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hidakaは最近小学生への憧れのようなものがあるようです。幼稚園でもらったベネッセ進研ゼミのチャレンジ一年生の販促DVDの中に入っている物語に影響を受けたようです。

「ひだか、1年生になったら一人で寝るんだ！メザマシどけい買ってね！」

「ランドセルでひとりで行くんだよ！」と晩御飯を作っているわたしに唐突に言いました。

そんな言葉を聞きふと思ったんです。hidakaももう5歳。あと2年もすれば小学生になります。どんどん私達の知らない時間が増えていくんですよね。何だか不思議です。

3歳のhidakaは転んでもわたしに泣きついてくる事はありませんでした。痛い思いをすると泣かずにパニックになり走って公園の外に出ていこうとするhidakaを追いかけて捕まえるということをしていました。泣かないhidakaは強い子なのかと思っていました。

そして療育に通うようになり、痛い思いをしたときや困ったことがあったときに母親を第一に頼る、抱きつくことでその腕の中で落ち着くという定型の発達の子なら誰もがある構図がhidakaには薄いということを知りました。

そんな誰もが教えなくても身につけていることを教えなくてはいけないことを知ったんです。

hidakaはいつも自分一人で何とかしようとしていたのです。何ともならなくてパニックになっていたのです。

それを知ってからはとにかく何かあったら強く抱きしめました。強い力で嫌がるんです。まるで全力で拒否されているかのように・・・本当に必要とされているのか不安になりながらも続けました。密着する安心感というのはそれから何度も何度も繰り返し少しづつ知っていったようです。わたしも子どもと密着し愛しく思うというのはこういうことだったのねとその感覚を知りました。

生まれた時から母と子のはずなのにhidakaの特性が原因で知らず知らずのうちにちょっと距離がある母と子だったのです。3歳。辛く苦く厳しい一年間でしたが、本当の母と子になるための試練だったんだなぁと今は思っております。

hidakaとわたしの母と子のストーリーです。

そんなhidakaもすっかり甘え上手になり、「ままーままー」と離れられず、わたしの手を掴み、わたしに抱きつき、姿がみえないと泣き・・・ちょっと大きくなっていて大変でしたが可愛らしく愛おしいものでした。

でもいつまでも続くわけではないのですよね。旅立ちの日は近づいてきます。

 

 

♪hidakaDJ Zeen～うた～“遥か”♪

 

 

カバーアルバムを聴くのが好きなんです♡女性の歌声の方がスーッと歌詞が入ってくるんですよね。GReeeeNの“遥か”を優しい柔らかいウィスパーボイスで女性ボーカリストがカバーしている“SWEETS HOUSE”というCDでいつも聴いております。

 

「窓から流れる景色　変わらないこの街　旅立つ」～♪

旅立ちのときがきた少年でしょうか？電車の中両親からの手紙を読んでいるようです。

 

「「誰かに嘘をつくような人に　なってくれるな」　父の願いと」～♪

「「傷ついたって　笑い飛ばして　傷つけるより全然いいね」　母の愛」～♪

 

それぞれの親子でそれぞれの父の願いと母の愛があるんです。それがちゃんと子どもの心に染みているんです。

 

「気づけばいつも誰かに支えられ　ここまで歩いていた」～♪

「だから今度は自分が　誰かを支えられるように」～♪

 

 

「「まっすぐにやれ　よそ見はするな　へたくそでいい」　父の笑顔と」～♪

「「信じる事は簡単なこと　疑うよりも気持ちがいいね」　母の涙」～♪

 

hidakaは私たち夫婦ふたりで育てています。hidakaに障害があるかもしれないと覚悟を決めた時、夫婦ふたりで泣きました。眠れない夜です。そして二人でhidakaを支えていくことに決めました。まっすぐでいい。人と比べなくていい。へたくそでいい。不器用な生き方でもいい。信じる心は真っさらできれいです。信じるのはときには難しいこともあります。でも疑うよりも信じると決めることhidakaに教えたいです。

「本当の強さ　本当の自由　本当の愛と　本当の優しさ」～♪

「わからないまま進めないから　「自分探す」と心に決めた」～♪

本当の強さとは？　本当の自由とは？　本当の愛とは？　本当の優しさとは？

私たちはみつけました。hidakaに教えてもらいました。

hidakaもいつか見つけるのでしょうか。

 

「必ず帰るから　想いが風に舞う　あなたの誇りになる」～♪

「いざ行こう」～♪

 

親になるとはこういうものなのでしょうか。父の想い。母の愛を感じて子どもは大きくなっていきます。そしてその基盤を胸に自分なりの　本当の強さ　本当の自由　本当の愛　本当の優しさ　を探しに旅に出ていくんですね。

何もかも教えてあげれるわけではないんです。でもhidakaのなかで私達がみつけた強さ・自由・愛・優しさが響いていきますように・・・

 

おつきあいいただきありがとうございます。