきます。
聴く人によって、“You”の部分で思い浮かぶ人は変わります。
でも、力をくれるのはどの人も変わらず、それまで繋がってきた人達です。
苦手を抱えている我が子に、hidakaにもこの曲をぜひ教えたいと思い、今回の選曲にしました。
この支えてくれる力があれば、私たちは自分を信じる事ができるのです。
自分で限界を作らなければ、どこまでだって高めていく事ができます。
そして、どんな嵐にも打ち勝ち、立ちあがり歩いていくことができるのです。
今の自分が限界ではありません。
“自分を超えていく力”は胸の奥にあります。
そんな力を借りたい時の“応援歌”に、いかがでしょうか?
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まとめ
hidakaのピアノ生活も3年目に突入し、ピアノを弾く指の技術だけではなく、“表現力”を問われるようになってきました。
でも、hidakaはこの“自分の内なるものを表現する力”がとても弱い子です。
目には見えない内の感情を、言葉はもちろんですが、ジェスチャーなどでも表現する事も乏しいhidaka。
よく自閉症スペクトラムの特性として、「ジェスチャーがない」というのを目にしたりしますが、hidakaも生まれつきそのような表現が難しいのです。
hidakaのリアクションを見ていると、漫画の一コマのように感じる事が多いです。
hidakaはhidakaなりに、その表現の仕方というのを、身近な題材を使い、学習し、再現する事で表現しているんだと思います。
ピアノを習い始め、毎日練習し、指が動くようになっても、hidakaの弾くピアノの音には感情はありませんでした。
淡々と奏でる音は、まるでロボットのようです。
「・・・・・hidakaには演奏は難しいのかもしれない。」と思い、ピアノという音楽を彼の癒しにしたかった私は、“表現”を指導で求められる姿をみて、少し違ったかもしれない。。。と考えてしまった事もあります。
そんな“諦め”のような感情を持ってしまった私は、hidakaが毎日のようにピアノに向かう姿をみて、ハッとさせられました。
彼の目は真剣なのです。
私「ひだかはピアノ好きなの?」と聞いてみました。
hidaka「好きだよ。上手くなりたいんだ。」と私をまっすぐ見て言いました。
私は心に決めました。
hidakaに「“表現する喜び”をピアノを通して教えよう。」と。
そこからは、少しずつですが、身体を左右に動かしリズムをとってみたり、優しい音はどうしたら出るのか、力強い音を出す時に身体を上下に動かす事を提案したりと・・・・
なんせ「自分の興味関心の赴くままに自分のペースで自分のやり方でやりたい」という思いが強いhidakaには、酷なときもありましたが
「少しでいいからやってみよう!」
「音が全然違う。」
「かっこいいよ。」
というように、“表現”する喜びを教えようと、積極的に関わっていました。
負担にならないように、好きに弾かせておく事もできましたが、hidakaにも“表現する喜び”を教えたかったのです。
そんな練習日々を送っていると・・・・
先日、ロボット弾きが目立っていたhidakaが表現したピアノの音を聴き、ピアノの先生がビックリしてくれました。
「お母さん!ひだかくん、表現していますね!すごく“いい音”でした!」と。
hidakaも嬉しそうにしていましたが、私も“とてもいい音”だなと感じていたので、嬉しかったです。
私はhidakaに音大に行って欲しいとか、作曲家になって欲しいとか、音楽に対して大きな夢を持ち、hidakaにピアノを習わせている訳ではありません。
でも、いつかアップライトピアノを買ってあげたいなぁと、夢みたりしております。
ピアノの楽譜も多く出ている“ ユー・レイズ・ミー・アップ”。
ぜひ、hidakaに表現して欲しいです。
いつか、hidakaが表現した“ ユー・レイズ・ミー・アップ”を聴ける日がくるでしょうか?
楽しみです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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